メンヘラ.JP(以下、メンヘラJP)というサイトがある。
私のようなメンヘラブロガーからみれば
……と、思う一方で、悔しい気持ちがあることもまた事実だ。
同じうつ系コンテンツを扱うブロガーもダメージを負っているのではないだろうか。
あ、メンヘラJPを今の段階でもし知らないならば、さっさと目を通して早めに絶望することをオススメする。
参照:メンヘラJP
私を含め、多くのメンヘラブロガーが、にわかに感じている「恐怖」。その正体を洗い出し、現実を直視し、対策を練ろう。
PV集めるのとデカい企画を妄想するのは得意だけど、小銭を拾うのが致命的に苦手マンなので、誰かアフィリエイトの張り方とか手伝ってくれ。7/15日開始のサイトだけどPVとオーガニックサーチの増加こんくらいあるぞ。 pic.twitter.com/rYe3ey3kX0
— わかり手 (@ganbare_zinrui)
メンヘラJPの登場によって、メンヘラブロガー界隈には激震が走っていることに違いないので、個人ブロガーがどうメンヘラJPと差別化かするかの戦略について考えて書いてます。
推測だけどメンヘラJPは累計で20万PVはもう超えてると思う。メンヘラブロガーにとっては脅威。
— 星野 良輔 (@hossy_fe_ap)
SEOやPV数をただ追いかけるメディアじゃなく、サイト全体のブランディングを重視しているところを見ると、やっぱり編集長やり手だから恐ろしいわ。
— 星野 良輔 (@hossy_fe_ap)
普通にコンテンツを投下するだけのメンヘラブロガーは間違いなくメンヘラJPに食われます。ソーシャルの流入、ダイレクトの流入から見ると、サイトのブランド力は急伸してるので、一般的な「執筆のみ」の勝ちパターンは潰された。面白くなってきましたね。メンヘラメディア強いとこなかったので嬉しい
— 星野 良輔 (@hossy_fe_ap)
メンヘラJPのことを言っているかもしれないブログ記事
「自分と同じことを自分よりも上手にやってくれる人がいるならば、自分がそれをやる必要は無い」
この思考が認知の歪みなのか、正常な頭で考えた結果なのか、今の私には判じかねますが、……とにかく、自分では太刀打ちできないレベルのメンヘラ向けメディアの存在を知って、しかもそれが密かに「おどりば」の最終形態(?)として思い描いていた形そのものだったので、私は「おどりば」の価値を見失ってしまった状態にあります。
このブログを続けて、一体私は何がしたいのか。 私がこれまでにやりたいと思ったようなことは他の大きなメディアがやってくれる、だったら私は何をしたら良いんだろうか。 何を目指してブログを続けたら良いんだろうか。
糸が切れたというか、心が折れたというか、そんな感じ。
結局のところ私はブログを書くのが好きなので、ブログをやめることはないと思うのですが、目標を見失ったという戸惑いからはしばらく抜け出せそうにありません。
引用:今後の自分のブログの方針について、しっかり考えねばならない時が来たようです。
おそらくだが、彼女の懸念しているメディアは「メンヘラJP」だと思う。
というか、それ以外で脅威になるメンヘラ向けコンテンツ知らない。
もっと定義を広げてみても、精神疾患系を扱うメディア自体がそれほど力を持っていない。
welq?ああ、ありますね。確かに。
メンヘラのあなたが共感できるコンテンツの多いメディアがあるよ!
