ニュースを見ていて気になったものがありました。新型出生前診断の活用が広がり、胎児に「異常」が見つかった場合、96%もの方が中絶を選んでいる…と。
自閉症の弟と、双極性障害の私。現時点では該当しませんが、技術の進歩により該当する日が来るでしょう。
ほぉ…私は双極性障害という、先天性が疑われる病気ですが、いずれこういった精神障害者も対象になってしまうのでしょうかね。 / 新型出生前診断:異常判明の96%中絶 利用拡大https://t.co/QKvBagsx2p #NewsPicks
— ほっしー (@hossy_fe_ap)
出生前診断
出生前診断とは?
妊婦の血液を採取することによって、胎児の染色体の異常の有無を調べるものです。例えば、「ダウン症」といわれるものであれば、21番の染色体が1本多いことがわかっています。
「命の選別」という批判もありますが、実際にはかなりの確率で中絶をしていることがわかりました。
誰にも批判する権利はない
知的障害の子供が生まれるかもしれないと聞いて「中絶」した親を批判する権利は誰もないだろうね。また、批判する人はおそらく知的障害者と生活する現状を知らない。
— ほっしー (@hossy_fe_ap)
うちには自閉症の弟が居ます。自閉症は出生前診断ではわからないとされていますが、いずれ解明されてわかることになるでしょう。
この件については、家族が選択するべき問題であって、誰も批判することもましてや肯定することもしてはいけない気がします。
個人的には…
うちは弟が知的障害を患ってる。
もしもう少し生まれるのが遅ければ、オレは一人っ子だった可能性が96%ってわけか
そう考えると、当事者が邪魔して批判したくなるけども、知的障害者を家族に持つものから言わせれば「賢明な判断」と思ってしまうのもまた事実。
— ほっしー (@hossy_fe_ap)
「賢明な判断」だとは思いますが、100%そうとも言い切れない自分が居ます。
なにしろ、弟が似たような立場に置かれているので、これを完全に肯定してしまうとなると、弟の人生を全否定してしまうかのような気がするからです。
私も兄ですから、弟はかわいいです。そんなに話したりはしませんけど(笑)やはり唯一の弟なんですよ。他のどこにも変わりになる人はいません。
しかし私も
私が人の親となる可能性が出てきたとき、自分の子供が出生前診断で「異常あり」とでた場合は、96%に含まれることになると思います。
この件について母親と意見を交わしました。
もちろん、すぐに中絶しようと決断できる問題ではないと思いますが、母親の言葉は重いなと感じました。知的障害の子を持ち、愛情を注ぎ、育ててきたからこそ言える言葉だと思います。
そう考えると恐ろしい世界だなぁ…今は、弟に近い遺伝子構造を持つ子供が、生を授かり、母の暖かい腕に抱かれる確率はたった4%しかないんだね。
— ほっしー (@hossy_fe_ap)
先天性の病気が全て出生前診断でわかるとしたら
もし、双極性障害が事前にわかったら?
そして自分自身は先天性のものもあると言われる双極性障害。技術の進歩で双極性障害も生まれる前から「異常あり」と診断された場合、どうなるのかねぇ。
もしかすると、弟のように生まれる時代が遅ければ俺も…
— ほっしー (@hossy_fe_ap)
自分で自分を殺すような行為をできるかな?俺は。
— ほっしー (@hossy_fe_ap)
双極性障害も先天性のある病気だと言われています。まだ解明できてきませんから、出生前診断で判断することはできません。
いずれ解明されて、出生前診断の候補にも上がってくるのかもしれませんね。
そのとき私は、自分の人生を全否定するような選択を、できるのかどうか…正直難しいです。
いずれは私たちのような存在は居なくなってゆくのか
いずれは遺伝子的に異常が見つかって精神障害者も少なくなるのかな。生まれる前から弾かれて。まるで企業のエントリーシートのように足切りを食らって。
— ほっしー (@hossy_fe_ap)
命の選別についての賛否は多々あるでしょうが、私は賛成派です。複雑な気持ちを抱えたまま、賛成。
あまりこういったことを自分の口からは言いたくないのですが、精神障害者というのはどこにいっても疎外感があります。
病名を話すとやっぱりキチガイなのかという目を向けられます。
いや、向けられていると思っているだけなのかもしれませんが。とにかく生きづらさは感じますね。
だったらいっそ、生まれてこなかったほうが…と思ってしまうのも、仕方のないことだと思います。
もし生まれ来る子どもたちが
自分は病気でも諦めたくないし、好きなことはしたい。
でも、これから生まれてくる人に、双極性障害持ってるけど生まれてきてもいいですか?と聞かれたら
やめといた方がいいよ。また来世で普通に生まれておいで。
というだろうなぁ。
— ほっしー (@hossy_fe_ap)
今も昔も、楽しいことたくさんあります。
生きててよかったと思うこともたくさんあります。
それでも、もし生まれなおせるなら…と思ってしまうことも同時にあるものです。
双極性障害は先天性のある病気だと先ほど書きましたが、完治はしない病気です。
躁うつ病という言われ方もします(双極性障害の古い名称です)が、うつ病と違って治りません。
治らない病気と一生付き合っていく覚悟は私自身はもうできています。
ですが、一生治らない病気を子どもに背負わせるのか…と思うと、神でもない私が、「今回はやめておいたほうがいい」と言ってしまうことになるかもしれません。