双極性障害(躁うつ病)のエッセイ。病気を抱えて生きるノウハウがつめ込まれた1冊

中島らもさんの「心が雨漏りする日には」を読みました。

双極性障害(躁うつ病)とアルコール依存症に苦しみながらも、自分の生きたいように生きた彼の人生を綴った1冊。

一気に読みきりました。

私は、あまり人のエッセイを一気に読めることってないんですよね。飽きてしまうから。

彼の書き方はどこか客観的で、中島らもという人を上から見下ろして書いているんじゃないかという感じがして……まるで創作のような話だったのでずっと読んでいられました。

創作のように感じたのは、彼が自分をすごく客観視しているからなのか、強烈な双極性障害のエピソードなのかはわかりませんが(笑)

中島らもとは?

中島 らも(なかじま らも、1952年4月3日 – 2004年7月26日)は、兵庫県尼崎市出身の小説家、劇作家、随筆家、広告プランナー、放送作家、ラジオパーソナリティ、ミュージシャン。本名は中島 裕之(なかじま ゆうし)。 広告代理店社員のコピーライターとしてキャリアをスタートさせ、劇団・笑殺軍団リリパットアーミーを主宰し、俳優としても活動したほか、自主的団体「全国まずいもの連盟」会長を自称した。

ペンネームの由来は、無声映画時代の剣戟俳優、羅門光三郎から。活動当初は「羅門」「Ramon」「らもん」等のペンネームで雑誌に詩の投稿をしており、仲間内でも「らもん」を名乗っていたが「読者に名前を覚えてもらいやすいように」と1982年に「らも」に改名した。本稿では名の表記を、原則として「らも」で統一する。一男一女の父で、長女は作家の中島さなえ。

引用:Wikipedia

中島らもさんについては、「双極性障害を患っている作家さん」という印象しかありませんでした。

きっとこの本も、暗い内容なんだろうなぁと思って読み始めましたが、最終的にはうつ病なんてくそくらえ!と占めているように、病気に翻弄されながらも、全力で人生を謳歌していて、スカッとする内容でした。

彼はおそらく双極性障害1型

2型の私と比べるとあまりにも強烈な躁エピソードが多かったです。

印象的だったのは、色にはヒエラルキーがあって、銀色が一番偉く、次に金色、最も下層に位置するのは黒色だそうです(笑)

彼は当時劇団をやっていました。裏方の人は、セットを動かしたりするので、黒い服を着ていますよね。

そんな彼らに対して、黒い色は悪い気が溜まるからと、着替えさせたりしたそうです。また、着替えがない人は家まで取りに帰れと命じたとか。

躁状態に入ると、「あれ?俺少しなんか変だぞ?」と感じることがなくなると書いてありました。

これはまさにその通り。だからこそ厄介な病気なんですよね。

こんな人に読んで欲しい

  • 双極性障害の人
  • 双極性障害を知りたい人
  • 精神科医について知りたい人

最後になぜ、精神科医について知りたい人と書いてあるかというと、中島らもさんと精神科医の対談が収録されているんですよ。

この対談がなかなかおもしろくて、精神科医としての辛さを赤裸々に語っています。

すでに精神科にかかっておられる方ならわかるかもしれませんが、精神科医というのは患者にとって神であり悪魔でもあります(笑)

そんな精神科医も人間なんだなぁ。

と、人間味を感じることができるのでオススメ!