うつ病の人こそやってみよう! 双極性障害をチェックする方法2つ

どうも、メンタルヘルスブロガーのほっしー(@hossy_FE_AP)です。

双極性障害は昔、躁うつ病と呼ばれていた病気で、ハイテンション(躁状態)とローテンション(うつ状態)を繰り返す病気です。

双極性障害には1型と2型があって、2型は躁状態が軽いので、うつ病との見分けが医師でも難しいんですよ。

アメリカでは、正確な診断をするのに平均8年はかかるというデータもあります。

 

なので、タイトルにもあるように「うつ病の人こそ」やってほしいわけです。

うつ病が治ったと思ったら実は躁状態でした…

みたいな話ってよくあるんですよ。本にも症例として載ってました。

 

うつ病は基本的には長期化しない病で、6ヶ月から1年ほどで治ると言われています。

うつが慢性化、長期化している方は双極性障害かも? しれません。

 

今回はチェックリストを2つ用意しました。

ぜひ試してみてくださいね。

ただし、ここで双極性障害の可能性が高いという結果が出ても、最終決定は医師が行います。あくまで参考程度にどうぞ。

うつ病診断のテストを作ったので、こっちも使ってみてね。

全10問! うつ病診断チェックテストを作りました。

 

 

国際的な診断基準であるDSMについて

お医者さんも診察するときに参考にしていると言われるDSM。

チェックする項目はこんな感じ

  1. 躁病エピソード(双極性障害1型かチェック)
  2. 軽躁病エピソード(双極性障害2型かチェック)
  3. 抑うつエピソード(ここはうつ病とおなじ)

 

双極性障害1型と2型の診断の分かれ目は躁状態の強さです。

ちょっと長いですが、DSMで双極性障害かチェックしてみましょう。

 

DSMで双極性障害かチェックしてみよう

1.躁病エピソード

A.気分が異常かつ持続的に高揚し、開放的または易怒的となる。加えて、異常にかつ持続的に亢進した目標志向性の活動または活力がある。

このような普段とは異なる期間が、少なくとも1週間、ほぼ毎日、1日の大半において持続する(入院治療が必要な場合はいかなる期間でもよい)。

 

B. 気分が障害され、活動または活力が亢進した期間中、以下の症状のうち3つ(またはそれ以上)(気分が易怒性のみの場合は4つ)が有意の差をもつほどに示され、普段の行動とは明らかに異なった変化を象徴している。

(1)自尊心の肥大、または誇大
(2)睡眠欲求の減少(例:3時間眠っただけで十分な休息がとれたと感じる)
(3)普段よりも多弁であるか、しゃべり続けようとする切迫感
(4)観念奔逸、またはいくつもの考えがせめぎ合っているといった主観的な体験
(5)注意散漫(すなわち、注意があまりにも容易に、重要でないまたは関係のない外的刺激によって他に転じる)が報告される、または観察される
(6)目標指向性の活動(社会的、職場または学校内、性的のいずれか)の増加、または精神運動焦燥(すなわち、無意味な非目標指向性の活動)
(7)困った結果につながる可能性が高い活動に熱中すること(例:制御のきかない買いあさり、性的無分別、またはばかけた事業への投資などに専念すること)

 

C.この気分の障害は、社会的または職業的機能に著しい障害を引き起こしている、あるいは自分自身または他人に害を及ぼすことを防ぐため入院が必要であるほど重篤である。またはまたは精神病性の特徴を伴う。

 

D.本エピソードは、物質(例: 乱用薬物、医薬品、または他の治療)の生理学的作用、または他の医学的疾患によるものではない。

注: 抗うつ治療(例:医薬品、電気けいれん療法)の間に生じた完全な躁病エピソードが、それらの治療により生じる生理学的作用を超えて十分な症候群に達してそれが続く場合は、躁病エピソード、つまり双極Ⅰ型障害の診断とするのがふさわしいとする証拠が存在する。

あかんことして起こった症状じゃねえよな? という確認です(笑)

 

2.軽躁エピソード

A.気分が異常かつ持続的に高揚し、開放的または易怒的となる。

加えて、異常にかつ持続的に亢進した活動または活力がある、普段とは異なる期間が、少なくとも4日間、ほぼ毎日、1日の大半において持続する。

躁エピソードに比べると、異常生が薄いような感じ。

 

