どうも、双極性障害と戦うブロガー星野 良輔(@HossyMentalHack)です。
博多駅の道路が30mに渡って陥没したというニュースがありました。博多駅のすぐ近くで、思いっきりメインストリートがガッツリ陥没しました。
映像を見る限り、近隣のビルの足元も侵食されているようにみえて、倒壊しないかめちゃくちゃ心配してます。
年末商戦に間に合うのか、福岡市に与える経済的損失、信頼の損失は大きそうです。
博多駅前ホンマに大変な事やなぁ
このセブイレの中に居った人は出れたのか心配… pic.twitter.com/kIkodoBoXh— 🐲ずよんり🐼 (@nyontori_kzy419) 2016年11月8日
博多駅前やばいことなっとるやん… pic.twitter.com/Ufg9bJoFOD
— 聖歌姫 (@mao_0802) 2016年11月8日
博多駅前の陥没事故は、5分前に交通規制を敷いたことにより、巻き込まれた人は0だったそうです。
それに比べ、奈落の底に突き落とされた精神障害者はどうでしょうか?
交通規制も敷かれることなく、奈落の底に落ちてしまった人は自力で這い上がるしかないという現状です。
精神疾患になると、歩いているところがいきなり陥没します
福岡市の道路陥没事故の映像を見て、自分がうつ病と宣告されたときの気持ちを思い出した。
1.絶対に起こらないと思われることが
2.大規模に
3.足元から崩れる— 星野 良輔 (@hossy_fe_ap) 2016年11月8日
もちろん、実際にああいう事故を目の当たりにしたことはないし、自然災害ではないけど。
人間として無力さを感じるという点でも似てるよなぁ。
— 星野 良輔 (@hossy_fe_ap) 2016年11月8日
…まぁさすがに、歩いてる道路がいきなり消えるとか誰も想像できないと思います。
が、「自分は絶対に関係ない」と思うことの代表例としては「うつ病などの精神疾患」じゃないでしょうか。
今回は、日中に起きた事故ではないというのが不幸中の幸いですが、精神疾患を宣告された場合、日中に道路が陥没してそれに巻き込まれるような感覚に似てるかもしれません。
残念ながら、奈落の底に落ちてしまった精神疾患者に手を差し伸べてくれる人は今のところ精神科医しかいません。
道行く人は、そこに人が落ちていることにすら気が付きません。いや、知っていても無視します。怖いから。
企業に義務化されたストレスチェック
2015年の12月。従業員50名以上の企業に対するストレスチェック制度の導入が義務化されました。
私はストレスチェック導入に関してNEWS ZEROに取材を受け、実際にストレスチェックを受けてみましたが、あくまで予防と言った感じ。
期待してはいませんでしたが、精神疾患になってしまった従業員に関しては全く関係ありません。カヤの外です。
また、予防に関しても、ほとんど意味をなしていないことがわかります。
ストレスチェックを企業が実施することが義務化されたのであって、従業員が受けることが義務化されたわけではないというのは大きな問題点だと思います。
事業者にはストレスチェックの実施が義務づけられたが、労働者に受検の義務はなく、全員が受けるとは限らない。
回答内容は本人の同意なしに事業者に伝わることはないが、面接指導を受けるには、本人から事業者に申し出る必要がある。
高ストレス者であることを事業者に知られるとなれば、面接の申し出をためらう人も出てくるだろう。
メンタルヘルス不調者問題に詳しい峰隆之弁護士は、「ストレスチェックはセルフケアの制度。ストレスを抱え込むタイプの人を救い出すものではない」と指摘している。
引用:東洋経済オンライン
こんなのただの企業のCSR活動ですねw
そもそも典型的なうつタイプの人は、自分はこんなことで申告しちゃいけないと思って自分から言いませんよ。
そして周りの人が異常に気が付いたときはもう遅いです。
優秀な人材を探して育てるコストよりも、優秀な社員を守るコストのほうが圧倒的に安くつきますよね?
「優秀なひと」は、病んでるひとの中に腐るほどいますよ
今回の福岡市の事故では、工事中に水漏れが発生して危険だから交通規制を敷いた。そして5分後に大規模な崩落が始まったそうです。
人生にはそんなものはありません。そして、崩落している場所、もしくは、崩落しそうな場所もわかりません。
ストレスチェックは働く人にとっての案内板の役割を果すはずが、実情はなんて書いてあるかわかんない看板に過ぎません。
とよく言いますが、優秀な若者は心を病んだひとの中に腐るほどいますよ。
当然、心を病んだわけですから、健常者のように「狂った労働」はできません。
と言って相手にしないのは簡単な話ですが、残念ながら、平成30年には精神障害者の雇用が義務化されます。
そんなこと言ってたら、事業がたちいかなくなりますよ…。
平成30年の精神障害者雇用義務化に、全ての企業は対応不可能
平成30年に精神障害者の雇用義務化されるわけですが、対応できる企業なんてこの世に存在するんでしょうか?どうしても雇わなければいけないという理由で、本来はアウトソーシングしていた超雑用を精神障害者に押し付けることになりそうですね。
やりがいのある仕事を任されることはないでしょう。
— 星野 良輔 (@hossy_fe_ap) 2016年11月8日
なにより、精神障害者についての理解が浅すぎる。企業や一般の人が抱いているイメージは「危ない人」というイメージだろうから、雇用にも慎重なんだろうけど…。
— 星野 良輔 (@hossy_fe_ap) 2016年11月8日
障害者雇用の内訳を見ると、身体障害者が約76%、知的障害者が約20%であるのに対し、精神障害者は約4%と大きく差が開いている。https://t.co/FyKqfbPkbd
障害者雇用の内訳がこれだからね。精神障害者を人材として扱うノウハウなんて皆無でしょ…。
— 星野 良輔 (@hossy_fe_ap) 2016年11月8日
障害者雇用の内訳、精神障碍者の雇用率は約4%というのは衝撃的です。
だって、企業で100人障害者を雇ったとしても、精神障害者4人しかいないでしょ?少な…。
これじゃ企業側も全くノウハウないといっても過言ではないでしょうな。
精神科医と企業はもっと連携すべし
これまで述べてきたように、ストレスチェックによる予防もほとんどやる気ないし、精神障害者の雇用率もたった4%しかない現状。
日本企業は、精神障害者にはかかわりたくないというのが結論でしょう。
そんな状態で雇用義務化されたって、問題が噴出することは間違いない…。
精神科医、産業医、企業がもっと連携をして、精神障害者を救い出す社会的なシステムが必要です。
1つの解決策としてのうつ病村が面白そう
精神障害者に、健常者並みの知的労働をいきなりさせるのは無理がある。そもそも閉鎖的な息がつまるオフィスでは、治療をしながら働くというのは困難で、結局また身を粉にして働くことになる。
企業と精神科医が連携して働きやすい環境づくりをする必要があると思います。
— 星野 良輔 (@hossy_fe_ap) 2016年11月8日
「僕の使命は、うつ病を療養するための村作りです。自然に触れながら、体を動かし、農業したり、林業したり、健康的な生活を送りつつ、ゆっくりと寛解を目指していく。そんな場を、作りたい。」
うつ病村熱い…!
— 星野 良輔 (@hossy_fe_ap) 2016年11月8日
農業や林業をはじめとした、自然と触れながら体を動かす労働は明らかに精神疾患と相性がいい。
私も実際に体験して過ごした5日間があるのでそういえます。https://t.co/FUzLdZleb8
— 星野 良輔 (@hossy_fe_ap) 2016年11月8日