メンヘラJPが熱い!あなたもメンヘラライターになるのだ! https://t.co/qTLF62LOOE
— 星野 良輔 (@hossy_fe_ap)
おそらく日本に存在するメディアの中で、メンヘラにスポットを当て、メンヘラをライターとして雇い、しっかりと回せている唯一のメディアと言ってもいい。
書き手も優秀だが、編集長もかなり優秀なのだ。
下記記事(編集長執筆)を読めば、いかに編集長が優秀かわかるだろう。
参照:「自己決定」の光と闇 4ヶ月で大学を中退し起業をめざす 石田祐希さんインタビュー
私もメンヘラに雇用を与えられるようなメディアをいつか運営してみたいなとは思っていた。
しかし、誰もが考えることは同じなようで、結局は「スピード」なのだ。
メンヘラという足かせをつけていても、競争が存在しないわけではない。
この点においては敗北したのだ。ただそれだけのこと。
そしてさらにのしかかってくるように、メンヘラJPに在籍しているライターの優秀な人材の多いこと多いこと。なんとも恐ろしい。
メンヘラJPの伸びは異常。
メンヘラJP編集長のツイキャスを拝聴したことがある。
彼には人望・優しさ・深い人生経験(雰囲気から察した)という強みがある。
そしておそらくライターとしての経験が長い。
たった2ヶ月でサイトをここまで育て上げる手腕である。
PV集めるのとデカい企画を妄想するのは得意だけど、小銭を拾うのが致命的に苦手マンなので、誰かアフィリエイトの張り方とか手伝ってくれ。7/15日開始のサイトだけどPVとオーガニックサーチの増加こんくらいあるぞ。 pic.twitter.com/rYe3ey3kX0
— わかり手 (@ganbare_zinrui)
まったく恐ろしい男だ…… わかり手さんも記事を書いているが、基本的には所属ライターが1日1記事交代で上げる形を取っている。
今日はだれだれ。明日はだれだれと言った形ではなく、おそらく企画会議後に全員のメールを送って私が書きまーす!みたいな感じでやっているんだと思う。
さて、そんなメンヘラJPだが、メディアの実態はどうなっているのだろうか。
とある手法でメンヘラJPを分析してみた
まだ始まったばかりのサイトなのでオーガニックが少ないのは仕方ないとして、ダイレクト19%はヤバイ。
私は1年ブログを運営して13%程度なので、このブログの新着記事が見たい!と思うひとの割合はメンヘラJPのほうが上だということになる。
言い訳をさせてもらえば、私のは双極性障害を中心とするも、雑記ブログであり、メンヘラ寄りの記事も書けばメンヘラを切り捨てる記事も書くので、まぁ仕方ないと言えば仕方ない。
いずれにしても、ブログ名を指名してお客さんが来るというのは、サイトのブランド化が着々と進んでいる明確な証拠だ。
メンヘラJPの伸びは脅威である。
悔しいがメンヘラを巻き込んだメディア運営では勝てない
「メンヘラJPが熱い!あなたもメンヘラライターになるのだ!」という記事の中でも述べたが、メンヘラJPのライターたちは横のつながり、連携が非常にうまくいっているようにみえる。
編集長といえど、消して横柄な態度を取っているわけではなく、ライターさんが気持ちよく作業できる環境を整えることに苦心しているところを見ると、関係性は非常に良好だ。
ハッキリ言って、ここが一番脅威なのだ。いくらメンヘラJPが伸びているからと言って、ライターと編集長の関係が悪ければ勝手に潰れていくだろう。
しかし、外から見る限り、彼らの結束力は今のところ高いように見える。
メンヘラという生き物は、結束したときのパワーは健常者を軽く凌駕し、全く裏切らないので、恐ろしいのだよ。
実は私は、メンヘラに雇用を与える場を作りたいと言っておきながら、他人と関わるのはめんどくせーと思っていたりする。
だからライティングの仕事は正直だるいし、自分のブログでバンバン好きなことをあげたいと思っている派の人間だ。
よって、編集も苦手。自分で書いたほうが…と、思ってしまう。
そもそもライター雇ってメディア運営、やってみたいけど向いていないのかもなぁ。という思いもあって腰が重くなっていた。
そして気がついたときにはメンヘラJPがものの見事にかっさらっていた。彗星のごとく。メディアっつーのは、そんなもんだけどね。
メンヘラJPに限らずとも、新進気鋭のメディアは出てくるもの。
法人がその気になって資本を投入してくれば、グレーゾーンなホワイトハットSEOで上位を埋めに来ることは間違いない。
小学館がアフィリエイトに手を出していることからもその流れは確実に来ているといえるだろう。
メンヘラJPはキュレーションでもアフィリエイトサイトでもない。
メンヘラをコンテンツ化し、メンヘラをターゲットにしたリアルなメディアであり、またメンヘラを元気づけてくれるメディアだ。
メンヘラブロガーなら、一度は目指すところを、メンヘラJPが完全に埋めた。
メンヘラブロガーの目指しているゴールが1つ消えたことになる。
メンヘラJPとどう差別化するべきか?
