精神障害の障害者雇用は聞いていた話よりも悪くなかった

どうも、ほっしーです。

双極性障害に振り回されながらも、諦めずに就職活動を続けた結果、良い職種に出会えたあめさんから投稿いただきました。

あめさん
精神障害者雇用は悪いものじゃない。私が前例になる!

という姿勢には勇気づけられますよ。

障害者雇用や社会復帰について興味がある方は見ておきましょう。

成功者の体験談はためになります。

 

 

双極性障害になって、8年

カレンダー3年頑張った

現在31歳。私は、23歳のときに「双極性障害Ⅱ型」の病名が付きました。

20歳頃から身体の不調、気分の上下があったので、実際にはその頃から発祥していたのかもしれません。

病名が付いて、そこから、長い長い闘病生活が始まりました。一時期、閉鎖病棟へ入院をした時期もあります。

薬物療法とカウンセリングを続け、現在は寛解状態となり、正社員としてフルタイムで障害者雇用で働いています。

ここでは、私が障害者雇用で働くまでについて、私の仕事遍歴について体験談を書こうと思います。

 

気分の上下に振り回されながら、3年も頑張った。

石の上にも三年

新卒で入った会社は、アパレル関連の全国転勤のある総合職でした。

初めての勤務先は東京。そこで、初めての一人暮らしを開始しました。

けれど、1年経たずして体調を崩し、半ばバックレて退職。

その後、生活のために派遣会社で仕事を始めましたが、1ヶ月もしないうちに、体調悪化で退社。

 

一人暮らしが困難となり、地元に戻り、初めてメンタルクリニックへ。ここで、病名が付きました。

その後、閉鎖病棟に入院。

退院後は薬物療法とカウンセリングの治療を続けながらも、働くことは諦めませんでした。

もう一度、フルタイムで働けるようになることが、私の夢でした。

 

体調に合わせて働けるのではと、いろいろな会社を掛け持ちして、日雇い派遣で働きはじめました。

日雇い派遣では、軽作業が主な仕事。

派遣先では一番下の扱いを受けるので、ひどい扱いを受けたことも何度かありました。

 

軽躁状態の時は、それにくわえて、もっと稼ぎたいからと、マックやスタバなどで掛け持ちのアルバイトを始めたりしました。

が、上がった気分はいずれ下がる。無理な仕事は続かない。うつ状態が来て、長くは続かない。

仕事当日に体調を崩すこともたびたびあり、派遣会社から怒鳴られたこともあります。

 

3年ほど、そんな状態で働いていましたが、結局、体調もよくなる兆しもなく…。

日雇いでも仕事を続けるのが難しくなり、思い切って1年間の休養を決めました。

 

休養したあと、今度は少しずつ身体を慣らしてから働こうと、1日4時間程度のアルバイトを始めました。

ホテルの客室係で、ホテルの清掃が仕事。

マイペースでひとり作業に集中できるので、私には合っていたのか、1年間続けることができました。

生活リズムも整ってきたことで、体調も大分よくなり、一時寛解状態にもってこれました。

 

リフォーム会社の事務として復帰

あめさん
今度こそフルタイムで働けるのでは…。

そう思い、初めてハローワークにいき、就活も始めました。

私の利用したハローワークでは、ひとりひとり担当がつき、アドバイスをくださるので、とてもためになりました。

 

また、ハローワーク主催の書類作成や面接対策の講座も受講。少しずつ、就活の自信をつけていきました。

ハローワークへ通うようになってから3ヶ月、ネットでも就活をしていた私は、とあるリフォーム会社の事務に応募しました。

事務経験もなく、ダメもとでしたが、エントリーシートが通り、面接。そして、合格。一般雇用でフルタイム復帰。

 

社長「仕事、辞めたほうが良いんじゃね?」

dragon

28歳、治療を始めて5年経ち、私の夢は、叶いました。

1年半ほど、その会社で働き続けました。

その間、遅刻も早退も欠勤もなく、順調に働けていました。

あめさん
ようやく、長く続けられる仕事に就けたんだな

と、嬉しく思っていました。

 

