どうも、双極性障害と戦うブロガー星野 良輔(@HossyMentalHack)です。
先日、ハイパーリバ邸に遊びに行ってきました。
個人的には、最高の体験ができて、またぜひお邪魔したいと思っているところです。
ハイパーリバ邸の魅力については散々書いたので、気になる方は下記記事を参照ください。
参照:なにかと話題の?ハイパーリバ邸に突撃!宮森はやとはゴジラのような人だった。
この記事では、メンヘラの観点から現代の駆け込み寺と言われているハイパーリバ邸の課題を語ってみたいと思います。
メンヘラから見たハイパーリバ邸の課題
メンヘラは入りにくいと思っているのでは?
ブロガーじゃないといけないの?というイメージが強いかもしれません。
やはりハイパーリバ邸を企画した人もブロガーですし、そこに住んでいる人たちが全員ブロガーというわけではありませんが、ブロガー色はかなり強いですよね。
んで、ブロガーの私も、ブロガー色を強くする手伝いをしてしまっている感があります。ブロガーとして行ってよかったよ!と記事書いちゃったんで(笑)
リバ邸ができた!となると、
最初にハイパーリバ邸を訪れるのは身内でしょう。
身内とはまさにブロガーのことです。
そして、情報発信をして拡散力を持っているのも、また残念なことにブロガーなのですよ。
ハイパーリバ邸に社会から爪弾きにされたひとが相談にきて良い体験ができたとしても、それをナマの情報として発信することができるのは、本人だけ。
その本人がブロガーではないとするなら、Twitterでつぶやくのがせいぜいでしょう。
たまたまフォロワーの多い人だったとかなら、拡散する可能性は十分にありますが、画像つきでたくさんの情報が書けるブロガーに比べると、情報量はどうしても乏しくなる。
つまり、仮にブロガー以外が発信してくれていたとしても、ブロガーの発信力、拡散力の前にイメージがかき消されてしまっているのではないかと懸念しております。
そもそも、現代の駆け込み寺は知られているのか?問題
ハイパーリバ邸プロジェクトは、宮森はやとさんが立ち上げたプロジェクトです。
宮森さんはいわゆるプロブロガーの1人で、ブロガー界隈では名前を知らない人はいないのですが、イケダハヤトさんのようにテレビに出たり、本を出していたりといったような、「ブロガー以外、ひいては、ネットの世界以外」での知名度はそれほど高くないと思います。
ハイパーリバ邸プロジェクトのコンセプトの1つである、社会に鬱屈とした思いを抱える人たちを支えたい。これは健常者も含まれるのは間違いないですが、メンヘラも範疇に入れていいでしょう。
ぼくも学校、家(もしくは会社、家)に居場所が無くて、必死に部活やファッションにしがみつきました。
居場所が無い辛さを共感できるからこそ、そういった鬱屈とした人たちの居場所を作りたいと思ったし、彼らの話を聞きたいと思ったんです。
居場所を探してる人たちは孤独です。 しかし、ぼくは今だから言えるんですが、その孤独があったからこそ、今のような自分になれたと思っています。
深い孤独を味わった人たちは、実は想像力が豊かで人の痛みを分かってあげられる優しい人たちが多いんです。 「深い孤独を味わった人間こそ、優秀である。」ぼくはそうおもっています。
そのことを伝えていきたいので、ぼくはリバ邸という場所を作って彼らと対話したいのです。
そして宮森さんは、クラウドファンディングというサービスを使って、ハイパーリバ邸を創設するための寄付を募りました。
これには賛否両論あり、議論をよんだのですが、話題になったのは間違いなくブロガー界隈の中だけです。
精神疾患者にハイパーリバ邸知ってる?と聞いてみた
私をフォローしてくださっている #精神疾患をお持ちの方 へ質問です。
「ハイパーリバ邸」を知っていますか?
