どうも、ほっしーです。
「高島忠夫さんを支えて」という本を読みました。
この本は、うつ病にかかってしまった高島忠夫さんとその家族を描いたインタビューの本です。
薄くてすぐに読み終わる本ですが、内容が凝縮されています。
共感できる部分が多かったので、ブログでも紹介!
うつ病はうつる
寿美さんにとって、体力も気力も限界に達しつつあった。朝、起きようとしたら、体が重くて起きあがれなかった。足の先から首まで鉛を詰められたようで、夫の主治医に薬を処方してもらった。
「うつ病の初期症状だったのかも知れません」 前年からの看病は、緊張の連続だった。
「いつまで続くのか」「本当に治るのか」。先が見えず、不安だった。
うつ病って実際、うつるんですよねぇ…。
自分がうつ状態になったときは、相手を突き放すようにしてる。
もちろん、興味の喪失という意味で突き放すんですが…w
それ以上に巻き込みたくないという感情のほうが強いかもしれません。
うつ状態がひどくなったとき、実家の母を滅入らせてしまったことがあったので、極力ひとりの世界に入り込むようにしています。
書くことで気持ちを落ち着けた妻、寿美 花代さん
やがて寿美さんは1冊のノートに自分の気持ちを書き綴(つづ)るようになった。
「何で私がこんな目に遭うの」「バカバカバカ」……。
書いているうちに不思議と気持ちが落ち着いていった。
夜、怒りにまかせて鉛筆を走らせ、芯が折れてしまったこともある。
私も書くことで救われた人間だから気持ちがよく分かります。
毎日毎日ブログやTwitterで書き連ねることで、気持ちを吐き出していたんだろうなぁ…。
ただ、私の場合、ネガティブな言葉を直接書くと、ダイレクトダメージを受けてしまいます。
なので、「読まれる前提」の客観的視点で悩みを書くことがあってました。
共感がもらえると嬉しいし、1人じゃないんだって思えますもんね。
意見対立の反発リスクはありますが、それでも精神疾患者は発信した方がいいよな〜と感じてます。
≫回復を実感! うつ病とブログ書くことは相性がいい11の理由
家族の協力は必要不可欠
仕事を終えて家の近くまで戻ると、決まって涙がこぼれた。
夫に泣き顔は見せられない。家に着くと洗面所に駆け込んで顔を洗い、めがねをかけて口紅を塗る。
「ただいま」と、笑顔でリビングに戻る。その繰り返しだった。
3年間、高島さんの母が他界していたことを黙っていたそうです。
うつ病かどうかなんて関係なく、親族の死を隠すという行為がどれほどのストレスだったかを考えると想像を絶しますな…。
高島さんは振り返る。「一番つらかった時期に聞いていたら、どうなっていたか分からない。
家族は大変だったと思いますが、配慮してくれて本当に良かった」
私も叔父が入院していることをうつから脱した後に聞かされました。
これは正解だと患者目線から思いますね。
うつがひどいときに聞かされていたら
みたいな(笑)
わけわかんない被害妄想思考になってしまいそうなので、言わなくて正解だと思います。
もちろん、だまり続けるのも家族にとってストレスになるでしょうから、その辺の折り合いは家族によりけりだと思いますが。
うつ病を治そうとしないというスタンスに共感した
今でも毎日、抗うつ剤を飲む。
トレーニングジムに通って運動し、自宅のスタジオでピアノや発声の練習も続けている。
いずれは自分のライブをするのが夢だ。
「うつ病を克服しようと焦らず、気長につきあっていこうと思ってます。家族や友達、先生。僕には支えてくれる人がたくさんいますから」
もっとも共感した部分はここ。
考え方は人それぞれですが、私は「障害」を「個性」と捉えて、新しい生き方を模索しています。
「個性」と捉えることは、治療を放棄することではありません。
特殊性のある思考と上手に付き合っていきましょうということです。
治そう治そうと努力してましたけど
と、考えるようになってから症状がグッと改善しましたからね。
治そうとすることはもちろん大事なんですが、執着を捨ててリラックスしながら療養をのんびりしようってこと。
さいごに:改めて自分だけじゃ治せない病だ
私自身は恵まれている方でして。
家族関係も問題ありませんし、精神疾患で家にいても普通に接してくれます。
なんてネタで言ってくれるのも、私にとってはありがたいこと。
もちろん、絶不調のときはそんなこと言ってこず、放置してくれるので良い環境を提供してもらっています。
高島忠夫さんの本にも、彼が療養しやすいように家族が環境を整えていたことが伺えました。
もし家族関係がダメだったら?
私には想像できないところですが、相当厳しい戦いになるんだろうなと予想してます。
精神疾患に関するFacebookグループがあったり、Twitterで病み垢を作ったりしているのも、みなが安心できるコミュニティを探し求めている証拠なのかな。
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