双極性障害の原因を患者の脳を調べて解明した! というニュースを見て思うこと

どうも、双極性障害…だと思っているブロガー、ほっしーです。

不安そうな自己紹介にはこういうワケがあります。

ほっしー
私って、双極性障害なんですよね?最初の病院でそう言われたので。
精神科医

そうだねぇ…難しいところなんだよ。精神疾患という大きな枠組みで、いろんな可能性を見てるよ。

ほっしー
ね、双極性障害とは違う気がするでしょ。むしろ冬季うつじゃねーの?ってね。

だから不安そうにあいさつしました。

さて、今回はその双極性障害について衝撃的なニュースが入ってました。

なんと、原因が解明されたとのこと。双極性障害の方には必見のニュースになってますぜ。

しかしその一方で、ちと気になることがありましてね…。

 

 

双極性障害の原因が解明!?

これまでは、原因はよく分かってなかったんですよ。

双極性障害の原因は性格を含め、いろんなことが考えられる…と言われてて、ふわっとしてましたw

患者から採取した組織からiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作り解析。

患者の脳では、細胞の形や骨組みの調節に関わるたんぱく質「CRMP2」の異常が起き、病態と関わることを突き止めた。

そううつ病の新しい治療法の開発につながる可能性がある。

(中略)

患者のiPS細胞を使った実験を実施。炭酸リチウムが効く患者の脳では、結合したたんぱく質の機能や働きを変える「リン酸基」がCRMP2に付きやすくなっていることが分かった。

さらに炭酸リチウムがCRMP2とリン酸基との結合を抑えることを明らかにした。

引用:横浜市大、そううつ病の原因を解明 たんぱく質の異常・病態との関連特定 | 科学技術・大学 ニュース | 日刊工業新聞 電子版

専門的なことが書いてあって図解されてもなかなかにちんぷんかんぷんかもしれませんが…。

私なりに大事だと感じたポイントは以下です。

  • 患者の「脳」を分析することにより原因を特定→脳の病気ということが確定的に
  • 炭酸リチウム(リーマス)がなぜ効くのか?が、わかった
引用した文にもありますが、新しい治療法の開発につながることは間違いないですよね。

リーマスが効かない人に対する薬も開発されるでしょうし、

そもそも双極性障害じゃなくね?といった診断も可能になるのかも…!

 

双極性障害が解明されると、みんな幸せになるの?

ほっしー
そもそも、双極性障害じゃなくね? ってさ、よく考えたら怖いよね。

私なんてまだ3年ぐらいのぺーぺーなんですが、Twitterのフォロワーさんには5年選手、10年選手といったベテランもいます。

そんな人が、

精神科医
ああ、あなたは双極性障害ではありませんね!

って言われちゃったらどうなんでしょうかね…。

女性
これまでやってきた治療は一体何だったんだろう?これからどうすればいいの?

と、路頭に迷ってしまいそう。

 

これはうつ病にも同じことが言えます。

うつ病も解明が進んでいて、血液検査できんじゃね? なんて言われてます。

うつ病が血液検査で診断できる時代に! 詐病を見抜くことは患者の幸せにつながるのかな?

解明されて、確実な診断方法が実施されてからの数年間は、双極性障害患者にとっての暗黒時代になるんじゃないかと私は思ってます。

改革に痛みはつき物ですから…なんていってもつらいよなぁ。

私も例外ではないですからね。双極性障害じゃなかったら何なんだろう?って思ってます。

ほっしー
「精神疾患ではないので…甘えですね?」なんて言われないだろうなぁ…おぃぃ…w

 

ただ、双極性障害の適切な治療には繋がるよね

双極性障害だと確定した人にとってはまず間違いなくいいことしかないです。

適切な治療法の進歩にはなるでしょうからね。

精神科医

この薬を飲み続けていたら、症状はちゃんと抑えられますよ

といったことも可能になるかもしれません。

副作用も少ない薬が開発されるでしょうなぁ…いやあ、楽しみ。

 

さいごに:どれだけ医療が進もうと、私たちが変えなければいけないこと

医療ってのは、健康をくれるわけじゃないんですよ。

あくまで対処療法なわけで…薬で症状が抑えられている間には思考の改善に取り組まねばなりません。

精神疾患者は、認知がゆがんでいて、景色がゆがむ色眼鏡をかけている状態なんですよ。

認知の歪みとは? 実例とともにわかりやすく10個解説してみる

 

分かりやすく言えば、何かの出来事に対してネガティブに解釈するクセがついてしまっているということ。

もちろん、簡単に変えることはできません。少しずつ改善してくしかない。

薬だけで完全に治ると思っていると依存してしまうので注意しましょう。

 

追記:精神科医に意見を聞いてみました

今回のニュースについて、私の担当医に意見を聞いてみました。

赤裸々に答えていただきたので、ほぼまるまる掲載しますね。

 

精神科医
結局は原因が気分障害全般に言えるけど、関係する物質とか遺伝子とかで統計学的に有意なレベルに達すると論文化したりします。

今度はそれが本当か?とかメカニズムはどうなのかという検証の段階が来ます。

母集団をぐっと増やしてそれが本当に正しいのか?ってのもありますけど、追試がなされて確からしいってなると、検証実験と、メカニズムの解明と、最後はタンパク質レベルで、分子レベルで、何がどうっているか…と、探っていきます。

 

今回のニュースはその一報目。発見しましたー関連あるよー!ってのは、今回のニュースを含めて今までもたくさんありましたよね。

ただ、人間の気分というのが一つの物質とか一つの遺伝子で説明できるほど単純じゃないと思うので、その1つの因子でどこまで説明できるか?という問題もあります。

1つ1つの要因については、せいぜいその…普通の人なら1なところが1.1とか1.2とか僅かに上がるかな?と、単発な因子についてはそんな程度なんですよ。

因子については、他にもたくさんあるので、組み合わさったときに発症すると考えられてます。

分子レベルとか生物学レベルではこういう話なんですけど、環境レベルってのがあって、環境要因でも人間の精神は影響を受けます。

環境要因の例

  • 長時間残業
  • 上司のパワハラ
  • 異性関係
  • 借金トラブル
  • etc
一時的にでも気分が落ち込んだり、それをどう解釈するかって問題もある。

なかなかこう一般化しにくいんですよ。生い立ちも違うしね。

 

また、精神障害は以下の3つが組み合わさって発症すると言われています。

  • 生物学的な要因
  • 環境要因
  • 心理学的な要因

心理学的な要因は、個体側の同じ環境に置かれても鬼上司の下だからって全員うつにはならない。

ストレスを受けてもうまいこと折り合いを受けて、ストレスコーティングが上手な人がいるし。

 

今回のニュースは生物学的な要因の中のたくさんある中で因子の1つです。

まだまだ解明すべき道程は長い。

唾液で◯◯が高ければどう、低ければどうっていうほど単純な世界ではないかなぁと考えてます。

ちょいちょい難しい表現も出てきたので、簡単に説明しますと…

精神障害を発症すると考えられている要因は以下の3つですね。

これらが複雑に絡み合って発症する

そして、今回のニュースは、生物学的な要因のごくごく一部でありスタートラインの中のスタートライン。

生物学的に解明されて、適切な薬ができたとしても、心理学的な要因や環境要因が解決されない限り、完治には至らないのかもしれませんね。