— 星野 良輔 (@hossy_fe_ap)
私のフォロワーを精神疾患者でフィルタリングしてアンケートを取ってみると、77%が知らないという結果に……。
「居場所がない」の代表格であると言ってもいい精神疾患者たちが、ハイパーリバ邸の存在を知らないのは悲しいですね。
さすがにまだ始まったばかりのプロジェクトなので仕方がないという見方もできます。
ただ、ブロガーじゃない20%ものひとが、ハイパーリバ邸を認知をしているという事実も見逃せないポイントではありますよ。
重たい相談内容が来たとき、現代の駆け込み寺としてどう対応するのか?
ガチでうつな人の相談内容となると、さすがのリバ邸住民も驚くとは思いますが……
私がお話をさせていただいて思ったのが、理解することはできなくてもみんなしっかり寄り添ってくれるという点。
精神疾患については、残念ながら本当の意味で理解することは体験してみないとわからないと思うんです。
それは、精神疾患自体が、主観的な診療となっているし、客観的に症状を説明することができないので、理解できない健常者が悪いのではなく、医療に問題があります。
ただ、精神疾患を理解してくれることよりも重要な役割をハイパーリバ邸は担ってくれると思います。
- 1つの居場所としてあってくれる
- 多様な価値観を受けれてくれるひとがたくさんいる
精神疾患者は軽度であれ、基本的に家族からも孤立しがちな孤独な生き物なので、この2点があるだけでも行く価値が十分にある。
相談内容によっては「解決」しづらい案件もあるでしょう。
というか、精神疾患者がぶつけるとんでもねぇ案件は、基本解決不可能でしょう。すぐには。
それでも、話を聞いてくれる人たちがいる環境がそこにはあります。
家主の宮森はやとさんは昼間っから酒を飲み続けてた。ぼくがお邪魔したときにすでに飲んでた。そして帰るまでひたすら酒の缶を開け続けるのみっぷり。
正直言おう。めっちゃ自堕落だ。たぶん頭固いサラリーマンがきたら「こいつなめてる…」とか思ってしまうレベルだ。でも、ぼくはそこがすごくいいところだなあと思ったのね。これがないと「悩んでる人が気軽にこれるサードプレイス」にはなり得ない。
(中略)
仮にハイパーリバ邸の人らがきっちりとおもてなしみたいなことをしてたら、もしぼくが初めてお邪魔したとしたら正直身構えてしまう。「なんかいろいろしてくれてるし…」みたいになる。たぶん、一般社会に馴染めないような素直すぎる人だったらなおさらだ。
そしてぼくも、正直緊張してたひとりだ。家の場所に迷ってるふりして「ほんとに俺がいっていいのかな?なんか嫌がられたりしないかな?」とウジウジしてたもんね。なぜならぼくはコミュ障だ。見知らぬ人がいっぱいいる家に行くのは、紐なしバンジーレベルの恐怖なわけだ。
人はミラーニューロンがあり、相手の雰囲気に無意識的に合わせることをする。もし宮森さんはじめメンツの全てがちゃんとしてたら、ぼくのようなコミュ障は居心地悪すぎてサードプレイスどころの騒ぎじゃない。
でも宮森さんみたいに寝癖のまま、酒をあおってるだけの存在がそこにいたらどうだろう?いい意味で拍子抜けする。そして「あ、これでいいんだ」って思えるだろう。ぼくは酒飲めないからアレだけど、飲めたら乾杯したかったなあ。
引用:知人がほぼいないハイパーリバ邸の活動をぼくが応援するわけ
そう、このゆるさがいいんです。
同じ大学のサークル仲間の家に遊びに行った感覚。それがハイパーリバ邸。
受け入れ態勢は整っている……が、イメージがキラキラしすぎている
ブロガー合宿としてお邪魔させてもらったとき、普通にブロガー以外の人もいました。
面白かったのは、アイスばっかり食ってる女の子がいたことです。
彼女の素性は未だに謎ですが、謎は謎のままでいいと思えるところもハイパーリバ邸の魅力だなぁ。と。
その意味で、受け入れ体制はしっかり整っています。しかも自然に。
ただ……どうでしょうか。イメージがキラッキラしてると思うんですよ。
Twitterでは#ハイパーリバ邸とハッシュタグを検索してみればたくさん画像が出てきます。
それを見ているとまさにキラキラ感が……。
昔お世話になったお礼で、リバ邸に絵描かせていただきました🙏🙏
タイガー🐯💗#ハイパーリバ邸 pic.twitter.com/1zL49UnuBL— Kathmi❤︎EMOGRA.inc (@Kathmi1993)
Kathmi(@Kathmi1993)さんによる #ハイパーリバ邸 メインアートです。クラウドファンディング・リターンであるアート上の記名は、大サイズを除き初代住人の共同作業で刻まれました。(by パラベル) pic.twitter.com/3KS8EwV8Yn
— ハイパーリバ邸公式 (@hyperliverty)
#ハイパーリバ邸 のパーティーに参加してきた😋 おもてなしありがとうございました! pic.twitter.com/A9m5jmQqXn
— 早川結希(Hayakawa Yuiki) (@heron214)
静岡在住のブロガー置地さん @hanageworks からハイパーリバ邸の設立記念に静岡ビールの贈り物を頂きました。静岡ビール飲んだことないので嬉しい!住民たちと美味しく飲みます!