しかし、少しずつ、体調が崩れ始めました。

  • もともと年間休日数が90日ほどしかない会社、
  • 私にとっては休みが少なかったこと、
  • 途中、転勤があり環境が変わったこと、
などから、2,3ヶ月に一度、3日ほど連続で休むことが増えてきました。

職場の人には風邪だと嘘をついていたので、休むことにも強烈な罪悪感があり、休んでも、休まらない。

それでもだましだまし、何とか働いていたのですが…。

 

仕事して帰宅したあとは、ごはんもろくに入れない、お風呂にも入れないような生活が続き(1週間入れずにいたこともあります)

ついに、ポキリと何かが折れてしまったように、休み始めてしまいました。

あめさん
今日休めばよくなる、明日も休めばよくなる、今週休みをもらえばよくなる…

それがどんどん長くなり、ついに診断書で最低1ヶ月の休養。それを受けて、会社からは3ヶ月の休職期間をいただきました。

そのあいだはもちろん給料は出ないので、傷病手当金をいただきながら、休養をしました。

 

3ヶ月の間に、なんとか体調を持ち直すことが出来たので、復帰しました。

しかし…2週間ほどでまたダウンしてしまい、ずるずると休み出すように。

あめさん
病院から診断書もらって、その期間が終わったらまた復帰しよう…

と思っていたのですが、さすがに会社もそこまで寛容ではありません。

私の病気を知った社長から、

社長
その病気ではまた再発する。続けるのは難しいのでは

と、退職を勧められ、結局、その会社も2年ほどで退職することとなりました。

 

不寛容な社会を前にしてもなお、あきらめはしない

あめさん
また、働けるようになりたい。
あめさん
一般雇用で働けないのなら、次は障害者雇用で働けば、今度こそちゃんと仕事にいけるのでは…。

そう思い、ここで初めて障害者手帳を取得しました。

引き続き傷病手当金をもらいながら3ヶ月ほど休養。

 

就職活動を始められるようになったころ、ハローワークに求職と失業保険の手続きに行きました。

失業保険をいただくとき、私は自己都合退職だったので、本来ならば3ヶ月の待機期間があります。

その間は失業保険をいただけないのですが、病気でやむをえない退職、ということで、3ヶ月の待機期間はなくなりました。

失業保険をいただきながら、障害者雇用での仕事探しを開始!

お得情報
手帳をもっていると「就職困難者」扱いとなり、失業保険の給付期間が大分長くなったり(私の場合90日→300日)

一月の求職活動の実績が1回でよくなるなどの待遇がありますので、一度ハローワークの窓口にご相談されることをオススメします。

簡単だよ! 精神障害者福祉手帳を取得する流れまとめ

2017.02.15

とはいえ、ハローワークでの求人には

  • 給与が安い
  • 手当てが少ない
  • そもそもフルタイムではない
など、待遇の悪い求人、自分の条件と合わない求人も多くありました。

そこで私は、主に障害者雇用に特化した、転職エージェントサービスを利用しました。

障害者雇用専門のエージェントはネットもある

↓こちらにまとめてるので、参考にどうぞ。

どうする?再就職…障害者雇用に特化したエージェントに頼ってみよう

 

いくつかのエージェントサービスに申し込み、まずはエージェントとの面談。

これまでの病歴や職歴、スキルなどについて1~2時間ほど話し、会社によっては、就職の心構えの講座を受けるところもありました。

面談を受け、自分とは合わないと感じた会社はお断りをし、私は、2社のエージェントサービスを利用していました。

エージェントは、自分のこれまでの病歴、職歴などを受け、条件に合った自分にふさわしい求人を紹介してくださいます。

 

履歴書や職務経歴書の書き方、面接の対策など、

実践的なアドバイスも手厚くいただけるので、はじめての障害者雇用での就活でわからないことだらけでも大丈夫でした。

ハローワークの求人よりも、条件のいい求人が多い印象があります。

 