B. 気分が障害され、かつ活動および活力が亢進した期間中、以下の症状のうち3つ(またはそれ以上)(気分が易怒性のみの場合は4つ)が持続しており、普段の行動とは明らかに異なった変化を示しており、それらは有意の差をもつほどに示されている。

(1)自尊心の肥大、または誇大
(2)睡眠欲求の減少(例:3時間眠っただけで十分な休息がとれたと感じる)
(3)普段よりも多弁であるか、しゃべり続けようとする切迫感
(4)観念奔逸、またはいくつもの考えがせめぎ合っているといった主観的な体験
(5)注意散漫(すなわち、注意があまりにも容易に、重要でないまたは関係のない外的刺激によって他に転じる)が報告される、または観察される
(6)目標指向性の活動(社会的、職場または学校内、性的のいずれか)の増加、または精神運動焦燥(すなわち、無意味な非目標指向性の活動)
(7)困った結果につながる可能性が高い活動に熱中すること(例:制御のきかない買いあさり、性的無分別、またはばかけた事業への投資などに専念すること)

ここはほとんど同じですね。

程度の差というより、こういった体験があるか? ということを重視しているのかも。

 

C.本エピソード中は、症状のないときのその人固有のものではないような、疑う余地のない機能の変化と関連する。

躁エピソードと比較すると「入院」という文字は出てきません。

 

D.気分の障害や機能の変化は、他者から観察可能である。

他者というのはここでは精神科医を指してるのかな? 一般の人だったら、それを「病気」としてみるかは難しいですよねぇ。

 

E.本エピソードは、社会的または職業的機能に著しい障害を引き起こしたり、または入院を必要とするほど重篤ではない。もし精神病性の特徴を伴えば、定義上、そのエピソードは躁病エピソードとなる。

双極性障害2型の疑いありと言われているわたしの躁状態もそうですが、入院を必要とするほどのものではありません。

人間関係でギクシャクしてしまったり、親に借金までして1ヶ月に40万円使ったりしました。

あと、スピード違反で捕まったりね…(笑)

 

いずれにしても、躁エピソードに当てはまるほど強烈なものではないそうです。

個人的にはもう経験したくないほど強烈だったのですが、診断状は2型の軽躁エピソードなんですよねぇ…。

 

F.本エピソードは、物質(例: 乱用薬物、医薬品、または他の治療)の生理学的作用によるものではない。

注: 抗うつ治療(例:医薬品、電気けいれん療法)の間に生じた完全な軽躁病エピソードが、それらの治療により生じる生理学的作用を超えて十分な症候群に達して、それが続く場合は、軽躁病エピソードと診断するのがふさわしいとする証拠が存在する。

しかしながら、1つまたは2つの症状(特に、抗うつ薬使用後の、易怒性、いらいら、または焦燥感)だけでは軽躁病エピソードとするには不十分であり、双極性の素因を示唆するには不十分であるという点に注意を払う必要がある。

 

3.抑うつエピソード

A. 以下の症状のうち 5 つ (またはそれ以上) が同じの2週間の間に存在し、病前 の機能からの変化を起している。これらの症状のうち少なくとも1つは、(1)抑うつ気分、または(2)興味または喜びの喪失である(注: 明らかに他の医学的疾患に起因する症状は含まない)。

(1)その人自身の言葉 (例:悲しみ、空虚感、または絶望感を感じる)か、他者の観察(例:涙を流しているように見える)によって示される、ほとんど1日中、ほとんど毎日の抑うつ気分。(注:子供や青年では易怒的な気分もありうる)

(2)ほとんど1日中、ほとんど毎日の、すべて、またはほとんどすべての活動における興味または喜びの著しい減退(その人の説明、または他者の観察によって 示される)。

(3)食事療法をしていないのに、有意の体重減少、または体重増加 (例:1 ヶ月で体重の5%以上の変化)、またはほとんど毎日の、食欲の減退または 増加。(注:子供の場合、期待される体重増加が見られないことも考慮せよ)

(4)ほとんど毎日の不眠または過眠。

(5)ほとんど毎日の精神運動焦燥または制止(他者によって観察可能で、ただ単に落ち着きがな いとか、のろくなったという主観的感覚ではないもの)

