どうも、ほっしーです。
うつ病体験記でAmazonベストセラーになっている話題の本、「うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間」を読みました。
と思っていたんですが、まったく必要なかったです。
あくまでも、うつ病体験に特化した本になってました。
結論から言うと、この本は
- うつ病の人が身近にいるけど、うつ病よくわかんない
- 家族がうつ病だけど、甘えてるようにしか見えない
- うつ病って本当に脳の病気なのかね?
と、うつ病に理解を示せない人にこそ読んで欲しい。
うつ病経験者の私が、これは知ってほしいと思ったものを抜粋して紹介しますね。
著者の先崎学さんについて
そして今日は順位戦B級2組第2回戦で中村太地王座と先崎学九段の対局があります。
『うつ病九段』を読んだ直後の対局で、胸が熱くなります。しっかりと見届けたいと思います。良い対局になりますよう。 pic.twitter.com/HzS3oF5Kv4— 沙耶 (@saya_fly) 2018年7月17日
羽海野チカの将棋マンガ『3月のライオン』の将棋監修をしており、単行本(コミックス)には「先崎学のライオン将棋コラム」というコラムを3-4ページずつ掲載している。
内容は将棋の基本的な解説や棋士たちの素顔など、将棋をよく知らない読者に向けたものが多い。
将棋をよく知らないという人でも、3月のライオンなら聞いたことがあるのではないでしょうか?私もそれ。
明日から開催です!
今夏に「羽海野チカの世界展」が東京に帰ってくる 『ハチクロ』『3月のライオン』など初公開原画も展示 https://t.co/4VSWixahAN pic.twitter.com/HttMh43zUH
— ねとらぼ (@itm_nlab) 2018年7月18日
吸い込まれそうな感覚:電車が怖くなる
駅へ行く。そこで私は電車に乗るのが無性に怖くなった。思えば前回の対局以来、電車に乗っていなかった。
正確にいうと、電車に乗るのが怖いのではなく、ホームに立つのが怖かったのだ。なにせ毎日何十回も電車に飛び込むイメージが頭の中を駆け巡っているのである。
いや、飛び込むというより、自然に吸い込まれるというのが正しいかもしれない。
死に向かって一歩を踏み出すハードルが極端に低いのだ。
私も診断を受けてからの1〜2ヶ月間はこんな状態でした。
何より怖いのは、スーパーの袋が飛んでいくように線路に巻き込まれそうになるんですよ。
自分で「死のう!」なんて思ってるわけじゃないのに。
うつ病初期の頃は、自分が自分でない感覚があるし、もう何が何やらって感じ。
誰かに洗脳されて、思うがままに動かされているような感覚でしたかね…。
私はその時の感覚をハッキリとは思い出せないのですが、思い出そうとすると身の毛がよだつ感覚がします。
ちょっと回復すると、現実が見えて落ち込む
うつ病の場合、三カ月ほど感情がストップして、怒ることもできないし、現実がひどくうつろなものに感じるから、症状がちょっとよくなると、いきなり事実を直視することになって「ふざけんな」となるわけである。
もともと発症の直後は自分が惨めに思えるのだが、よくなったらよくなったで、今度は冷静な頭で惨めだと落ち込むのだ。
少しずつ頭の中の霧が晴れてくると、現実が見えてきます。
私の場合だと…
- 社会復帰しなきゃいけない焦り
- でも今の状態だと無理だとわかっている
- 普通に仕事をしている同僚に対する嫉妬
- 頭が回らない自分に対する怒り
ちょっと回復すると現実が見えるだけに、より不安定になるのです。
しかも、もっと回復して「回復期」と言われる時期に入っても、あたらしい苦悩は続きます。
うつが良くなってくると、暇を感じられるようになってくる。
すると今度は、忙しい世の中で暇な自分で申し訳ないとかいう思考になっちまう。
そして暇だと過去の後悔とか将来の不安が襲ってくるんだよね。回復期に入ったら入ったで、また別のつらさがあるってわけだ。
— ほっしー@メンタルハッカー (@HossyMentalHack) 2018年7月15日
「回復期」って名称が悪いと思わない?
社会復帰できるんじゃね?って誤解されそうだけど、自分の場合はこんな感じだったよ👇
【急性期】
✅心の状態「測定不能」
✅体の状態「測定不能」【回復期】
✅心の状態「最悪or悪いor低め安定」
✅体の状態「悪いor低め安定」— ほっしー@メンタルハッカー (@HossyMentalHack) 2018年7月16日
どれだけ優れた環境を持ってしても、うつは孤独である
うつは孤独である。
誰も苦しさを分かってくれない。
私には家族がいて、専門家の兄がいるという最強の布陣だったが、それでも常に孤独だった。
私も家族が居て、恋人が居ます。分かってくれるわんこも。
それでも孤独を感じてしまう。
恵まれているとわかっちゃいても、うつ病を完全に理解してくれる人はこの世に存在しないと思うと孤独に思っちゃうんですよ。
もはや周りの環境は全く関係ないといっていいレベルです。
さいごに:うつ病を知らない人に読んで欲しい
というわけで、うつ病九段の中でもほっしーがぜひこれは!と思うところを紹介しました。
小説のように物語チックに進んでいくので、活字が苦手な人でも読みやすいと思います。
なにより先崎さんは文章がうまい。普通に作家レベルだと私は思いましたよ。
うつ病の人が読んでも共感や勇気をもらえます。
が!ぜひ私はその周りにいる人たちに読んで欲しい。
想像していたよりも10倍…いや100倍うつ病は大変なものだとわかってもらえると思うから。
将棋の知識がなくても読めんのかな?