どうも、双極性障害と戦うブロガー星野 良輔(@HossyMentalHack)です。
うつ病は心の風邪という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
誰でもかかる恐れがあるという意味で使われ始めた言葉ですが
といった認識も広がってしまいました。
というところが本音。
甘えと言うにはあまりにも厳しい現実が「心の風邪」には待っています。
うつ病は心の風邪ではない!?
風邪どころじゃないです
確かに、誰にでもなる可能性がある、しかも突然来る。という意味では、心の風邪という表現は適切だと思います。
しかし、治るまでの期間、その間の苦しみ、治った後にも続く後遺症を考えると、とても風邪とは表現しがたいものがありますね。
心の風邪という表現は「うつ病は軽い」という意味で展開されたキャンペーンではありません。
しかし、風邪という表現を使ったことにより、「うつ病は軽い」というニュアンスで受け取ってしまった人も多数いると思われます。
「うつ」にもいろいろありますが、私の患っている双極性障害なんかは、基本的に治らずに寛解という状態にもっていくので、そもそも風邪とはいえないでしょうw 治らないし!w
そんな頻繁にかかってたまるもんですかw
「風邪」は1年に何度もかかる人がいますよね。
私も、旅行に行ったあと必ず風邪を引いてしまうというやっかいなジンクスを持ってますw
で、風邪のように頻繁にうつ病になってたら文字通り「死にます」
心が暗くなって生きている意味を感じられなくなるアカン病気なので、そんな頻繁にかかっちゃいけないんですよ……。
現実は、再発しちゃう人が多いようですが。
薬が効きません
風邪との一番の違いはここです。
まぁ風邪でも薬が効かないことはありますが、大した問題ではないですよねw
よっぽどひどくなると脳炎になってしまうということも稀にあるらしいですが、稀中の稀ですよ。
しかし!うつをはじめとする精神疾患は真逆でっせ!
薬が効かないことが当たり前で、効くほうが珍しいのですw
双極性障害の当事者にインタビューをさせて頂いたことがありますが、取材を受けてくれた方も、薬を信用していませんでした。
わたし最近思うんですが、
製薬会社の金儲けのために、 うつ病とか躁鬱患者、創り出してない???
って思っちゃうんですよね、、、
だっておかしいですもん、こんなに沢山、わらわらとうつ病患者急に増えて、
しかもチェックリストも、たいていの人がひっかかるし、、、
私は薬が効いたと「思っている」ので、完全同意ではありませんが、やはり疑わしい部分もあります。
なぜかというと、薬を飲んで何もしなかったわけではないからです。
- 自分で病識をつける
- 病気を受け入れる
- 散歩をする
- カフェインをやめて睡眠の質を上げる
といったことをやってきました。詳しくは下記ページをご覧ください。
とにかく、本当に薬だけが全てだったとはいえないのです。
私も自分なりにいろいろやってきたな〜という自負があるので、薬を簡単に認めたくないという気持ちもありますw
また、私のように軽度であれば、日常生活の改善と運動と日光浴をするだけでずいぶんと良くなるという精神科医の本に書いてあったのを見たことがあります。
そう思えば、薬……うーん……?というのが率直な気持ちですね。
副作用が強くて合う薬探すまでモルモットです
ええもう、本当にモルモットですわ。
私もこれまで、数々の薬を飲んできました……。
最初の薬
- ラミクタール25mg 1回2錠 食後
- メイラックス1mg 1回半分 食後
- ドグマチール50mg 1回1錠 食後
2番目の薬
- リーマス 200mg 朝1錠 夜2錠 食後
- メチコバール500mg 朝夜1錠 食後
- ロゼレム 8mg 1錠 就寝前
現在の薬
- レクサプロ10mg 1錠 夕食後
とくにラミクタールに関しては激しい副作用に襲われ、文字通り死にかけました。
このように、病気を治すはずの薬に殺されかけるのが精神科薬の特徴。
決して風邪のように効かなくてもまぁいいかとはならないのです。
副作用が強烈に効くということはありますけど、ギャグにもなりません……(笑)