(6)ほとんど毎日の疲労感、または気力の減退。

(7)ほとんど毎日の無価値感、または過剰であるか不適切な罪責感 (妄想的であることもある。単に自分をとがめること、または病気になったことに対する罪悪感ではない

(8)思考力や集中力の減退、または決断困難がほとんど毎日認められる。(その人自身の言葉による、または他者によって観察される)

(9)死についての反復思考(死の恐怖だけではない)。特別な計画はないが反復的な自殺念慮、または自殺企図、または自殺するためのはっきりとした計画。

B.その症状は、臨床的に意味のある苦痛、または社会的、職業的、他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。

C.そのエピソードは物質の生理学的作用、または他の医学的疾患のよるものではない。

 

うつ病エピソードですね。

普通のゆううつとは明らかに違うことがわかると思います。

わたしも経験があるのでわかりますが、気分の落ち込みよりも、思考能力の低下のほうがハッキリしててうつがきたとわかりやすいですね。

 

プログラミングcode

仕事中にパソコンが歪んで読めなくなったことをよく覚えています

 

双極性スペクトラムとは?

次は、BSDS(双極性スペクトラム診断尺度)と言うものを紹介します。

が! その前に双極性スペクトラムについて軽く触れておきましょう。

 

実は双極性障害が、もっと幅広く、さまざまな病状に関係しているのではないかと考える人も出てきた。

その代表的な人物がアメリカの精神医学者アキスカルで、病状としてだけでなく、性格においても、気分の循環性の波(躁状態がない場合も含めて)が見られる場合には、双極性スペクトラム(スペクトラムは「連続体」の意)として理解することを提唱した。

その状態は、「軽度・双極性障害」とも呼ばれ、このソフト・バイポーラーという呼称は、日本でもよく用いられるようになった。

引用:うつと気分障害

 

つまり、診断をするうえで、双極性障害…とはいえないんだけど、双極性障害っぽいよね〜〜!

といったところを指します(笑)

先ほど紹介したDSMの診断基準はあまりにも断定的ですし、患者も「何日続いた」なんて覚えてないですよね(笑)

 

気分障害は明らかに人によって度合いが違うので、個人的にもこのスペクトラム(連続体)という考え方のほうがしっくりきます。

 

BSDS(双極性スペクトラム診断尺度)

まずは空欄を気にせず次の文章を読んで、あとに出て来る指示に従ってください。

 

自分の気分か意欲または両方のレベルが時々急激に変動することに、気がつくひとがいました( )。

ある時は、気分か意欲または両方のレベルがかなり低下し、ある時はとても高くなります( )。

レベルの「低い」時、この人たちは意欲をなくしたり、起きられなかったり、あるいは余分に睡眠を取ったりすることがよくあります。そしてやらなければならないことをする意欲がほとんどなくなります( )。

 

この期間に体重が増加する人もよく見られます( )。

また「低い」時には、よく「ブルー」な気分になります。いつも悲しく、あるいは落ち込んでいます( )。

時には自分に無力さを感じて、自殺さえも考えます( )。

 

職場や社会で役割を果たす能力が低下します( )。

レベルが「低い」期間は通常数週間続きますが、数日だけのときもあります( )。

この種のパターンを持つ人は、気分変動の間に、気分や意欲のレベルが正常で、役割を果たす能力が乱れていない普通の気分でいられる期間を経験するかもしれません( )。

 

その時に、感情の著しい変動または転換に気づくかもしれません( )。

意欲は通常のレベル以上にまで達して、普通ではできないような多くのことをやり遂げることもあります( )。

レベルが「高い」時は、意欲があり余ると感じるか、異常なハイテンションになります( )。

 

このレベルが「高い」期間中、イライラしたり、気が立っていたり、あるいは攻撃的になる人もいます( )。

一度にいろんなことに手を出してしまう人もいます( )。

またこの「高い」期間には、面倒を起こしてしまうほどのお金を使ってしまうかもしれません( )。

 

いつもよりおしゃべりだったり、社交的だったり、あるいは性欲が増す場合もあります( )。

行動が変だと思われたり、他人をイライラさせてしまうこともあります( )。

時には、仕事で問題を起こしたり、あるいは警察がらみの事件を起こします( )。

 

アルコールの摂取が増えたり、または市販薬を服用する回数が増えます( )。

 

この文を読んだあと、以下のどの項目が一番自分にあてはまるか決めてください。

  • この内容は自分によくあてはまる、あるいはほぼ完璧である。(+6点)
  • この内容は自分にかなり近い。(+4点)
  • この内容はある程度自分にあてはまる、けれど大部分ではない。(+2点)
  • この内容は全く自分にあてはまらない。(+0点)

 

では文章に戻って、それぞれの文があなたにあてはまれば後ろの空欄にチェックを入れてください。全部できたら、チェックした数の合計を出してください。

 

引用:「うつ」がいつまでも続くのは、なぜ?

