うつ病のガチの原因を、隣人のおばあちゃんとの会話で思い出した

星野良輔投球

実家の周りは高齢者が多い。

昔からの付き合いもあって、50をとうに過ぎた母のことをいまだに周りの人たちは「ちゃん付け」で呼ぶ。

息子としては微妙な違和感を覚えながらも、このご時世お隣さんと会話できるってすごいことだよなぁ。と微笑ましく見ている。

 

飼っている犬はボール遊びが好きで、馬のように跳ねながら自宅の庭を駆けずり回る。

今年でもう8歳。

ちょこぼーる

すでにシニアの領域であまり無理に走らせることは良くないのだろうけど、本当に楽しそうに走るので、ついこちらも興奮してボールを投げてしまう。

筆者は28歳になった。

恥ずかしながら精神が子どもなので、はしゃぎすぎてお隣さんにボールが飛んでいってしまうこともよくある。

星野良輔投球

ある日、庭に出てみると、私の投げたボールが何個か庭に戻されていた。

隣のおばあちゃんが、草刈りのついでに投げてくれたようだ。

視界の右側でなにやら人影のようなものが見えた。

ほっしー

あ…すみませんいつも(汗)

おばあちゃん

いいのよ〜

聞いたところによると、彼女はすでに80を超えているらしい。

自分がその年齢になったとき、彼女のように元気でいられるだろうか。

そんなことを考えていると、世間話が始まった。

 

おばあちゃん

ベルギーでずっと働いていた息子が、日本に帰ってきたの。

それで、「名古屋に一軒家を建てるから、一緒に住まないか?」って言ってきたのよ

ほっしー

へー!いいじゃないですか〜!

息子さんがベルギーにいたなんて初耳だ。

おばあちゃんが、急に格上の人に見えて嫉妬したのと同時に、ステータスで人を判断しようとする自分の古びた価値観がまだ残っていることに戸惑った。

ひとりでくだらない葛藤をしていると……

おばあちゃん

でも私は、絶対に名古屋になんて住みたくないの!!!

 

一瞬戸惑った。

何か私が間違ったことを言って怒らせてしまったのかと。

理由を聞いてみると、驚くべき回答が帰ってきた。

おばあちゃん
何度か行ったことあるんだけどね…食事が本当に合わないの。

なにかと味噌ばっかりで、味も濃いし、本当に嫌なの。

九州の人間は、あの味合わないわね。

ほっしー
!!!

ここ何年かで1番の衝撃だった。

いや、大げさだ。

もっと衝撃的なことはあったけれど、大げさに表現してしまいたいほどショッキング。

なにせ私も、名古屋でうつ病になった身だ。

理由は仕事が忙しすぎたから…と言ってるが、食事が合わなかったこともストレス源だった

  • でもきっと分かってもらえないだろう。
  • それに名古屋の人は怒るだろう。
という理由で、黙っていた。

黙っているうちに、すっかり忘れてしまっていたようだ。

その後もおばあちゃんはなにか言っていたが、申し訳ない。もう全く耳に入ってこない。

 

もしかして、名古屋の飯がまずすぎてストレスを感じているのは自分だけじゃない…?そればかりが頭の中でグルグル回っていた。

「名古屋の飯がまずくて、うつ病になったんだよ」なんて、いったい誰が信じるのか。

そりゃ、仕事にも忙殺されていたし、人間関係はこじれていなかったけれど肌が合わないという実感はあった。

ただ、それ以上に飯だ。本当に飯がまずかった。

名古屋の人には申し訳ない…いや、嘘だ。すまない。もうそんな気持ちすら湧いてこない。

名古屋の飯は本当にまずい。どうしてこんなにまずいのかわからないほどにまずい。

 

半年しか名古屋にいなかったから、名古屋の味が分かっているつもりなんて毛頭ない。きっと美味しい店はたくさんあるんだろう。

だが、半年間で数十件…いや数百件の店に足を運んだが、どこもまずかった。

なぜだ。全くわからない。運が悪いにしては説明がつかない。

特に名古屋を牛耳っているサークルKの弁当は傑作なほどまずい。

あんなまずい弁当をよく平然と売っているなといつも思っていた。

そして運が悪いことに、私の通勤経路、家の近くにサークルK以外のコンビニがなかった。

 

うつ病ブロガーの仲間たちがよく言っている言葉がある。

「自分の過去を洗い出して書くのは苦痛。気持ちがモヤモヤする」

私はハッキリ言ってこの気持ちがわからなかった。

普通に思い出話を書いているような感覚。

それは、過去のストレスに決着を付けられたからだと思っていた。だけど、あまりにも気持ちが揺れ動かない。

うつ病ブロガーとしては、他の人にはできない強みだが、自分はうつ病じゃなく甘えなのではないか?と悩んだ時期もあった。

 

しかし、今、名古屋飯について書いていてわかった。

私のうつ病の本当の原因は名古屋飯だ。

そうだ、あのまずい飯を食いながら泣きそうになる自分を思い出すと、すごくモヤモヤする。

マジでもうすぐにでも筆を止めてしまいたい。この辺でやめようと思う。

 

後日談

冷静になって考えてみると、嫌なことがたくさんあった上に、自分の口に合わない味が続いたので

ほっしー
なんだよもう!名古屋の飯まずい!

と、記憶に色濃く残っているんだと思う。味噌が濃いだけに。

 

名古屋に行く用事があるときはTwitterで通知するんで、美味しい店紹介して…マジで…w

このメシマズ記憶は、名古屋でウマいもんを食うことでしかきっと解消されないだろうから。

追記:読者からのコメント

九州人はキライらしい
ほっしー
叩かれるかなーと思ってただけに、意外だ…w

 

星野良輔投球

心理学やメンタルハック(心の分析、改善)が大好き。

新卒でIT企業に就職 → 半年でうつ病 → フリーランス。

ブログを仕事にして(最高45万PV)お金を稼ぎつつ、本を読み漁ってます。

#うつマッピングの著者です。

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