アナウンサーなのにうつ病に…。 小川宏さんの闘病記を読んだよ。

どうも、ほっしーです。

小川宏ショーで有名な小川宏さんのうつ病体験記を読みました。

小川 宏(おがわ ひろし) 1926年、東京生まれ。早稲田大学専門部工科建築科卒業。

1949年、アナウンサーとして日本放送協会(NHK)に入局。

人気クイズ番組『ジェスチャー』の司会を10年間務める。

NHK退局後、フリーとなり、フジテレビのワイドショー『小川宏ショー』を担当。同番組は17年間の長きにわたり放送が続いた。

 

冒頭で「有名な」と書きましたが、私の世代(現在27歳)はリアルタイムに知らない人です。

ほっしー
世代が違いすぎるから、さすがに話し理解できないかな〜?

と思ったんですが、そんなことはなかった。

それぞれにつらさはあるけど、共通して学べる点はあるなと感じました。

 

 

うつの始まり

この時点では、倦怠感のことは詳しく家族に話していなかったので、周りもよくわからなかったようだった。「風邪をひいたようなので……心配なく……」と言っていただけだった。

市販の風邪薬を飲み、しばらく寝込む日々が続いた。風邪は治ったような感じがしたが、倦怠感はいっこうにとれなかった。

やがて食欲がなくなり、ひと口箸をつけただけで部屋にひきこもってしまう。風呂に入る気力もない。人にも会いたくない。

パーティーのお誘いも全部「先約があるため……」と書いてお断りするようなことになっていく。

仕事に出掛けようとしても、足に鉛がつけられたように重い。

まさに典型! とも言うべきうつの始まりですね。

私も微熱がずっと続いて、おかしいなと思いながらも無理して仕事してました。

スーツ 星野良輔

ずっと微熱でした

思い返せば…たしかに前兆はあったんですよねぇ。

当時はうつ病についてそれほど深刻に考えていなかったのと、たいして知りもしなかったので

ほっしー
環境に慣れてないだけだ! 社会人はこれぐらいでへこたれない!

という謎の精神論で頑張ってました(笑)

 

うつは苦しみすらろくに感じることができない

真顔

日がたつにつれ、ますます自殺の願望が高まっていった。

夜中に目覚めて「バカヤロー」と奇声を発することもあった。

かくして暗黒の日々、自分の心との葛藤が続いていった。

到底、口では言えない、苦しみの深淵を垣間見ることすらできない。そんな日々であった。

「苦しみの深淵を垣間見ることすらできない。」

これ、刺さりました。

確かに、苦しい気持ちはあるんです。

寂しさや苦しさや何とも言えない気持ちがね。

でも底がない。この苦しみには底がない。

到底口では言えないというのも当たっていて、なんと表現したら良いのかよくわからんのです。

言語化能力まで失われてしまったか…!w

精神的にはたしかに落ち込むのに、

ほっしー
◯◯だから落ち込むんです

と、いえないところがキツイ。

 

「うつ病の人を励ます」ことは本当に厳禁なのか?

応援

「頑張れ」という言葉は、うつ病人にかけてはいけない言葉だというのが通説。

でもこれ、相手の立場によっても変わってくるんですよね。

NHK時代の親友、T君から病院宛に手紙をもらった。大阪の消印だった。

「小川君にかくしていたわけではないが、実は僕も十数年前に重いうつ病にかかったことがある。おそらくいまごろがいちばん辛いときだと思う。でも、あと一息で、“辛+一”で“幸”になるよ」と書かれてあった。

この手紙を読んだ瞬間、私はたじろぎ、またまた“処方箋にはない、心の薬”のように感じた。持つべきものは“心友”である。

一方で、うつ病のことを知らない友人の励ましについてはこのようなコメントをしていました。

帰りぎわに、 「小川、がんばれよ!」

その励ましの言葉はうれしかったが、しばらくは放心状態だった。

そう言われると、足の骨を折った人に“歩きなさい”と言われるのと同じ心境になっていく。

頑張れという言葉は使ってませんが、言ってることはどっちもそんなに変わんないです。

うつ病になったことがない人が「“辛+一”で“幸”になるよ」なんていっても、

ほっしー
あ?なにカッコつけてんだよ。

って思うのがオチでしょう。同じ病気を経験したことがあるという「肩書」で信頼が担保されるのです。

 

まぁ…正直コレはうつ病人の悪いところだなぁと私は思ってます。

相手は別に傷つける気なんてなくて、早く復帰してほしいから言ってるだけだし。

相手がうつ病経験者か否かで信頼度を測るのは、自分が苦しくなるだけなんですよね。

なにせ、いずれはその「信頼できないうつ病を経験したことがない人間たち」とも交わっていかねばならないのですから。

 

印象的な精神科医のことば

「小川さん、この病気は必ず治ります。それからこの病を克服してやろうという気持ちは絶対に持たないでください。だから、この病に限って、“闘病”という言葉はあてはまりません。

自然体でいてください。“自律”は読んで字のごとく、自分の意志でコントロールするということですが、それはできません。

自律神経は交感神経と副交感神経とから成り立っています。

交感神経は午前中のやる気を起こさせるもの、副交感神経は午後から夜にかけてリラックスさせる神経です」

コレはめっちゃ大事。

うつ病は3ヶ月〜6ヶ月で治るなんて言われてますけど、そんな人は少数ですよ。

誰でも投票できるアンケートサイトみたら、一部であることがわかりました。

治るけどすぐには治らない? うつ病が寛解(完治)するまでの期間について

 

うつ病人は、ついつい頑張りすぎてしまうので、闘病についても戦闘態勢に入ります(笑)

戦闘力ないんですけどね。やらなきゃいけないって強迫的になるんですよ。

実際にやらなきゃいかんことなんて、人生にはほとんどないけどね。

人生死ぬまで暇つぶし。

頑張りすぎてない?しなきゃいけないことなんてほとんどないんだよ。

 

お金は万能! 「見舞金」と「お大事に」が一番嬉しい

お金

いちばんありがたかったのは、現金書留で見舞金(数万円)だけ送ってくれ、中に“どうぞお大事に”と書かれた紙を入れてくれた親友だ。見舞いはこれが最高である。

身も蓋もないような話に見えますが、うつ病になると労働ができません。

休職中だったりすると、傷病手当金などがありますが、退職に追い込まれると失業手当と言えども生活は苦しいです。

あれ、転職する前提ですからねぇ…。

もちろん「ある程度は」という前提ですが、うつはお金で改善する節はあります。

 

うつで気持ちが沈んでどうしようもないときは働けません。

障害年金の受給が成功すると、ある意味2年間生活保障がもらえるようなもの。

そりゃずいぶんと心持ちも変わりますって。

治療のスピードを上げるためにも、受給できる人はしたほうがいいですね。

ただ、書類仕事が大変すぎるので、社労士にお任せすることをオススメしてます。

社労士と障害年金を取るまでの流れをまとめてみたよ

 

さいごに:体験記として、普通の読み物として、面白い本でした

この本のポイント

  • 文章が上手い
  • 一通りのイベントを体験できる
  • 家族の接し方についても学べる

ということで、うつな人も、近くにうつの友人や家族を持つひとも。

非常に学びの多い1冊になってます。

うつ病に関しての本は、精神科医が書いているものもかなりありますが、血が通ってない印象がどうしてもあるんですよね。

知識をつけるにはそりゃ、専門家なので間違いないですが。

心温まる復活劇のストーリーをご覧あれ。