どうも、ほっしーです。
就労移行支援事業所のリタリコが主催する障害者合同企業説明会に参加してきました。
精神障害だけでなく、すべての障害者が参加可能です。
精神障害者雇用義務化だけでなく、全体の法定雇用率も引き上げか。間口が広がってきてますね。
障害者雇用率、段階的に引き上げへ 来春は2.2%に:朝日新聞デジタル https://t.co/KOuILlAWvf
— ほっしー (@hossy_fe_ap) 2017年6月16日
障害者雇用率の引き上げや、平成30年からの精神障害者雇用義務化。
私たちにとっては嬉しいニュースが続いていますが、経験のない企業にとっては準備に追われている時期でしょうなぁ。
法定雇用率ってのは、守られなかった場合、国に上納金を収めないといけないんですよw
法定雇用率を遵守しなかった場合には、不足している障がい者1人あたり月額5万円の納付を求められます。
100人以上規模の企業が、雇用率の枠である2人の雇い入れを達成できなければ、月額10万円を納付しなければなりません。
- 焦っている企業
- 勤労意欲の高まる障害者
- 主催の就労移行支援事業所はどんな感じか
潜入取材というやつですw
実際に眼で見た現場の声をお届けしますよー!
障害者の合同企業説明会ってどんなよ?
一般的な合同企業説明会と、形式はまったく同じでした。
参加企業数が5社と少ないので、最初にざっと紹介があって、あとは各ブースに話を聞きに行くという形。
ただ、全体のスケジュールは決まっていて、〇〇時〇〇分になったらブースを移動。という感じ。
ここは一般の企業説明会とは違うかな。障害者に全任せすると、どう行動してよいかわからない人もいるという配慮でしょうか。
ちなみに配慮に関しては、休憩もすごい数でしたよ(笑)
この休憩の数である pic.twitter.com/lMSoh8xEef
— ほっしー (@hossy_fe_ap) 2017年6月15日
意外と若い人は少ない! 参加者の印象
年齢層は本当にバラバラ。
第二新卒世代が多いのかな~と思っていったんですが、むしろ年上のほうが多かったです。
30代前半から50代ぐらいに見える方もいましたね。
と笑っておられる方も。
みなさんわりと元気? でしたね。 まあ、精神的にきつかったら参加できないですもんねw
定員は50人と書いてあったんですが、主催者に聞いたところ60人超えていたそうです(笑)
主催のリタリコ就労移行支援事業所からの参加者がほとんどかな?と思ってたんですが、
こちらも主催者に聞いたところ、リタリコからは15名ほどで、あとは他の就労移行支援事業所さんが多いとのこと。
無所属はもしかしたら私だけ? だったのかもしれませんw
情報がほとんど出回ってなくて、私もたまたまFacebook広告で知ったのでねぇ…。
参加していた企業はどんな感じだった?仕事はどんなのがあるの?
- サンアクアTOTO株式会社
- 社会医療法人共愛会
- TOTO九州販売株式会社
- 福岡第一交通株式会社
- 社会福祉法人 援助会 聖ヨゼフの園
具体的には、パソコンデータ入力といった比較的単純な作業から、CAD製図といった専門的な仕事までありました。
福岡第一交通株式会社は、タクシードライバーを募集してましたよw
気になったのは、プレゼンのやり方。
健常者相手にやるプレゼンと変わらなくて、文字だらけ数字だらけ。
ここは精神障害者にはきついんじゃないですかねぇ…。
企業の魅力を伝えるプレゼンに、全国の拠点とか、規模とか、売上とか必要っすかね?
この企業いいな! って思ったらどうせそのあとに調べるでしょうから、いらないと思うんですよねぇ。
主催のリタリコさんは就労移行支援事業所なので、障害者と接するノウハウもしっかりしてます。
が! 参加企業さんたちはまだまだ理解が及んでいないのかなという印象を受けました。
障害者雇用のうち、精神障害者はどれぐらいいるの?
