どうも、双極性障害と戦うブロガー星野 良輔(@HossyMentalHack)です。
あなたは自分が本当に好きな仕事をしていると思いますか?
私の場合、仕事は書くことです。
めちゃくちゃ好きです。毎日パソコンに向かって書きまくってますし、日々新しい発見があります。
全く飽きる気がしませんね。
この仕事にのめり込んでからというもの、遊びに集中できなくなりました。お風呂にゆっくり使っている暇もありません。トイレでもうかうかしていられないのでスマホを持ち込んでいます。
なぜかというと、いつなんどきアイデアが浮かんでくるかわからないのでとっさにメモしたいのです。
なかなか変態だと思いませんか?
さて、先日、片付けに関する本を読んでいたときに
と思わされました。
そのとき、やっぱり本当に好きな仕事をしている人って変態なんだなと思いましたね。
片付けコンサルタント近藤 麻理恵さん
2015年、アメリカTIME誌が選ぶ『世界で最も影響力のある100人』に選出されるなど、ますますグローバルに活躍中。
そう、世界も認める片付けのプロです。
世界で最も影響力のある100人にも選ばれているんですよ。これは知らなかった……。
さて、私が読んだのは以下の本です。
近藤さんには怒られてしまいそうですが、今回は片付けのことはどうでもいいです(笑)
それよりも、本当に好きなことを仕事にしている人はどれぐらい変態であるか、エピソードを本書から引用してみましょう。
ちなみにこの本、片付けの本というよりも自己啓発本じゃないか?というぐらい気づきを与えてくれます。
片付けに必要なのは方法論ではなくマインドと語っているぐらいですからw
本当に好きなことを仕事にしている人の変態エピソード
子どもの時から片付けの魔法にかかっていた近藤さん
小学校の休み時間でさえ、みんなで遊ぶドッジボールや縄跳びをこっそり抜けて、教室の本棚の本をせっせと並べ替えたり、廊下に置いてある掃除用具入れの中身をチェックしては「ここはS字フックがあったほうが使いやすいのにな」なんて、収納のダメ出しを勝手にしたりしている小学生でした。
家にいる間じゅう、「何か捨てられるモノはないか」「余計なモノはないか」と、「邪魔者」探しに神経をすり減らし、使っていないモノを見つけようものなら「こんなところにいたのか!」と憎らしさいっぱいにつかんでゴミ袋に放り込む。
そんな状態でしたから、部屋にいてもピリピリしていて、まったく気が休まることはありませんでした。
片づけノイローゼで気絶なんかする前に気づいていたはずなのですが、「捨てる」ことだけを考えて片づけをすると、不幸になります。
なぜなら、本来片づけで選ぶべきなのは、「捨てるモノ」ではなくて「残すモノ」だからです。
人のものまで捨ててしまった
イライラが募った末に私がとった戦法は、「こっそり捨て片づけ法」。
まず、モノのデザイン、ホコリのかかり具合やにおいなどを基準に、長年使われていないだろうモノを見極めます。
それらのモノをいったん、クロゼットの奥に移動させて様子を見ます。モノがなくなったことに家族が気づかないようであれば、少しずつ、間引くようにしてモノを捨てていきます。この方法を三か月ほど続け、捨てたモノは合計ゴミ袋一〇袋以上になりました。
はっきりいって、ほとんどの場合、気づかれません。しばらくは平穏無事に日々を過ごすことができました。
でも、それだけ捨てれば、さすがに一つや二つ、気づかれてしまうモノがあるものです。
家族に指摘されたときの私の反応は、ひどいものでした。
「あれ、あのジャケット、どこだっけ」と聞かれれば、「いや、知らないよ」と基本はしらを切り通す。「まりちゃん、あなた、勝手に捨てたでしょう?」と問い詰められても、「捨ててません」としらばくれる。
これで、「ああそうか、まあどこかにあるのかな」とあきらめてもらえるレベルなら、「捨てても問題のないモノだ」という論理です。
さらに「絶対ここにあったはず。二か月前にこの目で見た」と、いよいよごまかせないとなったら素直に謝るのかといえばそうではなく、「どうせ使わないモノなんだから、いいじゃない!」などと開き直る始末です。
人のモノを勝手に捨ててしまっておきながら、反省するどころか、「捨てられないアナタの代わりに、私が捨ててあげたのよ」くらいに思い、平然としていました。
今から考えると、とんでもない傲慢さです。 当然ながら家族から大変な非難と抗議を受けた末、ついに私に「片づけ禁止令」が言い渡されました。
捨てたすぎて妹に押し付ける
とにかく何でもかんでも「捨てる」ことに重きを置いていた学生時代の私ですが、それでもやっぱり捨てられないモノもありました。
たとえば、どうにもサイズがしっくりこないけれど、モノ自体は大好きな服。あきらめきれずに何度か鏡の前で着てみても、残念ながら似合いません。
でも、両親に買ってもらったばかりのモノだし、捨てるのは心苦しく、捨てられない。 そんなとき、私が使っていたとっておきの裏ワザが「妹に丸ごとプレゼント片づけ法」。
プレゼントといってもていねいに包装などするわけではなく、捨てられない洋服を手に、妹の部屋にどかどかと入っていき、ベッドで寝転がりながら読書を楽しむ妹の本を取り上げ、「ねえ、このTシャツ、いらない? もし欲しかったらあげるけど」と聞くだけです。
突然そんなことをいわれて戸惑う妹に私はさらにたたみかけます。「まだ新しいしデザインもかわいいけど、あなたがいらないんだったら今すぐ捨てちゃうわね。それでもいいの?」となぜか脅迫めいた物言いで決断を迫る私。
そんなことをいわれたら、控え目な妹は「じゃあ、もらうよ」と答えるしかありません。
きっと私の妹も、口にはしないまでも、何か釈然としない気持ちで受け取っていたに違いありません。私がしていたことは、善意を装いながら自分がモノを捨てる罪悪感を、ただ人に押しつけていただけなのです。
今から考えるとひどい話です。
あなたはこれほどまでに「変態」になれるか?
