どうも、双極性障害と戦うブロガー星野 良輔(@HossyMentalHack)です。
10代のうつを治す方法を発見! といういかにも胡散臭い見出しの記事を見つけました。
日本の学者、10代のうつを治す方法を発見: https://t.co/cYufbLFybl @sputnik_jpより
— ほっしー (@hossy_fe_ap) October 25, 2016
ぐええ…寝ただけでうつ病治んのかよ〜! と思います。
でも、生活リズムを改善しただけで、軽いうつが吹き飛んだ経験もあるので、完全否定するわけじゃないですが…。
うつの予防! だったらわかりますが、うつを治す! と言われるとちょっと胡散臭ぇですわ。
あれ?やっぱ治す方法じゃねえやん
学者たちは研究で、被験者たちの生活様式とその精神的な健康のデータを集めた。研究者の興味を特に惹いたのは、ティーンエージャーの睡眠時間がうつ病と興奮状態の発生に影響するかという問題だ。研究の結果、専門家たちは、1晩で8時間半寝ている生徒たちは精神障害に直面するリスクが最も少ないと突き止めた。
あくまでうつ病になるリスクが最も少ないと言ってるだけですやん。
つまり、精神障害にかからないために何時間寝るのがいいの?⇛8時間半寝るとかかりにくいよ!
っていう話でしょ?うつ病を治す話じゃありませんよね?なんですかこの見出し…(笑)
スプートニクさん、適当な見出しつけないでください
この記事を書いたのどこのメディアだ〜?と思って、調べてみました。
スプートニクは、ロシアの通信社。ロシア政府系メディアであるロシアの今日傘下で2014年11月10日に設立、RIAノーボスチとロシアの声に代わってロシア国外での展開を担っている。 日本語版は、2015年3月20日に開設された。
引用:スプートニク
海外サイトっぽいですね。翻訳ミスったのかな?
予防と治すじゃ全然訳が違うと思いますけど、うつ患者を変に期待させるような見出しをつけると余計ショック受けちゃう人もいるんで、勘弁してくれ(笑)
いっぱい寝ただけで治るならうつじゃないんだってば
うつ患者の我々にとって、眠るという行為は回復行動というより、現実逃避に近いものがあります。
よく、寝逃げなんて言ったりしますが、睡眠薬を大量に飲んでしまう人がいるのもとにかく眠って現実を忘れたいからでしょうねぇ。
で、睡眠薬がよく処方されるってのはつまりそういうことですよ。
不眠なんですよ、だいたいの人が。
うつだから不眠なのか、不眠だからうつなのか
良質な睡眠がうつを予防するということについては異論なしですね。
スッキリ起きられた日と、全くスッキリ起きられなかった日を比べると、1日のスタートから違います。
スッキリ起きられなかった日は、エンジンが掛からないまま1日が終わってしまうこともしばしば…。
うつだから不眠になったのか、不眠になったからうつになったのか、どっちが先かは人によるのかもしれません。
ただ、うつ病のひとはちゃんと眠れていないという認識は間違いないと思います。
うつの人にちゃんと睡眠とってっていうのも「頑張れ」みたいなものかと
夜中にふとマイナス思考になってしまって上手に眠れなかったという経験は誰にでもあるでしょう。
うつのひとは、それがもっと強烈で、毎晩そうですよっていう話。
今回紹介した研究結果もそうですし、精神科医が言う「睡眠をしっかり取ってね」っていうのも無駄なんじゃね?
病気と頑張って戦ってね! と言われるのと同じ気分になりますわ。
なんてことはザラにあるので、いっぱい眠ったら治るよ! なんて言われましてもねぇ…(笑)
うつの人にとっては生活リズムを整えることは至難の業です。
…どれだけ厳しいこと言ってんのか、わかってるのかなぁ…?💧