双極性障害の人は障害年金を受給しよう!【障害年金の基礎知識】

どうも、双極性障害と戦うブロガー、ほっしーです。

障害年金という制度をご存じでしょうか?

双極性障害の方であれば、受給できる可能性の高い制度です。

もちろん、双極性障害以外の精神疾患や、その他の病気の方でも該当すれば受給できます。

精神疾患は、長く通院する必要があり、仕事もできないことが多いです。

金銭的に困窮するのは当たり前の話なので、ぜひチェックしておきましょう。

障害年金についてすでに知っているよ! という方は、社労士に頼る方法を知りましょう。

私は実際に社労士にお願いして障害年金を取得しました。以下の記事に流れを記録しているので参考にしてみてくださいね。

社労士と障害年金を取るまでの流れをまとめてみたよ

 

 

障害年金とは?

障害年金とは?

障害年金とはいったいどんな制度なのか?ざっくり理解しましょう。

どんな人が受給できるの?

どんな病気や怪我でも、長く症状が続いて日常生活に支障がある場合は障害年金の受給対象になります。

双極性障害であれば、まず間違いなく受給対象と言っていいでしょう。

 

しかし、なぜか精神疾患の中で「神経症」と分類される方はそれを理由に不支給になることがあるそうです。

神経症と分類される精神疾患について

  • パニック障害
  • 強迫性障害
  • PTSD
  • 身体表現性障害
  • 適応障害
  • (抑)うつ状態
  • 社会不安障害
  • 解離性障害
  • 転換性障害
  • 摂食障害
  • 睡眠障害

 

などは不支給の対象となっています。

 

ここはちょっと意味が分かりませんよね。日常生活に支障がある場合は支給の対象じゃなかったのでしょうか?

 

神経症と言われる部類の方でも「精神病の病態を示しているかどうか」で受給対象になる可能性もあります。

つまり、「神経症」に分類される人たちが障害年金を受給できるかどうかは、主治医が書く診断書次第ということに…。

 

精神障害者保健福祉手帳とは別の制度

障害年金と障害者手帳を混同してしまっている方もいるようです。

実際には違う制度なので注意しましょう。

 

よく勘違いされる方がいらっしゃるのですが……。

 

勘違い!
精神障害者手帳が2級だから障害年金も2級だ―!

 

というのは間違いです。

 

すでに精神障害者手帳を持っているからといって、同じ等級で障害年金の支給が決定されるわけではありません。

あくまでも、障害年金は障害年金用の診断書を日本年金機構へ提出して審査を受ける必要があります。その結果、手帳とは違う等級で決定される可能性はあります。

引用:障害年金と障害者手帳

 

私の知り合いの中には、このように勘違いしている人もいました。

友達
え!?障害者手帳もらったら障害年金って自動的に下りるんじゃないの!?

障害者手帳と障害年金は全く別物だと思ったほうがいいです。どちらも別々に申請する必要があります。

ただし、障害年金を先に確定させた場合は、ちょっとだけ連携してくれます(笑)

 

障害年金の決定を待ってからであれば手帳用の診断書が不要(診断書代の節約)になります。

ただ、障害年金が決定すれば自動的に手帳が届くわけではなく、手帳の申請は必要です。

そのとき、役所が年金機構に障害年金受給の確認を取りますので、障害年金の年金証書や年金振込通知書の添付が求められます。(タテ4㎝ヨコ3㎝の写真も必要になります)

引用:障害年金と障害者手帳

 

ちなみに、精神障害者福祉保健手帳については、申請してもあまりメリットはないのかなぁ…という気がしています。

税金の控除や、携帯電話の割引、公共施設や公共交通機関の割引などがありますが、そんなにめちゃめちゃ下がるわけでもないです。

ただ、障害者雇用で企業に雇われる場合は、障害者手帳が必要です。

簡単だよ! 精神障害者福祉手帳を取得する流れまとめ

 

障害年金の種類

障害基礎年金と障害厚生年金

障害年金の種類
  • 障害厚生年金
    初診日に厚生年金に加入していた。
  • 障害基礎年金
    初診日に国民年金に加入していた。
  • 障害共済年金
    初診日に公務員だった。

 

厚生年金と国民年金…初診日に自分がどっちに属していたかわからないという方にざっくりと説明をしておきますと……。

 

会社員なら厚生年金。

自営業、主婦、無職、学生、アルバイトならば国民年金です。

 

3級は間口が広いので、厚生年金加入者のほうが有利と言えるでしょう。

 

初診日とは?

障害の原因となった傷病について、初めて医師または歯科医師(以下「医師等」という)の診療を受けた日をいいます。

引用:障害年金における初診日とは?

 

障害年金は月額いくらぐらいもらえるの?