すべてを聞いたわけじゃないんですが…。10%未満のとこが多かったですね。
ほとんどは身障者を採用しているところが多い。
これは、厚生労働省のデータにもはっきりと示されているんですよねぇ。
年々、増えてはいるんですが、全体として数は超少ない。
↑の資料、ちょっとわかりにくいですよね。
分かりやすくするために平成27年度のデータで円グラフを作ってみました↓
仕方ないっちゃ仕方ないですよね。
企業は利益を上げなければならない集団ですから、仕事の能力が高い人間をとるということに関しては、障害者雇用も変わりません。
ただ、障害者雇用に関しては、能力よりも「リスクの少なさ」を優先しているような気もします。
精神障害者は、特殊能力を持った人が多いんですが
- 毎日同じ時間に会社に行く
- 安定したパフォーマンスを出す
さらに、障害によって扱い方が異なるなど、企業側の負担も大きいんですわ。
理解が進んでいないので「とりあえず身障者をとる」ってのもうなずけます。
平成30年に雇用義務化されることは喜ばしいニュースですけど、まずはどういった障害特性があるのか理解してもらうことから始めないと定着率も低いでしょうなぁ。
ま、同じうつ病でも全く違うってこともあるから、マニュアル的な対応が難しいんですがw
興味があったらハロワで応募しろってさ
今回の説明会は、その場では採用、面接はしないという方針を取ってました。
主催が就労移行支援事業所なので仕方ないっすねぇ。
ここは就職の斡旋はしませんから。利用者のことを誰よりもわかってるのにもったいない。
ハロワにどんな求人があって、どういう仕事があってくれるか提案してくれるようなんですけど、ハロワはハロワなんですよねぇ…。
私が実際にハロワ使ったときの印象が悪すぎて、どうにもオススメできません(笑)
障害者雇用については、専門のエージェントもいるので、そちらを使ってみるといいでしょう。
以下の記事にまとめているので、興味のある方は覗いてみてください。
≫どうする?うつからの再就職! 障害者雇用に特化したエージェントに頼ってみよう
まとめ:参加してみてわかる、精神障害者雇用の難しさ
先ほども言いましたけど、障害者雇用といってもまだまだ身障者の割合が多いんですよ。
私が人を雇わなければならないとしても、精神障害より身体障害を選びます。
障害によって仕事の能力が変わるわけではないけど、安定したパフォーマンスという点に注目すれば、どうしても精神障害者は難しい。
また、安定した環境を提供する自信もないんですよ。これは企業側もきっと同じ考え。
ただ、心を病むということは、他のひとよりも物事を深く考えられるってことなんですよ。
私のブログに対して、精神障害を持っている方がコメントをくれると
ほお…そんな考え方もあるんだ…
と、まるで哲学者と対峙しているような感覚になりますw
それ、仕事で活かせたらきっとすごい成果出ますよ。
今は企業側も環境が整っていないので、活躍の場が狭いですが、きっと上手に活用してもらえれば経済効果もある。と私は考えてます。
ただ、こういう活動をしてくれるのは、ほんとありがたいですよね。
- 企業は障害者の「リアル」にちょっとだけ触れることができる
- 障害者はどんな仕事が実際にあるのか目の当たりにすることができる
- 就労移行支援事業所と企業の結びつきが強くなる
就労移行支援事業所のような福祉事業や、障害者雇用全体の底上げとなる活動に間違いないので、今後も続けてほしい。
次回は栃木で開催されるようなので、お近くの方は足を運んでみるとよいですよ。
なお、次は栃木でやるそうな。
雇用に向け、障害のある方と企業の相互理解を促進する 「合同企業説明会」を6月29日(木)、栃木県初開催 | プレスルーム | 株式会社LITALICO https://t.co/7AdD35Y5qc
— ほっしー (@hossy_fe_ap) 2017年6月15日
会社説明会もう何回参加したかわかんないな~