とはいえ、精神障害者の求職は、まだまだ少ないのが現状。

紹介される求人も、2週間で1社とか、その程度でした。

私には資格などのスキルもなく、職歴も、正社員で働いたのは2社、どちらも短期離職、途中で働いていた日雇い派遣やアルバイトは、とても職歴とはいえません。

紹介される求人が少ないのも仕方なく、そして、多くの会社は書類選考で落ちてしまいました。

 

けれど、そのなかで面接に進めた会社が2社ありました。

ひとつは最終面接で落ちてしまいましたが、もう一つの会社に、正社員として採用されることになりました。

大手の会社で、待遇も手厚く、障害者だからと不当な扱いもされません。

年収も前職一般雇用で事務をしていた頃よりもあがるという…奇跡的な条件での採用となりました。

スキルも職歴もないけれど、面接での私の態度を評価していただけたようでした。

その会社でも、前職と同様、一般事務の仕事をしています。

 

精神障害の障害者雇用は、聞いていた話より悪くなかった

キーボード タイプライター

精神障害者雇用で働いている方が

  • 切手貼りやDMづくりなどの軽作業
  • ひたすらコピペの作業
など、やりがいのない仕事しか任されない、仕事がなくヒマだ、といっているのを見かけます。

が、私の場合はそんなこともなく、健常者が一般事務で働くときに任されるような仕事を行っています。

悪い意味で「障害者だから」という差別もありません。

 

自分の所属の課、部署には私の病気についてシェアされており、直属の上司や教育係の方には、毎日の体調についても報告しています。

それゆえ体調を崩したときにも相談しやすく、これまで早退や欠勤をしてしまったこともあるのですが、いつも温かく対応してくださりました。

男性
絶対に無理をしないように
男性
体調が悪い時は休んだほうがいい

といってくださっているので、とても気持ちを楽にして、働くことができています。

 

平成30年、精神障害者雇用義務化を迎える前だからこそ、体験者の声が役に立つ

マイク

平成30年に、精神障害者雇用が義務化されます。

いまはまだ精神障害者の雇用はほとんどないのが現状ですが、これから少しずつ、雇用も増えていくと思います。

それでも、正直、精神障害者を受け入れる準備の整っている企業は、多くはないでしょう。

  • 精神障害者とはどんな人なのか
  • どんな仕事を任せていいのか
  • どんな配慮をすればいいのか
  • いきなり休んで辞めたりしないだろうか
  • 職場の人とはうまくやってくれるのか
企業にとっては、わからないことだらけだと思います。

 

精神障害者雇用については、あまりいいことを聞きません。

でも、だからこそ、チャンスでもあると思うのです。

私のように、精神障害者雇用で働く人が

あめさん
精神障害者だけど、こういう風に働けるんだよ

という姿勢を見せていけば、きっと企業も、「精神障害者の働き方」についての不安が解消され、精神障害者の雇用に前向きになってくれるのではと思います。

そうすれば、もっと雇用も増えるでしょうし、仕事の評価によっては、障害者雇用での待遇も見直してくれるかもしれない。

 

いま働く人が前例になっていけばいいのです。

私も、その前例のひとつになれるように、毎日働いています。

私は、これまで10何社と会社を経験し、その数だけ失敗をしてきました。

それでも、また正社員で働けるようになりたい、フルタイムで働けるようになりたいと、どんなときでも希望を忘れず、できることをコツコツと続けてきました。

 

大したスキルも職歴もない。年齢も30歳を超えている。

けれど、また働けるようになりました。

  • いま、苦しみながらも働き続けている方、
  • やむをえず会社を辞めることになってしまった方、
  • これまでずっと働くことすら出来なかった方…
いろいろな人がいると思います。

けれど、私のような場合でも、いい会社にめぐり合い、一般雇用の人と同じような待遇で、働くことは出来ます。

だから、働きたいと思う人は、働くことをどうか諦めないでほしい。きっと、チャンスはやってくるから。

私のように、自分の働きたいように働ける人が少しでも増えるようことを、願うばかりです。

 

 

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