本当にありがとうございます! #ハイパーリバ邸 pic.twitter.com/5YN9r7DgBl— みやも(宮森はやと) (@Miyamo_H)
家で食えるレベル超えた #ハイパーリバ邸 pic.twitter.com/D24Z7ebYYb
— ほーく@メディアオプティマイザー (@hawk_a)
精神疾患者は基本ネガティブなのでこのように捉えてしまう危険性が高いのではないかなぁと。
実際に中に入ってみると、誰が居てもおかしくない空間がしっかりできあがってる。
決して身内だけで固まっているということはないです。
先ほど、引きこもりブロガーの井上さんが仰ったように、ひたすらゆるく、誰でも受け入れられる場所はしっかり出来てる。
最寄り駅が三軒茶屋駅という恐ろしさ
私のような田舎者にはタダでさえ都会はきついです(笑)
本当に駆け込み寺として利用したい人がそこまでたどり着けるかな…?
主観ですが、精神疾患者は人混みに弱いと思うんですよ。
見方を変えれば、都心から近いので交通の便は非常に良いですが……。
精神疾患者と人混み調査アンケート
#精神疾患 のひとに質問です。
人混みが……
— 星野 良輔 (@hossy_fe_ap)
やっぱり苦手だったかww
私も、うつになってから余計に苦手になったような気がしましてねぇ。
アンケート調査の結果、約80%が人混み無理という結果になりました。
しかも24%の人は、おそらくハイパーリバ邸にたどり着くことすらできないでしょう……。
ハイパーリバ邸の課題まとめ
偉そうだけど、期待以上に駆け込み寺としての要素を果たしているなぁと思いました。
私は、はじめて足を運びましたけどすぐに馴染めたし、居心地は最高によかったです。
あ、あともしあなたが行く機会があるなら、ぼりさんの飯はお金出してでも食べたほうがいいです。マジで元気出ますよ。
住人が非常に寛容的、私が行ったときは残念ながら全ての住人とお会いすることができなかったですけど、みな価値観が違ってそれぞれの角度から話をしてくれるので、意識低い系だけじゃなく、意識高い系の人も大満足の体験ができることは間違いないです(笑)
結論としては、現状の最大の課題は3つなのかなと考えています。
- キラキライメージが先行している
- 駆け込み寺として使って欲しい人に存在を知られていない
- ハイパーリバ邸が都会にある=うつ系の人は人混みが苦手
私はハイパーリバ邸に行く前、これからパリピに会いに行く!という心持ちでした。
たまたま到着した瞬間に、板前の格好をしたマスコット的キャラクターぼりさんが迎えてくれて、緊張の糸は解けたのですが(笑)
彼ら自身が、多くの人間と関わってきているので、あなたが想像している以上に寛容的かつ相談力の高さがあることは間違いないです。
ネットで情報を見たときから、入りやすそうと思われるようなイメージを作ることが大事なポイントになりますね。
ただ、強く言っておきたいのは
メンヘラが行っても大丈夫だよ!だって俺、2日間滞在したし!
ということです。
もちろん、ブログやってるとかやってないとか全く関係ないので、興味のある方は問い合わせてみてくださいな。
参照:ハイパーリバ邸公式サイト