ビジネスシーンや目上の人との会話をするときに、特に悪いことをしていないのに「すみません」と言ってしまうことありませんか?
例えば電話で…。
別に悪いことしちゃいないのに「すみません」って使っちゃうんですよねぇ。
私は自分がなにかやらかしちゃったとき意外は、すみませんという言葉は使わないようにしたいんですよ。
言葉は暗示の力があるので、まるで自分が悪いことをしたような気持ちになってしまう。
すみませんと繰り返していると、なんだか自分がとても下等な存在になってしまっていくような…。
言葉には暗示の力があると言われていて、自分を卑下するようなことはあまり言わないほうが良いです。
私は精神疾患を患っているので、この「言葉や思いによる暗示のちからの強さ」をヒシヒシと感じてきました。
精神疾患は脳の病であることはわかってきていますが、回復期に入っても患者がなかなか一歩を踏み出せないのには、病気によって自分を過小評価しまくってきたことが理由としてあると考えられています。
精神療法に認知行動療法というものがありますが、これは、「できないことではなく、できることに目を向けさせるように認知を改善する」ことを目的とした療法。
うつになると何をしていても、嫌な考えばかりが頭に浮かびます。これを「否定的自動思考」とよびます。これが出てくること自体は、うつ状態の症状そのものなので、これを止めることは容易ではありません。
しかし、自動思考が出てきた時、これが「うつ状態のせいで出てきた『否定的自動思考』だ」と認識して、もっと合理的な考え方に切り替えていくことは、練習によってある程度できるようになります。その方法が認知行動療法です。
うつ状態で出てくる「否定的自動思考」には、決まったパターンがあります。
軽症の患者や、回復期にはいった患者に対して実践させる医師もいるそうです。
やはり思い込みの力はバカにできないということですな。
「すみません」より「ありがとう」と言われたほうが気持ちがいいよね
自分が誰かと会話をしていて、なにか親切をしてあげたとしましょう。
- お気遣いいただいてすみません。
- ありがとうございます。
言われると気持ちが良いのは2番ですよね。
1番も悪い気はしませんが、あーいえいえ! みたいな他人行儀感が強くなって逆に気を使わせてしまったかな? と重苦しくなります。
「ありがとうございます」と笑顔で言われたほうが、お互い気持ちがいいですよねぇ。
人間関係は意外と単純で、こういったポジティブな側面を選んでいけば関係が安定すると思うんですよ。
下手に考えすぎるより、シンプルに感謝の気持ちを持っていれば良いんじゃないでしょうか。
相手の態度をでかくしてしまっているのはこちらにも責任があるのかもしれない
と感じたことありません?
もしかしたらあなたが「すみません」を使いすぎて相手の態度がでかくなってしまったのかも。
まぁ、そんなひとは無視するに限るのですが、環境によっては関わらざるを得ない場合もあるでしょう。
たいてい、感謝されると感謝し返さないといけないような気がして、よほどのサイコパスでない限り、人間関係が良好になります。
心理学で言う返報性の法則と言われる考え方ですね。
日本人は基本的に義理堅い人種なので、返報性の法則も効きやすいですよ。
自分のためにもありがとうを使っていきたい
人間関係をより良好にするために「すみません」よりも「ありがとう」を使っていこうぜという話でした。
が、しかしそんな単純な世界でもないので、裏があるんじゃね? なんて返って警戒する人もいるでしょうね。
まぁそういうひとは無視しましょ。大事なのは、自分のために「ありがとう」を使っていくということです。
相手がどんな態度を取ろうと、そこはどうにも変えられないんですよ。
だったらせめて、自分が使う言葉だけはポジティブなもんに変えておいて、自分だけが気持ちよくなればいいんです。