障害基礎年金の年金額
1級975,100円(月額 約81,258円
2級780,100円(月額 約65,008円

引用:http://www.kamei-sr.jp/article/13229822.html

 

障害厚生年金の年金額
 1級報酬比例の年金額×1.25

※被保険者期間が300月未満の場合は、300月に見なして計算されます

※一定の要件を満たす配偶者がいる場合は配偶者加給年金額の加算もあり

障害基礎年金1級(975,100円)

※一定の要件を満たす子がいる場合は子の加算額もあり

 2級報酬比例の年金額×1.0

※被保険者期間が300月未満の場合は、300月に見なして計算されます

※一定の要件を満たす配偶者がいる場合は配偶者加給年金額の加算もあり

障害基礎年金2級(780,100円)

※一定の要件を満たす子がいる場合は子の加算額もあり

 3級報酬比例の年金額×1.0

(最低保障 585,100円)

※被保険者期間が300月未満の場合は、300月に見なして計算されます

 障害手当金 一時金として、報酬比例の年金額×2.0

(最低保障1,170,200円)

引用:http://www.kamei-sr.jp/article/13229824.html

 

計算式はややこしいので詳しくは、日本年金機構のホームページをご確認ください。

 

仮に3級を受給して最低保証額だった場合は「月額48,758円となります

 

2級と比べると見劣りしてしまいますが、障害基礎年金と違って間口の広い3級があることはやはり大きいです。

 

障害年金の受給要件

初診日に被保険者であること

病気や怪我によって障害が残ってしまった場合。

その障害の原因となった傷病を初めて診察してもらった日(初診日)当日の時点で、国民年金または厚生年金の被保険者

引用:受給の条件は?

これは、そんなに問題にならないかと思います。

ちなみにカルテにデータが残ってない場合にも、代替方法があるようです。

・さかのぼれる一番古いカルテに基づく医師の証明
・事業所の健康診断の記録
・発行日や診療科等が確認できる診察券
・健康保険の給付記録
・身体障害者手帳作成時の診断書
・交通事故証明書
・入院記録及び診察受付簿
・労災の事故証明書
・お薬手帳(発行日(受診日)や診療科等が確認できるもの)
・糖尿病手帳(発行日(受診日)や診療科等が確認できるもの)
・領収書(発行日(受診日)や診療科等が確認できるもの)

引用:初診日の証明についての緩和措置 | 年金情報部

なお、年金制度に未加入であった20歳前の傷病により障害の状態になった場合や、国民年金に加入したことのある人で、60歳~65歳未満の間に初診日のある傷病により障害の状態になった場合は、障害基礎年金の対象となります。

引用:初診日要件

 

障害の程度要件

初診日から1年6ヶ月後の時点、もしくは傷病が完治した時点のどちらか早い方の時点において、この先も障害の状態が継続すると

認定された日(障害認定日)に、障害年金制度で定められた障害等級の1級か2級もしくは3級のいずれかに該当していること。

引用:受給の条件は?

双極性障害をはじめとする精神疾患の方であればここもすんなりクリアできることが多いです。

例えばあなたがはじめて精神疾患としての診断を受けたその日から1年6か月後、よくなったり悪くなったりしながら通院している場合は問題ないでしょう。

保険料の納付条件を満たしていること

初診日の前日の時点で、その月の

2ヶ月前の月までの年金加入期間のうち3分の2以上の期間が保険料納付済みか、もしくは保険料免除期間

引用:受給の条件は?

もし、未納があるかもしれない…と不安な方は、年金事務所に行けば受給できる条件かどうか確認することができます。

収入がある場合、受給できないの?

受給できます。

障害年金の受給要件に、世帯収入の上限や本人収入の上限は入ってません!

 

ただし、初診日が20歳前疾病の場合は、所得制限があります。

 

また、傷病手当金を支給されていた場合は、調整が入るそうです。

 

所得制限

1年間の所得額が398万4千円(2人世帯)を超える場合には年金額の2分の1相当額が支給停止とし、500万1千円を超える場合には全額支給停止とする二段階制がとられています

引用:スッキリ解決!みんなの障害年金

 

双極性障害から見る障害の程度と等級

障害年金の受給要件

あなたは障害年金を受給する資格があるのか?見ていきましょう。

私が精神疾患の方で障害年金を受給している例として社労士に聞いた話も付け加えておきます。

障害の程度……1級

他人の介助を受けなければほとんど自分の用を足さない程度のもの。

例えば、身のまわりのことはかろうじてできるが、それ以上の活動はできないもの。

すなわち、病院内の生活の場合は、活動の範囲がおおむねベッド周辺に限られるものであり、家庭内の生活の場合は、活動の範囲がおおむね就床室内に限られる程度のもの。

引用:障害年金の等級

 

寝たきり、閉鎖病棟に入院経験ありだとこの辺りに該当すると聞きました。

あくまでざっくりですが、あなたが双極性障害2型であれば1級はかなり厳しいものになると考えましょう。

 