前途したように、質の高い文章を書くライターが多数在籍し、横のつながりもしっかりできていて、縦割りの役割分担はあるものの、そう感じさせない一体感があるメンヘラJP。
真っ向に勝負しても同じメンヘラならば数日に1記事とかいうやる気ないペースでやってると、数でも文章の質でも、負ける確率は圧倒的に高い。
んじゃどうやって勝負していきましょうかねぇ。ってことで、戦略を考えてみた。
難易度☆
更新記事数は1日最低でも2記事以上にする
低品質すぎるコンテンツは論外だが、ある程度は許容してもいいだろう。
メンヘラJPはあくまでメディアで縦割りの分業が行われているので、編集、構成、の時間がかかると思う。
個人ブロガーであれば、ここの動きは早い。質で勝つことが難しくてもスピード感を持った勝負ならまず負けない。
ちなみに、記事の質で勝とうとし、コンテンツの数が少なくなることは愚の骨頂だ。
メンヘラJPを見てもらえればわかるが、質はかなり高い。
オリジナル情報も多いし、取材をするときはガッツリしている。
メンヘラは基本インドアなので、オリジナルの情報が得にくく、身を削ってコンテンツを作る工程が多い。
その意味においても、複数人で書かれるメディアには多彩なコンテンツがあるので、勝つことは難しくなる。
難易度☆☆
体調で勝つ
メンヘラJPの良いところは、編集長含め全員がメンヘラなので、体調に波がある人が多い。
規定値を上回る疲労と抑鬱を検出したので全てのタスクを放り投げて寝るモードに入る
— わかり手 (@ganbare_zinrui)
これは編集長のツイート。
このような方なので、メンヘラライターも安心して仕事ができるのだろう。
個人ブロガーとしてはここがチャンスなのだ。
彼らが休んでいる間にせっせとコンテンツを作り続けること。
かといってこちらもメンヘラなのでキツイときはあるだろう。
そんなときはスマホで打ってみるとか、音声入力でコンテンツを作るとか、やり方はいろいろある。
iPhoneの音声入力はマジで優秀。
ブログ以外の媒体でも書く(Twitter、Facebook、noteなど)
ブロガーだからブログばっかりではダメだ。多方面の媒体に投稿しよう。
Twitterは、ブログでの再利用が可能なので、最も手軽でおすすめだ。
本を出版しました〜!ぜひ!
星野 良輔 の 「私は躁うつ病かも?」と思うあなたへ伝えたいこと: 双極性障害を抱えて生きる (イケハヤ書房) を Amazon でチェック! https://t.co/4trqTnqYkO @さんから
— 星野 良輔 (@hossy_fe_ap)
このメディアは自分にとって脅威になりそうだと思うところは徹底的に見る。
— 星野 良輔 (@hossy_fe_ap)
毎日ではないが、たまにnoteにも投稿している。
ブログとは違って、校正、修正なしの一筆書きメディアとして練習用だ。
逆に行動派のブロガーから見れば、いつも家に閉じこもって面白いのかな?なんて思っているのかもしれない。
いや、けっこーたのしいっすよ。 Kindleの読み放題サービスでダサく読むのめっちゃ楽しい。
そして良い考え方に巡り会えたとき、稲妻が走るようにブログを書きたくなる。
この瞬間が楽しくて、ブログ⇛読書⇛寝る以外に特に何もやってない。
行動派のブロガーも頭を捻って一所懸命やっているだろうが、私は彼らが外で行動している間も頭を捻り続けている。
引用:文体とは?
noteにはnoteのコミュニティがあるので、ブログ、Twitterとは別の人脈が出来上がるから面白い。
他媒体でも顔を売る努力を怠らないようにしよう。
難易度☆☆☆
顔出し、実名による希少化戦略
メンヘラJPにはいないはず……というか、メンヘラで顔出し実名のブロガー、ライターはかなり少ない。
次に書く、個人として目立つにおいては、顔出し実名なだけでかなり目立てる。
というエアリプを見たことがあるが、この時点で彼の記憶に私がとどまったことになる。
文章だけじゃなく、顔がブサイクとか、顔がムカつくとか。名前がキモいとか?顔NG名前NGのブロガーより難癖つけるポイントはいくらでも見つかるのだ。
ブサイクが顔出しすると、それだけでイジられるので結構オススメ。
メンヘライターの場合、こういった罵詈雑言に耐えられないひともいるという致命的な部分はあるのだが……。
個人として目立つ
私は個人として目立つために、活動を広げている。
顔出し実名ならバンバン紹介してもらえる可能性も高まるし、注目もしてもらえる。
写真も一緒に映ることで、アイキャッチ画像としてブログ使えるし、記録に残る。
これは顔出し実名にしかできない行為であるといえる。
もし私が顔出しNG実名NGだった場合
というやり取りになる。これ、お互いにめんどくさくない?