私も彼女と遊んでいるときにおもむろにMacBook Airを広げ、ブログを書いてしまうところもなかなかに変態だと思っていましたが、近藤さんほどではありません……。
彼女が世界で最も影響力のある100人に選ばれるのも、こうした変態下積みエピソードがあってこそです。
あなたはどうでしょうか?自分が好きだと思っている仕事は、仮に報酬がもらえないとしても続けられますか?
好きなことは無意識の行動に現れる
私は朝起きたらTwitterを立ち上げ、ザザっとタイムラインを流します。
何か気になるツイートがあれば引用してつぶやきます。
そのあと、SmartNews、LINENews、NewsPicksなどをひととおり眺めた後、気になるニュースがあればコメントをしたり、引用してTwitterでつぶやきます。
1ツイートで足りなければ、そのニュースについて3〜5ツイートぐらい投稿しますね。
ここでやっと顔を洗ったり歯を磨いたりします。
そしてすぐにブログの執筆に取り掛かります。
ある程度満足したら休憩し昼食を取るという形ですね。
失礼な話ですが、1対1の連絡についてはすべて後回しです。
1対多の私が誰かに呼びかけるものについては最優先で行います。
これは何もそう決めているというわけではなく、自然とそうなっていることに最近気がつきました。
昼も夜もずっとこれの繰り返しです。疲れたら読書します。これも情報収集の一環ですね。
どうでしょう?なかなか変態だと思いませんか?近藤さんほどじゃないっすけど(笑)
片付けコンサルタントと、ブロガーという違う世界でありながら、24時間好きなことについて考えているという点は共通しています。
24時間そのことだけについて考えていること、しかも無意識で。そんなことってありませんか?それが、あなたの好きなことです。
誰かに言われたり、自分で自己暗示をかけたりして好きにならなければいけないと強迫観念に囚われているものであれば、無意識に24時間考えたりはしません。
休憩中に仕事とは直接関係ないことをしているのであれば、あなたの仕事は天職とはいえないかもしれませんね。
変態になれば、片付けさえもビジネスになる
徹底的な変態は、どんなことであれそれが仕事になっています。
それこそ、片付けコンサルタントなんてはじめて聞いたときは
と思いました。しかし、近藤さんのコンサルを受けた人は、その後ずっとキレイな部屋に住むことができるそうです。
つまり、片付けリバウンドがないということですね。
近藤さんのエピソードを見ていただいたらわかるかと思いますが、小学校のときから寝ても覚めても片付けのことを考えています。
その変態さは常軌を逸していて、家族を巻き込んで迷惑がられるほどです。
だからこそ、それをナリワイにすることができ、かつ、世界で最も影響力のある100人にも選出されたわけです。
言い方は悪いですが、考えられますか?片付けしてるだけですよ?彼女は片付けのやり方を指導しているだけにすぎません。
確かに、全く散らからないというのは理想的ですが、たったそれだけのことで世界で最も影響力のある100人に選出されるのか?と思いませんか?