先生も心の風邪の治し方わかってません
内科の先生であれば適切な処置の方法を知っていることでしょう。
しかし精神科医の場合はそうは行きません。
うつ病と診断が出たとしても、正しい診断としては確実にうつ病かどうかはわからないけど多分うつ病なのです。
精神科医療には客観的なデータを示すことができません
- 血液検査の結果あなたは……
- レントゲンの結果あなたは……
- 発熱してますね?だったら……
といったものはないのです。
なので、すべて診断は精神科医の主観によってなされたものなのです。
もちろん、素人判断とは比べ物にならないほどの勉強量、経験量を持ってして判断をしているのでしょうが、客観的なデータが示されない以上、信ぴょう性に欠けてしまうのも事実です。
乱暴な言い方をすれば、精神科医は精神疾患の治し方をわかってません。
風邪引いてるのに、運動しないといけないんです
うつ状態は、熱のないインフルエンザのようなもの。
身体がだるくて全く動かないんですよ。
でも、うつの治療には「運動」が最適なのです。
うつがひどいと、風呂にはいるのもクソだるいというのに「運動」しろと言われるのです(笑)
なかなか酷なこと言うと思いませんか?w
うつ状態が少しずつ改善してきて、ちょっと外に出てみようかなという人には、ポケモンGOのように散歩の動機となるものがあればいいですよね。
まぁでも……ほんとにキツイときには、どれだけポケモンGOをやりたくても外にはでられないものですよね。
風邪引いてるのに眠れないのです
うつになると全く眠れなくなります。不眠です。
不眠になってからうつになるというパターンもありますが、とにかくもう眠れない。
うつになって辛くなるとさっさと眠ってしまおう!とする行為を精神科界隈では「寝逃げ」と言ったりしますが、睡眠薬を飲んでまで寝逃げをする人もいるぐらい。
とにかく辛いのに眠れないから薬に頼ってまで眠るのです。
寝ている間は、辛いことを考えなくて済みますからね。
私もうつがひどいときはさっさと寝てしまいたいといつも無表情に天井をみつめながら思っていました。
逆に眠りすぎるという症状もあります。
私もこれは経験したことがあって、1日中ずっと眠いのです。
10時間以上寝ても2時間昼寝しないと眠いみたいな。半日寝てるじゃん!といったところw
寝過ぎは身体がダルイのですが、辛いことを考える時間が少なくなるという意味では不眠よりは、精神的に楽だったような気がします。
風邪引いただけで死にたくなりますか?w
ま〜インフルエンザみたいな強烈なのにかかると心折れて嫌になるってことはあるでしょうが、もうこのまま死んでしまいたい!!といった思考に至る人はあまりいないでしょうw
誰でもかかりうると言われる「心の風邪うつ病」は、死にたくなりますよ〜。
私の場合、「死んでやる!!」といった強烈な思考とは違って「生きるのが面倒くさい」といった消極的希死念慮とも言える思考状態になりましたw
と言った感じ。
実際に水だけはなんとか口にして命繋いでたおかげで、10キロ以上体重を落としましたねw
やせ細った様子は、私のプロフィールを見ると確認することができるのでよかったらどうぞ(笑)
風邪引いただけで地球の重力増しますか?w
うつが最もひどいときはベッドに押さえつけられているような感覚だった。
地球の重力が何倍にも強くなったような。
「うつグラビティ」
— 星野 良輔@双極性ブロガー (@hossy_fe_ap) 2016年7月27日
精神健康な大学時代と比較して行動力も思考力も体のだるさも劣化したのは、きっとうつグラビティのせいだ。重力加速度g=9.8m/s^2に対して、u=980m/s^2くらい違う。
— Hitoshi Wakui (@wahidesu) 2016年8月11日
うつ病になると、地球の重力が増していきますw
ベッドから起き上がれないのは甘えじゃなくて、重力が増してるからなんですよ……。
そういえば先ほど、うつ病は熱のないインフルエンザのようなものだと表現しました。
熱がないと言われるとあまりピンと来ないかもしれませんが、インフルエンザほどきつい病にかかると、ベッドから起き上がるのも一苦労じゃないですか?