 

文章のチェックの最高点は19ポイントで、上記4つの中で「どのくらいあてはまるか」の最高点は6点です。以下に点数の見方があります。

19以上=双極性障害スペクトラムの可能性が高い

11〜18=双極性障害スペクトラムの可能性が中程度

6〜10=双極性障害スペクトラムの可能性は低い

6以下=双極性障害スペクトラムの可能性は極めて低い

 

引用:「うつ」がいつまでも続くのは、なぜ?

 

結果はどうでしたか?

わたしもやってみたんですがなんと22点でした…!w

 

さいごに:自分が「双極性障害かもしれない」と理解しておくことの大切さ

うつ病と双極性障害は本当に似ている病気なんです。

最初に紹介したDSMの診断基準でも抑うつエピソードしか当てはまらないのであれば「うつ病」ですよね。

明らかに異常性の高そうな躁エピソードはいいのですが、性格との境界があいまいな軽躁エピソードとなると、うつ病が治ったのか軽躁状態なのかほんとにわかんないんですよ。

 

わたし自身も「うつ病」と言われたり「双極性障害」と言われたり、「冬季うつ病」と言われたり…。

冬に決まってうつ状態が強くなるという共通点をのぞいて、それ以外の季節ではうつ状態が「治っている」のか「軽躁状態」なのか判断が難しいと精神科医にも言われています。

診断書ではうつ病と書かれてました

 

精神科医
血液検査してみたら、ここの数値が正常値よりもグンとあがってるでしょ? これはうつ病ですねぇ。

というような、客観的な診断方法が精神科医療にはまだありません。

 

そろそろできるんじゃね? みたいなニュースはちらほら出てきているんですけどね。

うつ病をAIが診断! 診察が楽になりそうだからがっつりデータ収集してほしい

うつ病が血液検査で診断できる時代に!?

 

もちろん、素人判断は危険ですが、双極性障害という病を全く知らなければ、うつ病が治っている期間の「元気なとき」の話なんて精神科医には話しませんよね?

もしかしたらあなたの元気な期間に双極性障害を診断するヒントが隠れているかもしれないんですよ。

今回紹介したチェック項目で双極性障害が診断できるわけではありませんが、「双極性障害かもしれない」という意識を持つことはできます。

 

双極性障害はうつ病の基本的な治療とされている抗うつ薬の単剤投与では悪化する恐れもあると言われている病です。

これは双極性障害の専門書には必ず注意点として書かれています。

大まかに述べますと、うつ病のうつ状態には抗うつ薬を処方します。

しかし、双極Ⅰ、Ⅱ型障害のうつ状態には、抗うつ薬は効きにくく、躁転を誘発する場合があるので注意が必要です。

双極性障害の場合には、再発予防効果の期待される、リチウムなどの薬を使います。

以上のように、経過も違うし薬も違うという理由から、うつ病と双極性障害のうつ状態は、はっきりと区別する必要があるのです。

引用:双極性障害 躁うつ病への対処と治療

 

精神科医療がいまのところ患者の発言を頼りに診察しているので、患者が双極性障害という病を知らない場合、躁状態に気がついてくれるまでうつ病の治療を受けることになるかもしれません。

早い段階で、躁状態または軽躁状態があった「かも」しれないことを医師に伝えておけば、抗うつ薬を安易に投与しては危険だという意識を精神科医に持ってもらうことができるでしょう。

なかなかうつ病が治らないと感じていて、双極性障害の疑いが強まったなら、改めて医師に相談してみることをオススメします。

 

何度も言いますが、あくまで可能性ですよ。

ここで分かるのは双極性障害「かも」しれないということだけです。

 

精神疾患の体験談についてまとめているので、こちらも参考にしてみてください。

双極性障害の体験談もありますよ。

参考になる話がいっぱい! 精神疾患の体験談記事まとめ