本を読んでいただいたらわかりますが、片付けをすることによって得られる心理的な効果の面がすごいんですよ。
それは寝ても覚めても片付けをして、片付けコンサルタントとして多くの人たちを救ってきた彼女だから至った境地なのでしょう。
人は誰でも、完璧な片づけを一度でも体験すると、人生がときめくような感覚を覚えます。そして、「片づけたあと」に人生がドラマチックに変化していくのを実感します。 そうすると、もはや二度と元の散らかった状態に戻れなくなるのです。 これを私は、「片づけの魔法」と名づけました。
素晴らしい。片付けのやり過ぎでおかしくなっているレベルですw
とことん好きなことを極めた結果、仕事になっている例
ゲームの「プロ」梅原大吾という男
Join me on Reddit at 4PM PST for an #EVO2016 AMA.https://t.co/smPek6BO1H pic.twitter.com/aN0lowZqgF
— Daigo Umehara 梅原大吾 (@daigothebeast) 2016年7月15日
最もわかりやすいのはプロゲーマーという職業の梅原大吾さんでしょう。
そう、プロの「ゲーマー」です。ゲームをすることが彼の仕事です。
彼は主に対戦格闘ゲームが得意な人。ストリートファイターというゲームで活躍していることで有名です。
年配の方であればまず間違いなくこんな反応をすると思います。
ゲームは娯楽というイメージが強いので、仕事とは対極の存在のように感じてしまうんですよね。
梅原大吾さんといえば、背水の逆転劇で世界を盛り上げた日本のプロゲーマー。
ただ強いだけでなく、パフォーマーとしての才能も認められていると言っていいでしょう。
格闘技ゲームファンなら誰しもが下記動画は知っているのではないでしょうかね?
わからない人のために説明しておくと、体力ゲージがほぼ0の状態でガードをしてもダメージを食らう状態。
ガードは、進行方向とは逆の方向、つまり動画でいうと⇛にスティックを押し込んでいたらOKなので、初心者でも簡単にできます。
で、この体力ゲージの状態では、ガードしても少しダメージが入ってしまい、死んでしまうのですよ。
梅原さんがやった技は「ブロッキング」というもの。
上・中段攻撃を受ける瞬間に前方向に、下段攻撃を受ける瞬間は下方向にタイミング良くレバーを入れると攻撃を捌ける。
引用:Wiki
少し難しいことが書いてありますが、要するに相手の攻撃に合わせてピッタリのリズムで弾いているというイメージです。
これほどの大舞台で、後ろでわーわー言っている中で、すべての攻撃を弾き、かつ、体力ゲージがほぼ0の状態で逆転してしまう。
梅原大吾さんが「神」と言われる所以ですね。この記事でいえば、変態そのものです(笑)
世界ではゲームを見ることがビジネスになっている
日本ではあまり見かけない光景ですが、世界では「ゲームをしている人」を見て熱狂しているのです。
In 20 minutes! 後20分スタート!Daigo plays Hearthstone!
Japanese: https://t.co/SAiz1jLUBh
English: https://t.co/GWGknw2dzB pic.twitter.com/7Xb0uth751— DaigotheBeasTV (@beas_tv) 2016年9月16日
会場もこんなに大きなところでやっています。賞金もしっかり出るようです。
カプコンカップ後、Facebook本社にあるOculusにお邪魔して初めてVRを体験しました。すごい。ほんとうに楽しかったです。その後、昨年同様にFacebook格ゲー同好会の方々と対戦。皆さんありがとうございました。 pic.twitter.com/lGMaUGGQ5K
— Daigo Umehara 梅原大吾 (@daigothebeast) 2015年12月10日
彼はFacebookの本社に招待された経験もあるそうな。
またまた失礼な言い方ですが、ゲームが上手いだけで世界で活躍する人材になっているということです。
しかし、彼もまた、変態の一員です。
彼も書籍を出しているので、いくつか引用してみましょう。
同じ負けにしても感情的にならずに、自分の戦い方のまま負けるということ。感情に吞まれず、自分のやるべきことをしっかりやることが最優先だ。勝ち負けはその結果でしかない。
勝負において自分の戦い方を崩してしまうのは、最も避けるべきことのひとつだ。
勝負のとき、感情は動かないほうがいい。怖がったり、焦ったり、興奮したり……。こういった感情は、すべて勝負には向いていない。
ただ技術だけにこだわるのではなく、勝負に対する考え方も大切にしています。
勝ち・負けの二元論ではなく、もっと多面的に物事を捉えることで将来的かつ永続的な勝ちを得ようと努力されている。
ただのゲーマー本だと思ったら大間違いですよ。ビジネスにも十分に通用する多面的な思考が学べます。
あなたも変態になれることを探してみよう
これまで書いてきたように、変態になるにはその仕事の報酬がゼロでも続けられることです。
今やっていることが仕事になるかどうか?と考えている時点で、残念ながらその仕事には向いていないと言ってもいいでしょう。
とにかく好きなことを時間を忘れて熱中してやってみることです。
と思うかもしれません。しかし、人は熱中した経験がないはずがないんですよ。
例えば、こども時代を思い出してみてください。
親に勉強しなさい!と抑圧されても一所懸命になって熱中して遊んでいたところに、あなたの好きなものが隠されているかもしれません。
最後のこの本をもう一度紹介しておきましょう。
もちろん、片付けられない人におすすめの本ですが……
- 仕事に対する情熱の傾け方
- 本当に好きなことをしている人の変態っぷり
を垣間見ることができます。