どうも、ほっしー(@HossyMentalHack)です。
私は正確にはうつ病ではなく、双極性障害という病なのですが、考え方を根底から変えたから治ったんじゃないか?と常々、思っていました。
そんな疑問を抱えながらAmazonを徘徊していると、「薬を使わない医師が自らうつ病にかかってそれを根本的に治した」という本を見つけました!
医者は病気を治療する専門家だけど、健康にする・予防する専門家ではないという一文がなかなかに刺さりまして、精神疾患にかかった方ならだれもが読むべき1冊だと思います。
原因を取り除かなければ完治はしない
現在の精神科医療の場合、うつを発症すると、50パーセントの人が再発するといわれています。さらに一度再発すると70パーセントの人が3回目の再発をし、3回目の再発をした人の90パーセントが4回目の再発をするといわれています。
だから、「原因」をつくる「考え方」を 変えていくことが大切です。 僕もそうやってうつを克服することができました。 あなたの考え方や行動は、 「習慣」によって形づくられています。 日々の習慣を変えることで、 うつの「原因」を消し去っていきましょう。
意識しなくても、とくに考えなくても、潜在意識のレベルで何かができるようになることが「習慣化」です。逆に、習慣を変えていくことで、潜在意識が変わり、考え方も自然に変わっていきます。そうして、うつの「原因」を消し去っていくことができるのです。
まさにその通りだなぁと思っていて、私たち精神疾患者は常に、自分を責めている状態にあります。
この本の言葉を借りるなら「薬で症状を抑えることができても、うつ病になる考え方のままだ」ということです。
私は、レクサプロというSSRIを飲み続けることによってじわじわと効いている感がありましたが、何かつらいことがあったりするとすぐに調子が悪くなってしまっていたんですよね。
ブログとか書いていると、いろいろ言われちゃうので、精神的にめっちゃ影響を受けてました(笑)
病気尾を治すためとは少し違ったんですけど、批判に何とか耐えるために、考え方を変えられないか?と思い立ったのがきっかけだったんですよ。
それが功を奏した形で、ストレスの低減に成功して病状もかなり安定したという感じです。
精神科に行けば、何かしらの診断が出る
多くの精神科医の治療は「薬を処方する」だけです。
そもそも、精神科や心療内科を受診したときに、「あなたは病気ではありませんよ」と言われることは、めったにありません。
かならずといっていいほど何らかの病名をつけられます。それと同時に、何らかの薬を処方されます。
これもまさにそうで、精神科医はDSMというモノに沿って診断しているので、「眠れない、食欲がない、死にたい」といった症状が何週間も続いています。といえば、うつ病の診断が出ちゃいます。
精神障害の診断と統計マニュアル(せいしんしょうがいのしんだんととうけいマニュアル、英語: Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, DSM)は、精神障害の分類(英語版)のための共通言語と標準的な基準を提示するものであり、アメリカ精神医学会によって出版された書籍である。
DSMは当初、統計調査のために作成された。DSMの第3版より、明確な診断基準を設けることで、精神科医間で精神障害の診断が異なるという診断の信頼性の問題に対応した。
私も診察を受け続ける中で、いつも診察の内容はこのDSMに沿ってるな~と感じることが多かったんですよ。
だから、あんまり診察は意味がないかな…と。
医者は健康のプロではない
医者は、「対症療法(表面的な症状の消失、あるいは緩和を主目的とする治療法)」の専門家であって、「健康」の専門家ではありません。
病気や治療について学んでいても、健康の維持、増進、病気の予防はほとんど学んでいません。
というよりも、「健康」については思いが至っていないのです。医者にしてみれば「病気の治療」が最優先なのです。
僕も例外ではありませんでした。「病気になったら薬で治す」と医学部で習い、それが患者さんの役に立つと信じていたのですから。
医者は「健康のプロ」だと思っている人がいますが、それは大きな誤解です。
じつは、医者は「対症療法のプロ」なのです。なにせ、医学部では「健康」についてはほとんど学ばないのですから。
これは重大な話ですよ。私たちは医者を信じて「健康を取り戻す」ために通院をしているというに、彼らができることは症状を抑えることであって、私たちの健康を取り戻すことではないと「精神科医」が言っているわけです。
この著者は、薬を使わないマインドセラピーといううつを根底から治そうという活動をされているので別です。
しかし、カウンセリングと投薬治療が主な現在の精神科に治療では、根本的に治す力を精神科医はもっていないということですね。
私はたまたま、ブログに関することで考え方を変えなければならないと思い立ったのでよかったですが、普通は薬を飲んで安静にしていなければならないと、じーっとしてますよね。
そして、病床に伏している間は、過去の自分を責め続けます。
大げさでははなく「うつ」を経験したことがある方ならだれもが考えることです。
薬によって一時的に良くなったような気がしてもこのような考え方が根底にある以上、再発の恐れは十分にありますよね。
さいごに
いま「うつ」をはじめとする精神疾患で長らく苦しんでおられる方は、ぜひ手に取ってほしい1冊です。
薬を飲んで医師からカウンセリングを受けるだけでは不十分かもしれません。
この本には、うつになりやすい傾向の人の分析をしたあと、本人のうつ克服経験からどのような考え方をすれば、心が傷つかないかが書かれています。うつい病人視点で!
考え方を変えよう!と思っている向けの本といえば、自己啓発があげられると思いますが、あれはあくまで、健康な人がもっと上を目指すための本なんですよね。
私たち精神疾患者にとっては、ちょっと内容的にキツイ…。しかし、この本は、うつ病人視点で書かれているので、そういった心の病を抱えた人たちにはスッと心に入ってくる内容だと思います。
うつの根本的原因を取り除いて、うつを消し去りましょう!