【うつマッピング本、一部を無料公開】ツイッターは効果が高く、お手軽

うつマッピング一部無料公開 (1)

どうも、メンタルハッカーのほっしーです。

2018年10月19日に「うつを治す努力をしてきたので、効果と難易度でマッピングしてみた」という本を出版します。

出版元と話し合い、一部を無料公開とすることにしました!

 

この記事では、本書第一部の「効果が高い・お手軽」に分類しているTwitterを公開します。

ほっしー
購入迷ってる人は、参考にしてね〜!

 

 

この記事よりも、実物のほうが余白があって読みやすいです。

体験記など、いちばんディープな情報が詰まっている

Google検索で「うつ病 症状」と入力すると、精神科医や臨床心理士のサイトがたくさん出てきます。

医療系の情報は間違いがあってはいけないので、情報の信頼性という意味では検索エンジンは優秀と言えるのですが……私たちからすると、「それじゃない」情報が出てきている感は否めません。

では、ツイッターで同じように「うつ病 症状」で検索してみたらどうでしょう?

 

そこには、素人の体験記、生の声がたくさん表示されます。きっちりまとめられた情報ではなく、まさに「つぶやき」という形で出されているので、役に立つ情報かと聞かれると素直に首を縦に振れないところではあります。

ですが、「この世界で苦しんでいるのは、自分だけじゃないか?」と追い込まれがちなうつ病の人にとっては、救いの言葉が並んでいます。

 

「あ……なんだ……自分と同じような人、たくさんいるんだな……」

 

現実社会にはほとんど存在していない(ように見える)「うつ病仲間」が、そこにはたくさんいるのです。

つらくてつらくて心が追い込まれている状況の人には、同じような経験をしている人が存在していると知るだけでも、心が救われるというものです。

 

自己表現はもちろん、アイデンティティの確立などの点で高く評価されている

ツイッターは情報収集の手段としてだけでなく、自分を成長させるという意味でも有効です。

イギリスの王立公衆衛生協会(以下、RSPH)がソーシャルネットワークについて調査したところ、次のような結果が出ました。

第2位の評価を受けたのはTwitter。自己表現はもちろんアイデンティティの確立などの点で高く評価されましたが、「Bullying(いじめ)」や「FoMO(取り残されているという感情)」などで悪影響を与えていることが分かります。(1)

 

ツイッターの真髄は、140文字のつぶやきにあります。短い文章の中に、感情をダイレクトに吐露する人もいれば、他人にわかりやすいようにきれいにまとめる人もいます。

頭を使わないで投稿することもできるので、うつ病で頭が回らなくてもツイッターだけはできるという方が多いんですよね(私もそうでした)。

何も考えずにわーっと書くだけでも、あとで見返すとたくさんの発見があります。
私が自分のツイートを見返して最も印象的だったのは、心配事がほとんど実現していなかったということ。

 

「心配事の9割は起こらない」と言いますが、本当にそのとおり。実際に起こっても、予想していたよりもしょぼいことが多いんです。

うつ病になると、物事を客観的に見られなくなってしまうものですが、このようにツイートを見返すだけで客観視する力が養われていきます。

また、ツイッターは全体公開日記のようなものなので、他人からコメントが入ります。たまに傷つくこともありますが、新たな視点を入れてくれるという意味でも治療的な側面は大きいと考えます。

 

「いじめ」や「取り残され感」は悪影響?

一方で、RSPHの調査結果にもあったように、「いじめ」や「取り残されているという感情」で悪影響を与えていることは間違いなくあると思います。

まず、「取り残されている」という感情から説明しましょう。
この感情は内部要因。つまり、自分の心のあり方だったり、考え方の問題によるところが大きいので、ある程度のコントロールが可能です。

ツイッターをすでにやっている方ならわかると思いますが、最初はつぶやけどつぶやけど反応はありません。
「これは共感が集まるんじゃないか?」と思えるような素晴らしいツイートでも、良くて「1いいね!」なんてのはザラなのです。

 

さらに、「フォロワー数」というわかりやすい数字が存在します。

人がだれかをフォローする動機はさまざまあります。

  • ファンだから
  • ちょっと興味がある
  • 有益な情報を流してくれている
  • 間違ってフォローしている
しかし、なぜかほとんどの人は「フォロワー数=ファンの数」だと認識してしまいます。間違ってフォローボタンを押しているということも、十分にあり得るのに、です(笑)。

人間は数字に説得力を感じるものですからね。社会に出たことがある人なら、この考え方は理解できるのではないでしょうか?

