この書類が届いた当時、それは死刑宣告に近いものでした。
会社の就業規則なので仕方ないとはいえ、社会はこんなに冷たいものなのかと。
うつ病になったというだけで、会社人を切ってしまうのかと。
そんなふうに会社を、世界を恨んだことを、今もよく覚えています。
それから3年以上が経ちました。
今では、クビになってよかったなぁ…と心から思います。
いやぁ、本当に、本当に良かった…。
復職なんてしてたら、うつが再発したことは間違いありません。
今だから分かる、会社クビになってよかったなぁと思うこと
1.本当の意味で、治療が始まった
休職期間中というのは、どこか会社に鎖でつながれている感があったんですよね。
早く治さなきゃいけないという焦りは、とにかく心に悪影響でしたわ。
うつを治す!ではなく、持病として付き合うってのはオススメのメンタルハック。
「まぁ〜長いこと付き合ってくか」って思ったら、治療に対してのスタンスが柔らかくなって結果的に治療のスピードが速くなる。
持病だと考えていれば、再燃しないように意識もするから👍
— ほっしー@メンタルハッカー (@HossyMentalHack) 2018年4月24日
早く治ってほしいという誰かの期待に答えたい。
その気持はあるはずなんですけど、プレッシャーとなってずっしりとした重みに変わりってしまってました。
ゲームやアニメなどで現実逃避をしていてもふとした拍子に
と思ってしまうもんです。
どうせ誰も見てないんだから好きなだけ楽しみゃいいのに、なかなか気持ちが切り替えられなかった。
いずれは会社に戻らなきゃいけないという気持ちもあったからでしょう。
2.本当に好きな仕事が見つかった
うつ病になる前はシステムエンジニアでしたが、今は別の仕事で独立してます。
新しい仕事(ウェブメディア運営)は自分にとって天職。
- 自宅でできる
- 自分でコントロールできる
- 楽しい
- やりがいがある
何より嬉しいのは、うつ病を経験したことがプラスに働いていること。
他の人だったら、考え方や生き方が変わるなどの思想面でのプラスに働くことが多いはず。
私の場合はダイレクトに仕事にプラスになってるんですよ。
これはかなり限られた人たちだと思います。
- カウンセラー
- ライター・ブロガー
- タレント?
- 障害者を支援する立場の仕事
普通に企業に入って働く上で、直接うつ病の経験が役に立つことはそうないんじゃないかな。
3.会社員だったら知り合えないような人たちと知り合えた
勤め人時代は会社の仕事だけで精一杯で、外のコミュニティに積極的に関わっていくことなんてなかったです。
価値観がどんどん固定されていっちゃってたんですよねぇ…見事に社畜の完成。
その会社でしか通用しない人材になってしまうので、クビになったらおしまいなわけです。
今のフリーランスの仕事になってからは、業種業界問わずいろんな人と関わることができてます。
ざっと画像を並べてみましょう。
価値観が固定されないこともそうですが、みな向上心の強い人たちばかり。
おかげで常に情報がアップデートされるので、非常に刺激的な環境です。
ところでこのリアル面での活動、カウンセラーに勧められて始めたんです。
私は人と関わることが嫌いだと思っていましたが、カウンセラーいわく、そんなことはないらしい。
実際に人と関わりまくってみると、嫌な気持ちより楽しい気持ちのほうが大きかったんですよね。
カウンセラーについてもうつ病にならなきゃ出会ってないので、ほんとありがたい。
…まぁ、じゃあいったいなぜうつ病になったんだろうとかちょっと思うけどねww
仕事や社会復帰は1つの形だけじゃない
- うつ病になったら人生終わりだ…
- ただでさえ仕事嫌なのに、ギリギリで戦わないといけない…
みたいに考えてる人も多いんですが、それなりに楽しんでやってるうつ病人もいますよ、ここに。
そりゃ全てが楽しくて超絶ハッピーとは言いませんが、サラリーマン時代の10倍は楽ですね。
「好きな仕事で生きていく」がピンとこない人は、以下のツイートを見ると納得できるかも。
「多くの人は嫌がるけど自分にとっては平気なこと」って、この上ないストロングポイントなので、その仕事のデメリットをデメリットと思わなかったら即やる、という判断基準。
本当の天職とは、その仕事特有の「痛み」に対して鈍感であることだと思う。
— やまもとりゅうけん (@ryukke) 2018年4月24日
私はメディア運営以外にもいろいろやってますけど、一言でまとめるなら「情報発信」が仕事です。
多くの人にとっては、ストレスが溜まりやすい環境下なんですよ。
仕事ってホント無限にあるんですよ。
- 投資家があう人
- 起業家があう人
- フリーランスがあう人
- ネットビジネスがあう人
- その他
え?これが仕事になるんすか?
みたいなのもね。
いまだにYouTuberの収益構造を知らない人だってたくさんいると思いますよ。
つらいつらい…と自分を責めながら好きでもない仕事を探すよりも、
インターネットと言う情報の宝庫を使ってどんな生き方があるのか探してみてはいかがでしょか。
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