双極性障害(躁うつ病)とうつ病の違いを知っていますか?症状や治療法が全く違います。

うつ病については、ずいぶんと社会的に認知されてきましたから、皆さんも知っていると思います。

一方で、私が抱えている双極性障害という病について知っていますか?

躁うつ病というと、知っているという方が未だに多いんですよ。

躁うつ病と双極性障害は同じ病です。昔は、躁うつ病と言われていたのですが、今は双極性障害と言います。

双極性障害とうつ病はうつ状態の症状に違いが見られないため、見逃されがち。

そして、うつ病の治療をすると、病気が悪化することもあるので注意が必要です。

双極性障害とは?

躁状態とうつ状態を繰り返す病

 

図のように、躁状態とうつ状態を繰り返します。

うつ状態になるとき、必ずしも何かストレスがあるというわけではありません。

困ったことに、落ちるときは何の前触れもなく落ちます。

もちろん、ストレスが関わってくることもありますよ。

双極性障害には2型というものがある

私が患っているのは双極性障害2型です。

一般的に、双極性障害(躁うつ病)と言われるのは1型のほうで、2型のほうが特殊と言っていいかもしれません。

図のように、躁状態ではなく、軽躁と言われる状態になります。

1型の躁状態は、入院が必要なほど激しいエネルギーで他人に迷惑をかけたり、人を傷つけたりしてしまうのに対して、2型の軽躁状態の場合は、ちょっと人よりハイテンション、エネルギーに満ち溢れている。と言った状態になります。

うつ状態はうつ病と同じ

difference_illust_05

https://www.bipolar.jp/depression/difference.aspx

difference_illust_06

https://www.bipolar.jp/depression/difference.aspx

残念なことですが、躁状態から、うつ状態へと転落してしまうとき、あまりに落差が大きいので、自殺率はうつ病よりも高いと言われています。

何よりの特徴は、他の精神疾患より自殺行動および自殺念慮が発現するリスクが高いということ。

双極性障害患者の自殺既遂の生涯発症率は15%であり、 また双極性障害患者の25~50%は少なくとも1回の自殺企図の経験があるという報告がある。

引用:http://katharsisagitato.jp/blog-entry-278.html

躁とうつの割合

私は現在寛解していますが、割合で言うと、圧倒的にうつ状態が長かったように記憶しています。

1型も2型も残念ながら、寛解期に入るまでは、ほとんどがうつ状態と言ってもいいでしょう。

2型のほうがうつ状態が多いようですね。

患者は、「躁」の多幸感、なんでもできる状態が「本当の自分」だと思いたいので、うつ状態の地獄は、もしかすると普通のうつ病よりもひどいものなのかもしれません。

ちなみに「寛解期」というのは、症状が出ない状態のことです。

よって、双極性障害は今のところ病気が完治することはありません。

うつ病とは違う治療

difference_illust_07

https://www.bipolar.jp/depression/difference.aspx

前途のように、双極性障害には「躁」の状態がありますから、うつ病の治療に使われる抗うつ薬だけでは、ハイテンションになってしまって、病気が悪化する恐れがあります。

治療法としては、気分安定薬と、抗うつ剤を同時に処方し、上げながら落として平常なバランスを保とうと治療していきます。

さいごに

  • うつ病より自殺率が高い
  • うつ病より人に迷惑をかける
  • うつ病の治療で悪化する危険性がある
  • いまのところ完治しない

これだけうつ病よりも過激な病である双極性障害ですが、なぜあまり注目されないのかというと、おそらくその症状がわかりにくいからだと思います。

1型であれば、激しい躁状態によって、その病気は明らかになりますが、2型の場合だと、あまり気づかれません。

医師ですら、誤解してうつ病の診断をするほどです。

患者は調子のいい時には、病院に行かないので、軽躁状態を発見するのはほぼ不可能と言っていいでしょう。

少しでも、こういった不幸をなくすためにも、双極性障害がもっと認知されて欲しいと願っています。