 

たとえば、ある会社が今年の利益を自慢していたとしましょう。

  • A 利益が去年よりたくさん増えました!
  • B 利益が去年より2倍に増えました!
どちらのほうが「すごい!」と感じるでしょうか? ほとんどの人はBだと思います。

まとめると、自分よりフォロワー数の多い人間を見るとみじめな気分になるのは、以下の理由からです。

  1. 「フォロワー数=ファン数」という間違った認識
  2. 数字が醸し出す説得力
これらを理解しておけば、みじめな気持ちはだいぶ軽減するはずです。

 

もう1つの「いじめ」の側面。こちらは外部要因なので、自分でコントロールすることは難しいです。

ツイッターの世界では、炎上することで簡単にいじめが起こります。

「おっ!  なんか炎上してる!  こいつが悪いやつか!」と言わんばかりに言いたい放題。

前後の文脈など読むはずがなく、テレビに文句を言っているおじさんのように汚い言葉を吐きかけられます。

ただし、現実世界のいじめと違う点があります。

  1.  一瞬で過ぎ去る
  2. 集団で攻撃してくることは稀
「人の噂も七十五日」といいますが、ネットの世界だと7・5時間で終わると言っても過言ではありません(笑)。

 

また、同じ攻撃ばかりなので集団で攻撃されているように錯覚しますが、ツイッターではつねに1対1です。

だれが何を言っているのか把握できない怖さはありますが、言っている本人たちも同じく状況把握できているわけではないので、そこまで感情がこもっていないのです。

自分が炎上すると、世界全体に怒られている感覚になりますが、それは錯覚です。
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター講師の山口真一さんの資料では、次のようにまとめられていました。

過去全期間で1・1%、1年に絞ると0・5%の人しか書き込んでいなかった(2014年調査、約2万人対象)。五輪エンブレム事件では約0・4%(2016年調査、約4万人調査)。

 

私も何度かボヤ騒ぎ程度ですが、経験したことがあります。

「やばいやばいやばい……」と心臓がバクバクしていましたが、何度かボヤ騒ぎを経験するたびに、「おや……?  なんだか攻撃パターンが似ているぞ……」と思うようになりました。

それほど仲良くなっていない知人が急に怒り出したら、だれでも焦るし怖い思いをします。

しかし、その人がすぐに怒る人だとわかってくると、「ああ、あの人はそういう人だからね〜」と言われるようになりますよね?

ツイッターでは顔が見えないのでわかりにくいですが、構造はほとんど同じです。

いつも同じような人が、同じような内容で、怒っているわけです。無視していれば、その人は新しい制裁の対象を探しに出かけていきますよ。

 

のめり込む前に、マイルールを決めよう

こういった「炎上いじめ」と「取り残され感」から離れるためには、一定のルールを決めることをおすすめします。私の場合は、次のようなルールにしています。

  1. 「いいね!」数、リツイート数は気にしない
  2. リプライ(返信)は気になったやつだけする
  3. 個人攻撃はしない
  4. 価値観が合わなければ、ミュートやブロックは遠慮なく使う
ツイッターの世界にのめり込んでいくと、他人の目が気になって当初の目的を忘れがちになります。

 

私はあくまで、自分の思考をメモするためと、これまでしてきた経験をシェアしたいという気持ちではじめました。

他人の目が気になり何度か迷ったこともありますが、先ほどのようなルールを設けることで、だんだんブレが少なくなっています。

そしてなにより、ツイッターが楽しいのです。

楽しいと思えることが何より大切です。

 

発売日は10月19日! Amazonで絶賛予約受付中!

ほっしー
書店でも購入することができるよ!

 

うつマッピング一部無料公開 (1)

心理学やメンタルハック(心の分析、改善)が大好き。

新卒でIT企業に就職 → 半年でうつ病 → フリーランス。

ブログを仕事にして(最高45万PV)お金を稼ぎつつ、本を読み漁ってます。

#うつマッピングの著者です。

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