「死ぬ気でやれよ、死なないから」という言葉をよく聞きますが、実際のところはどうなのでしょうか。
死ぬ気でやった結果、どうなってしまうのか。
死ぬ気でやった結果、本当に死ぬ
「死ぬ気でやれよ、死なないから」という言葉がありますが、これについて反対意見を述べようと思います。
私の経験から言うと、死ぬ気でやると本当に死にます(笑)。死にますよ。
私は今も生きていますが、死にかけた訳です……どういう話かというと、
「うつ病になった」
という、単純な答えではあります。
死ぬ気で仕事を頑張って行って、どんどん自分を追い詰めて行った結果、うつ病になってしまいました。
死ぬ気でやれば成果は出るが……
確かに、死ぬ気で頑張っていた時は、結構な成果は出せていました。
専門学校に行ってIT系の国家資格を取らないといけないので、死ぬ気で勉強をしました。
私はFランクの大学出身で、偏差値も30ちょっとしかない酷い学歴でしたが、それでも応用情報技術者という、少し難しめのIT系の国家資格を取ることが出来ました。
確かに死ぬ気でやれば死にはしませんが、そういう成果は出せます。
プログラミングの勉強も非常に頑張ったので、新卒で入社した割には、結構いい会社の少数精鋭のチームに配属され、期待された新人という扱いを受けました。
死ぬ気でやったおかげで、死にはしなかったけど、私の中では一度死んでいるんです(笑)。自分が一度死んでいる状態、うつ病を経験した人だったら『わかる』と言っていただけるかと。
死んではいないが、ほぼ死んでいるのと同じ
うつ病になる人というのは私よりも本当に優秀な人が多く、国立大学を出る、大企業で活躍する、ベンチャー企業を立ち上げる等、社会的なステータスが高い方が多いです。
そんな人達が自分を追い詰めて行った結果、うつ病になってしまったという方も多いです。
確かに死んではいないのですが、ほぼ死んだと言ってもいい状態です……。
私も一年間ほど家でずっと寝込んでいて、廃人のような生活をしていた時期があります。
死ぬ気でやると、本当に死んでしまいます……。
継続することが重要
一度死んでしまって人生再スタートすると、また死ぬ気で頑張りたいという気持ちは勿論あります。しかし、自分にセーブをかけながら、心身の健康を一番に保つように仕事をしています。
確かに死ぬ気でやっていい成果を出すことも大切ですが、継続しないと意味がないです。
100%のパワーで仕事をこなして1年しか続かないのであれば、80%のパワーで10年続けた方が重要だと考えます。
何故かと言うと、仕事というのはある意味では『遊び』という、一種の娯楽みたいなものだからです。お金を稼がないといけない部分はありますが、命を賭ける必要はありません。
もし私達が狩猟時代に生きているのであれば、命を賭けて動物を獲らないと生きていけないですが、現代ではそういったことはないでしょう。
だから、自分の心身の健康を一番に大切にしつつ、その範囲内で楽しみながら頑張ってやる、ということです。
死ぬ気でやると本当に死ぬので、皆様には是非とも気をつけていただきたい。
「死ぬ気でやれよ‼︎」と言うような方は、『自分が本当に死んでしまった経験』がまだないんだろうなと、私は考えています。