どうも、ほっしーです。
って聞いたことありません?
嬉しいニュースなんですけど、これ、本当なんでしょうか?
なんて騒いで、私もちゃんと調べてなかったんです。すみませんw
んで、ちゃんと厚生労働省の資料を見てみると…
という結論に至りました。
法定雇用率の算定基礎に「精神障害者が追加」されるだけ
まず、どこにも義務化という文字は書いてないし、新たに法定雇用率の計算式に「精神障害者」の文言が付け加えられるだけです。
つまりこれまでは、精神障害者を雇っても、法定雇用率に計上されないからCSR活動にすらなかった。というわけ。
は!? 今まで障害者雇用として計算すらされてなかったのかよ!
ええ、つまりそういうことですわ。
これから先は、「平等に障害者として」扱われることになりますね。
すみません、私こそ勘違いしてましたわ…
@hossy_fe_ap 初めまして。フォロー外ですが失礼いたします。
ややこしい制度ですが、平成18年の改正により計上は出来るようになっていますよ。https://t.co/3kXK2o48xkhttps://t.co/XFfjFBEcX4— take0da1ch (@take0da1ch) 2017年4月17日
はい、つまり法定雇用率の計算にはすでに入っていたってことですね。間違ってました…すみません。
これを踏まえて改めて、改正予定のものを見てみましょう。
これまでは精神障害者を「法定雇用率計算に入れても良い、ただし、身体障害者か知的障害者として扱う」でした。
平成30年からは「ちゃんと精神障害者として法定雇用率計算に追加」されることになるわけですね。
わかりにくいので図を書いてみました↓
これにともなって、法定雇用率(現行は2.0%)が徐々に上がると言われています。
その上昇分の雇用の間口は広がるでしょうけど、精神障害者が絶対に雇用されなければならないわけではないことは覚えておいたほうが良いですよね。
精神障害者のみ優遇…ぐらいにしないと、精神障害者の雇用率は上がらない。
精神障害者のみ雇用義務化ぐらいにしないと、3障害の比率は悲惨なことになると思います。
安定して働いてもらおうと思うなら、3障害の中でもっとも不安定というのは言わずもがなですから。
「3障害の中で精神障害者だけ雇用義務化」にしてやっと3障害平等に雇用率が保たれるような気がしている。
安定して長く働いてもらおうとする企業なら、3障害の中で最初に場外されるのは間違いなく精神障害者だろうな。
— ほっしー (@hossy_fe_ap)
身体障害者:バリアフリー等の設備の改善で対応できそう(オフィス系の業務遂行能力に問題なし)
知的障害者:業務遂行能力は低いけど、精神的には比較的安定している
精神障害者:業務遂行能力は症状によってバラバラ。精神的にもっとも不安定
うん、やっぱ精神系を雇うのってリスクだな…。
— ほっしー (@hossy_fe_ap)
会社ってただ給料払うことだけがコストなわけではありません。
教育費とか、なんやら感やらといろいろお金がかかります。
精神系の人は特に休職が多いですから、ぶっちゃけ会社もかなり手を焼いていることでしょう。
休職者が発生したために、会社が払わなければならないコストはばかになりません。
30歳、勤続5年、扶養者2名の人で考えてみます。大まかな計算ですが、休職中の給与15万円(基本給の50%)、社会保険料5・5万円、代替の派遣社員の増加コスト22万円、上司対応コスト5万円(@5000円×10時間)です。
合計すると1カ月で47・5万円にもなります。1年間では何と570万円です。
これだけではなく、バックアップメンバーの残業代、製品出荷遅延・営業活動力低下などの機会損失、社内調整・手続き・外部連携などの人事の対応コストもあります。
また、金額では換算しにくいのですが、他の従業員のモチベーション低下や、業務量の増加による業務効率の低下も起こります。
なぜ企業は精神障害者を雇いたくないのか? 当事者として遠慮なく書いた記事があるのでよかったら参考にどうぞw
≫たった8%! 精神障害者の雇用が少ない6つの理由を当事者が考えてみた
うつ病で休職中の社員に障害者手帳をとらせて雇用率達成を狙う悪行が流行りそう
つーかこれ、怖いのが、うつ病で休職中の社員に精神障害者手帳をとらせて障害者雇用に転籍させて雇用率に計算されるってことよな。それで達成されちゃったら、障害者雇用はむしろへるんじゃねぇの…w
— ほっしー (@hossy_fe_ap)
法定雇用率に精神障害者も加えられるようになるわけです。
つまり、休職中の社員に障害者手帳を取得させて障害者雇用に転用することもできますよね?
そうすれば企業的にも負担がありません。
- 社員の実力をすでに知っているので障害者雇用として再雇用できる
- 障害者雇用という名目で給与を下げる(人件費の削減)
- 法定雇用率の達成で、社会的印象も良し
わー、黒い、黒いわぁ…w
ちょっと陰謀論めいてますかね?(笑)
まとめ:正確には雇用義務化ではないので気をつけよう
- 障害者雇用義務化ではない
- 法定雇用率の計算式に新たに加えられるだけ
- でも、可能性は広がる…かも
気持ちはわかりますがそんなに肩を落とす必要はなさそうです。
少なくとも今よりは良い環境になります。
今のところ、精神障害者は他の障害者に比べて雇っただけでメリットになるということはないんです。
そこが改善されるだけでも…まぁ良しとしましょうや。
今まで雇用率に含まれてなかったのは普通に差別だと思いますけどね(笑)
タイムリーな話題なので…。
今日ハロワに職業相談に行って、試しに職員の人に「精神障害者も来年から法定雇用率に入るんですよね?」と聞いてみたら、まさかの「もう入ってます」という答えが返ってきた件。一応これでも障害者枠のための「専門援助部門」に相談したんだが…。大丈夫かよハロワ…。 https://t.co/48M54UzFPG— megrepper@双極性障害II型 (@megrepper)
ハロワもこのザマなので、障害者雇用はちゃんとしたところに頼ったほうがいいでしょうな…。
平成30年から精神障害者も雇用義務化されます!