どうも、メンタルハッカーのほっしーです。
私は双極性障害からうつ病に診断が変わりました。
たぶん、一般的ではないと思います。変わったというより、誤診だったのではないかと私は考えてます。
普段は診断名にはこだわらないタイプなんですけど、
- 「過去に双極だと言ってましたよね?」と言われることが増えてきたこと
- うつ病の人向けの本を出すこと
の2点があるので、念のため経緯を説明させて頂こうと思いました。
流れとしては、うつ病→双極2型?→うつ病という流れをたどってます。
診断変わった「かもしれない」エピソード
- 最初の医師 「うつ病ですかねぇ…」
- 2番目の医師 「軽躁が出てるし、過去のエピソードを聞いた感じ双極2型かな。気分安定薬も追加しとくね」
- 3番目の医師 「軽躁って聞いてたけど…ううん。ちょっとうつ病の治療に戻してみようか」
最初の医師は、うつ病という診断だった…かな?
最初の医師は、仕事をしていた名古屋で診断を受けました。
通院は2回か3回しかしていないんです。
なにせ、1人でいると何するかわからないってことで、会社のほうから実家である福岡に強制送還されることになったので(笑)
うつ病という診断だった…かな?と書いているのは、診断書にうつ病と書いていたからです。
口でハッキリと言われたわけではないんですよね。
- ラミクタール25mg 1回2錠 食後
- メイラックス1mg 1回半分 食後
- ドグマチール50mg 1回1錠 食後
2番目医師は、双極性障害2型を疑っていた
症状としてはいちばん上下していた時期です。
軽躁のような症状もたまに出ていたから、2番目の医師に双極性障害2型の診断をつけられてました。
うつ初期は自暴自棄になって金遣いが荒くなったり、他人に攻撃的になったりしてた。
そのとき、双極性障害2型で軽躁状態。と診断した医師は誤診だったのでは…と今は思うな。
レクサプロ(抗うつ薬)だけにしてから急に良くなったし…ううむ…わからん…(笑)
— ほっしー@新刊出ます📖 (@HossyMentalHack) 2018年10月12日
オービスに激写されて略式起訴されたのも良い思い出です。
…いや、黒歴史ですわ…w
- リーマス 200mg 朝1錠 夜2錠 食後
- メチコバール500mg 朝夜1錠 食後
- ロゼレム 8mg 1錠 就寝前
3番目の医師は、うつ病の治療に戻してみましょうと言った
現在(3番目)の医師は
と、大胆にも抗うつ薬1つに舵を切りました。
双極性障害の場合、抗うつ薬のみでは躁転の恐れがあるのでこれはかなり大胆な発想なんですよ。
それから私はすこぶる良くなりました(笑)
診断が変わったのか、2番目の医師による誤診だったのか…私にはよくわかりませんけどねぇ。
ただし、診断書にはずっとうつ病と書いてありますけどね。
改めて精神科医に確認をとってみると、こんな風に言われた。
一般的ではない(普通は逆パターンの診断の流れが多い)ので、個人的には双極2型はただの誤診だったのでは?との見解を持ってます。
もちろん、診断は素人ができるものではないので憶測に過ぎませんけどねぇ…。
ただ、さっきも書いたように普通とは逆パターンなので、誤診ということにしておいたほうが説明が楽ですw
- レクサプロ10mg 1錠 夕食後
そもそも精神疾患は、分からないことだらけ
#うつ病
うつ病に典型的な形というものはありません。
強いて言うなら診断基準はありますが、それこそ原因や医原性、外傷後、認知症、ストレス、薬物使用など鬱病の発症要因だけでも千差万別です。
気分変調など人間によって波はあるものなので、辛くて何もやれないくらいしんどい時もあります。 https://t.co/6ohrmX5gCF— いっちー@精神科医 (@ichiipsy) 2018年10月9日
DSMという診断統計マニュアルには、「うつ病」の定義は一義的に決められていない。との記述もあります。
また、精神科医の加藤忠史さんも以下のように言ってます。
検査法が開発されていない現在、医師たちは、こうしたさまざまなうつ状態の原因を、症状、経過、また患者さんの話す内容などから、「推定して」診断するしかない。
そしてそして…精神疾患はグラデーションであると、指摘している本もあります。
- (いまのところ)定義できない
- 検査法が開発されてないので、推定して診断するしかない
- グラデーションである
診断がコロコロと変わってしまってもおかしくはないという解釈もできますよね。
もちろんこれから先、様子を見ていくなかで、また双極の診断が出ることは否定できないでしょうね。
医療の進歩はあるでしょうけど、現時点で双極の診断は時間がかかるものらしいですから。
お世話になっているってこともあるんで、精神医学をちょっとだけフォローしておきましょうか(笑)
私たち患者のほうにも、責任があるかもしれません。
過去の自分のことや、現状の自分の症状…本当に伝えなければいけないことを、しっかりと伝わる形にできてるでしょうかね?
そりゃそうですよ。私だって20%伝えられてるかどうかってところです。
これは精神医学に限った話ではないでしょうけど、少ない情報の中で判断せざるを得ない状況を精神科医に与えてしまっている可能性もあります。
まとめ
- 双極2型からうつ病に診断が変わった
- そもそも精神疾患はわからないことだらけ
- 患者側がちゃんとした情報を伝えられていないかもしれない
ブログもそれなりに読まれるように(月間45万PV)なったし、本も出版した。というわけで、改めて自分の病気を明確にしてみました。
ただね…個人的には「どーでもいい」ですよ。うつ病だろうが双極性障害だろうがね。
それって、まったく本質的な話じゃないんです。だって患者としてはやることそんなに変わんないんだから。
という意見が聞こえてきそうですが、素人がなにいってんだ?って話ですよ。
それは我々が議論するところではなく、医者が議論する話です。
私が出版した本にも、医学的なことはほとんど触れていません。
解説文を寄せてくれた和田先生も、そのように記述しています。
医者が書いた本ではないので、ご自分が経験されていない薬についての解説はほとんどないし、私が注目しているうつ病の治療法である磁気刺激治療や無けいれん通電療法などには、まったく触れられていないが、逆に経験されていることについての記載は経験者にしか書けないような内容で、医師である私にも大いに参考になった。
もしあなたが周りから「何病なの?」なんて深掘りされても、適当にうつ病とか答えときゃいいですよ。
大切なのはそこじゃない。
「うつ病か?双極か?」みたいな、診断名にこだわるのあんまり好きじゃないんだよなぁ…。こだわりすぎてそれがアイデンティティになってる人いるけど、そこじゃないでしょ…。どんな病気であろうが、日常生活でやれることはだいたい同じ。
病名にこだわり、医学的なアプローチを考えるのは医者だぞ。
— ほっしー@新刊出ます📖 (@HossyMentalHack) 2018年10月18日