私も、顔出し実名NGのブロガーさんとイベントに参加したとき、相手のことを書くときはテキストとブログの情報だけ。顔にモザイクかける問題とかいちいち確認とるのだるいし。
そう、残念ながらメンヘラブロガーはここが足かせになる。紹介されづらい。
だから私は顔出し実名なのだ。
顔出し実名なら、別に紹介してもいいよね?というか、してほしいよね?しかも、確認作業取る必要があんまりないからお互いにとって楽だよね。
相手に負担をかけることなく、名前を売ってもらえるのだ。
せこい戦略
わかってる。ここまで書いてきて、メンヘラには厳しすぎる条件を提示してきた。
差別化ではないが、どうしても勝機が見いだせないなら、メンヘラJPに、ライターとして潜り込んでおくというのも手だ。
読者投稿をして繋がりを持つといい。
メンヘラ.jp「読者投稿コーナー」開設のお知らせという記事があるので、注意事項をよく読み、投稿してみよう。上手くいけばライターとしてもぐり込めるはずだ。
私も「【読者投稿】メンヘラと付き合うなら「メンヘラ」として扱うな」という読者投稿をしてみた経験から、投稿すること自体に関してのハードルは普通のライターの仕事と比べてかなりハードルが低いことを実感した。
ライターに正式採用されるプロセスについては知らないが、読者投稿だけならば、編集長のわかり手さんにDMで長文送りつけるだけでも採用される可能性があるのではないだろうか?
メンヘラ.JPが熱い!あなたもメンヘラライターになるのだ!でも書いたがDMを送る場合は以下のことに注意すると良い。
メンヘラJPはWordPressで構築しているようなので、HTMLのべた書きもしくは、テキストファイルにして渡すと、編集長からの評価があがるかも…?しれない。
タイトル:メンヘラ○○○○
こんなことかきまーっすといった冒頭の文章
<h2>見出し1</h2>
文章
<h2>見出し2</h2>
文章
<h2>見出し3</h2>
文章
<h2>まとめ</h2>
文章
↓小見出しをつけたい場合は下記のように↓
<h2>見出し1</h2>
<h3>小見出し</h3>
文章
<h2>見出し2</h2>
<h3>小見出し</h3>
文章
<h2>見出し3</h2>
<h3>小見出し</h3>
文章
<h2>まとめ</h2>
まとめ:個人メンヘラブロガーがメンヘラJPに勝つためには
最もわかりやすい差別化戦略としてはやはりこれだろう。
- 顔出し実名で目立つ!覚えてもらう!
テキストだけでブランディングをするのは相当な根気と文才と時間が必要になる。
メンヘラJPはすでにその辺を確立しつつあるので、太刀打ちできないことはないが、非効率的だと思う。
それから、単純ではあるが
- 体調を整え、質の高い記事を量産すること
である。メンヘラJPは今のところ1日1記事更新だ。
おそらく記事は溜まっているであろうし、裏でいろいろ動いているはず。
前途したように、スピード感では個人ブロガーのほうが上になれるはずだ。
体調を整え、スピード感を持ってメディアを運営してブランドを構築していこう。
結局のところ、いかにして「個人」が目立つかということになる。
今回はメンヘラJPをお手本に、どのように差別化するの?という話題だが、メンヘラJPに限った話ではない。
welqのようなキュレーションメディアが半端じゃない(低品質だけどね)記事量産をしてキーワードを埋めてくるところを考えると、小手先のSEO対策や身を削るコンテンツ執筆作業のみでは消耗戦になる。
それからもう1つ、大事なのは、読者は「何を書いているかではなく、誰が書いている文章なのか」を意識している。ということ。
「メンヘラJPすげーよ!」ということを私、星野 良輔が言うのと、トイアンナさんが言うのとでは「メンヘラJPすげー感」の伝わり方が違うのは、あなたにも理解できると思う。
双極性ブロガーの星野 良輔が書いている文章が読みたい!そう思っていただける読者を増やすことが、これからの勝ちパターンで間違いない。
素晴らしいサイトだ!メンヘラがちゃんとコンテンツとして立っている!しかもライター料まで払ってんのか〜!すげー!