障害の程度……2級

必ずしも他人の助けを借りる必要はないが、日常生活は極めて困難で、労働により収入を得ることができない程度のもの。

例えば、家庭内の極めて温和な活動はできるが、それ以上の活動はできないもの。すなわち、病院内の生活の場合は、活動の範囲がおおむね病棟内に限られるものであり、家庭内の生活の場合は、活動の範囲がおおむね家屋内に限られる程度のもの。

引用:障害年金の等級

 

日常生活がほとんどおくれないレベルなんだそうです。ベッドから起き上がることはまぁできるけど、身の回りのことは言われないとできなかったり、できるけどそもそもやる気が全く起きないという状態。

双極性障害で言えば、うつ状態の程度で十分に狙えるラインですね。

 

障害の程度……3級

労働に著しい制限を受けるか又は労働に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの。

引用:障害年金の等級

 

寛解して働いている方の中でも取得できる可能性のあるラインだと聞きました。

初診日に厚生年金に加入していることが条件となりますが、最低でも3級を目指せるということですね。

 

障害年金はさかのぼって請求できます

障害年金の遡及請求について

障害年金の申請が遅れても大丈夫!遡ってがっぽりもらいましょう。

障害認定日に等級が認められる場合のみ

 

遡及(そきゅう)請求なんて言ったりもしますが、要するに……

 

ほっしー

初診日から1年6カ月経ってる時点で請求権があるのに障害年金請求してないの?

障害認定日から数えて6カ月経ってるじゃん!(初診日から2年)

6カ月分損したね…でもこれ、もらえるんすよ~!6か月分!

 

ということです!w

 

 

最大5年までさかのぼる

僕の患者さんでは、この金額が最高で500万円くらいだった人がいる。200~300万円の人も何人か聞いたことがある。満額は認められず、数十万というのが多い。年金のタイプ、障害基礎年金か障害厚生年金かにもよる。

このような高額になるためには、障害基礎年金2級などでは難しく、そこそこ長期の就労歴のある障害厚生年金のケースで生じる。(参考:日本年金機構のサイト

実際は、遡及請求しようとしても、カルテがなくなっていたり、障害の程度が証明できない、あるいは認められないケースも多いのではないかと思う。

引用:精神科医の日記

 

過度な期待はできないようですが、遡って請求することはちゃんと可能なようです。

5年遡ることができてもカルテが残っていないというのはつらいですね。

 

カルテは5年間、紙の媒体で出せる状態にしていなければならないという法的な義務があります。

引用:診療情報管理概論

 

一応、法的には5年間の保管義務があるようです。

カルテ全部電子化しちゃえば、ずっと保管してられるのになぁ…と思ってしまいますね。

 

カルテ全部電子化したら遡及請求も5年以上にならないかな……まぁ、国がそんなに太っ腹とは思えませんがw

 

国民年金の法定免除が受けられるよ【基本的に2級以上】

国民年金保険料免除理由該当通知書
ほっしー
申請しないと免除されないので要注意だよ!

いやぁ本当に。

自動的にやってくれよって感じですが、申請すれば法定免除されます。

申請しないとダメ! 障害年金を受給してたら国民年金が免除されるの知ってた?

2017.03.01

 

利用できる制度を知ることの大切さ

精神疾患は、辛い毎日を送るだけでなく金銭的にも困窮してしまう病です。

なぜなら、働けないですし通院は続けなければならないのでお金がかかります。

 

経済的な負担が増えて貧困になると、心にもダメージを受けてしまうので治りが悪くなりますよね。

早く社会復帰するためにも、サポートは受けておきましょう。

 

ただ、障害年金は精神疾患の方にとってハードルがあまりにも高いです。

私としてはこれでもわかりやすく説明したつもりですが、めんどくさいですよね。

 

ほっしー

自分のことだけで精一杯なのに、こんなに覚えられねぇよ…

 

と嘆きたくなる気持ちもよくわかります。

 

お近くに社労士事務所があれば足を運んでみるか、電話で相談してみるというのもいいでしょう。

 

障害年金をより確実に受給するために、社労士に電話するときの流れまとめ

2016.07.08

 

もしまだ申請していないならやってほしいこと

最後に、障害年金とは少し話がそれますが、精神疾患の人で申請していないなら必ず申請してほしいものがあります。

自立支援医療制度です。

 

医療費が1割負担になったり、自治体によっては無料になったりするので、申請しておきましょう。

申請していないと本当に損ですよ。

 

精神疾患者は要注意!自立支援医療を申請しないと1ヶ月で2510円損するよ!

2015.12.03

 

参考資料

私が障害年金のことを勉強するにあたって分かりやすかった本を紹介しておきます。

 

 

数々の事例も掲載していて、イラストもわかりやすいので、障害年金に興味がある方はぜひ!