インフルエンザをイメージしてもらえれば、うつ病ってわかりやすいんじゃないかな〜。
風邪を予防できてもうつの予防はかなり難しい
2. 習慣的に毎日朝日を浴びる
うん、特に嶺北に遊びに行ってたときは毎日のように朝日を浴びていたから心も軽やかだったな。
大切なのはわかってても実行しにくいけど……💧予防の為の習慣 https://t.co/WtkKCDJPmY ##うつ病予防.com
— 星野 良輔@双極性ブロガー (@hossy_fe_ap) 2016年8月21日
うがい・手洗い・適切な食事・睡眠を心がけていればまぁ風邪を予防することもできるでしょう。
しかし!うつ病を防ぐ手立ては基本的にありません!
それは突然やってくるからです。
特に現代人はデスクワークが多いのでまさにうつ病の温床になります。
睡眠の質とうつ病は密接に関係してくるのでデスクワークとの相性が悪いんですよね。
私も体験談を寄稿したうつ病予防.comには、予防のための習慣というページがあるので、参考にしてみると良いでしょう。
風邪引いただけで「うわぁ」とか言われます?
ぐらいは言われるかもしれませんが、明らかにドン引きされることはないでしょう。
うつ病をはじめとする精神疾患になると基本的には偏見や差別の対象になります。
悲しい話ですが未だに精神疾患者=キチガイといった方程式が成り立つことが多いのです。
恥ずかしい話ですが、私も健常者のときはそう思っていましたからね。
それは単純に健常者と精神疾患者が関わることが少ないからでしょう。
精神疾患になると基本的には社会から切り離されてしまうので、精神医療系に関わる仕事をしていない限りは、関わることもないのです。
幽霊と同じように、基本的に存在しないものだと思っているものと遭遇したときに恐怖を感じるのは普通の感覚だと思います。
風邪にしちゃ、経過観察長いよね
普通の風邪の経過観察はだいたい1週間ぐらいですっけ。
それ以上長引くようなら次の手を打ちましょうということをよく言われるのではないでしょうか?
例えば私の患っている双極性障害ならば、診断が出るまでに平均8年かかるというデータもありますw
考えられます?心の風邪みたいに簡単に言っておいて、診断がつくまでに8年もかかるんですよ?(笑)
と思っても不思議ではないですよねぇ。
風邪は治れば仕事できるけど、うつが治っても仕事がない
実際にハローワークで求人票を見た時や、担当者に話を聞くと厳しい厳しいという声ばかり聞かれる。
「あなたは普通に喋れるので、精神疾患を隠した方がいい」と言われたときは驚いた。
障害者雇用を、ハローワークの担当者が否定していることになる。
— 星野 良輔@双極性ブロガー (@hossy_fe_ap) 2016年5月25日
初めてハローワークに足を運んだとき、驚きました。
普通に精神疾患であることを否定しなさいと役所の人から言われたので(笑)
当時の私は、精神疾患を隠さないとあなたには仕事がありませんよ?と言われたような気がしました。
さすがに被害妄想的思考だなと今思えば感じますが、そのように捉える患者が居てもおかしくはないでしょう。
それから私は、自分でなんとか稼がなければならないと思って、いろいろと手を付けてきました。
待っているだけで求人のオファーが来るサービスを利用したり……。
自ら稼ぐ方法を実践してみたり、現行の制度を利用してなんとか貯金を維持したり……。
カツカツではあるもののこれらを駆使してなんとか生活しているといったところ。
一般的なお仕事に就くには、あまりにハードルの高い世界です。
うつ病は心の風邪じゃない!心のガンだ!
ガンは抗がん剤治療をして手術をして治ることもありますが、基本的には治らない。
治ったと思ったら数カ月後に転移が見つかり、また再発する。
その病気が原因で心が折れまくる。
心の風邪というよりは心のガンといったほうが適切なような気がして仕方がありません。