姫野桂さん(@himeno_kei )の書籍、ご恵贈いただきました〜!
紙の本の参考文献リストに自分のブログが…自分が出版したわけじゃないのに感慨深い…。
今じっくり読んでる最中で、ブログにも書評書く予定!
— ほっしー@メンタルハッカー (@HossyMentalHack) 2018年8月4日
— ほっしー@メンタルハッカー (@HossyMentalHack) 2018年8月4日
どうも、うつ病ブロガーのほっしーです。
以前からお付き合いのあるフリーライターの姫野桂さんから本が届きました。
ツイートにもあるように、自分のブログが参考文献として使われていてびっくり。嬉しい。超嬉しい。
さて、そんなことよりも本ですね(笑)
- どういうことが書かれている本なのか?
- ほっしーが超共感したポイント
について語っていきますよ〜!
前半は当事者インタビュー集
著書の前半は、姫野桂さんが発達障害の当事者にインタビューをしたものがまとめられています。
- 生きづらさエピソード
- 葛藤エピソード
- 自分なりの対処法
我が家にも自閉症スペクトラム障害の弟がおりますので、共感できるところが多数ありました。
ちなみに自閉症スペクトラムとはなんぞや?って人のために、厚生労働省のページを引用しておきます。
言葉を話し始めた時期は遅くなくても、自分の話したいことしか口にせず、会話がつながりにくいことがしばしばあります。
また、電車やアニメのキャラクターなど、自分の好きなことや興味のあることには、毎日何時間でも熱中することがあります。
初めてのことや決まっていたことの変更は苦手で、なじむのにかなり時間がかかることがあります。
弟はあまり口に出して不平不満を言うタイプではありません。
しかし、本書の前半部分である発達障害者たちの苦悩を見ていると、言えないだけでかなりストレス溜まってたんじゃないかと思いましたね…。
うつ病持ちではありますが、ただの兄であり、弟と常に行動をともにしているわけではありません。
体験談を読んだだけで理解できるなんて思っちゃいませんが、少しだけ弟に対する理解が深まったような気がします。
そしてやはりみなさん「だいたい分かるだろ」が通じないみたいですね。
弟に対しても明確な指示を出さなければ伝わっていなかったというパターンが良くあります。
うちの弟に限った話かもしれませんが、指示にはいくつかのコツがあります。
言語化できるところではなく、感覚的なもの。
これは良くも悪くも衝突を繰り返していって、学んでいくしかないんですよねぇ…。
後半は発達障害の診断が出たばかりの筆者の葛藤
個人的にはここが一番面白かった。
当事者の本で、ここまで新鮮な状態で診断されたばかりのことが書かれている本はなかなかないんですよ。
基本的には以下の2つです。
- 診断されてから数年
- 寛解またはずいぶん良くなってから
人生のターニングポイントともなる「診断されたばかり」の体験記が色濃く書かれている本という意味で、希少性があります。
SCT(文章完成法)やP-Fスタディ(絵画欲求不満テスト)を受ける前後の心理描写なども、非常にリアリティがありました。
ほっしーが超共感して嬉しくなったところ
1.本が自分を救ってくれた
唯一私を救ったのは、本だったのだと気づいた。医師が言ったように、本や新聞からの知識があったことで他のできないことを補っていた。
誰かに強制されて読んでいたわけではなく、好きだから読んでいた。
本による知識が今の自分を作ってくれているので、今まで読んできた本すべてに感謝をしたい。
少し違うのは、私の場合「補った」のではなく、長所をより伸ばしたという点。
本がなければ、いまのようにフリーランスとして活動することもなかったと言ってもいいでしょう。
生き方・働き方…そして考え方も含めて。
ほっしーの「メンタルハック」を形成しているのは、間違いなく本です。
今日カウンセラーに言われた「親との愛着問題」については、いまさらどうしろっちゅーねん。って感じだけど、私は自己解決済らしい。
なぜ自己解決に至ったのかというと、本をひたすら読む、学んだことをブログに書くことを3年近くもほぼ毎日繰り返してきているからとのこと。
読書とブログすごい…w
— ほっしー@メンタルハッカー (@HossyMentalHack) 2018年7月25日
なんの医学的根拠もないけど、症状によってアプローチする場所が違うんじゃないかな?
・脳がやられている段階(急性期):薬、精神科医
・回復傾向(回復期〜): カウンセリング、読書
って感じだったもんなぁ。もちろん、都度精神科医は観てるけども。
— ほっしー@メンタルハッカー (@HossyMentalHack) 2018年7月11日
2.同じ立場になって始めて理解ができた
当事者が語るつらさも「定型の私だってこの当事者と同じようなことで悩んでいる。頑張りが足りないのではないか」と、思ったことがあった。
この点については今、とても反省している。私もその当事者と同じ発達障害だった。
(中略)
当事者になってみないと、本当に理解することはできない。理解をしている気になってしまうことが一番よくない。
理解はできなくても、「歩み寄ること」が大事なのだと思う。
うつ病も同じように、なってみないと分からない病気の種類だと思ってます。
健常者で理解している気になっている人が超厄介なのは、当事者は本当によく分かってますよね(笑)
私も弟が発達障害なだけで、自分は違うので、本当の意味で発達障害を理解することは不可能だろうなと思ってます。
ちなみに、専門家で知識があっても、感覚的に分かってなさそうなんですよ。
たとえば、うつ病を経験したことがある精神科医と、そうでない精神科医では感触が全く違います。
うつ病を経験している精神科医と経験していない精神科医では、専門家でも全く印象が違う。
知識はプロなので治療はできても、心のケアまではどうしても行き届かない印象。
専門家でも経験者ではない。マイノリティ的な感覚を身にまとっている。
— ほっしー@メンタルハッカー (@HossyMentalHack) 2018年8月9日
精神科医がうつ経験者だと、ホッと心が落ち着くよね。
精神科医「ぼくもね〜過去にうつ病を経験したことがあるから気持ちは分かるよ。」と言われると、それだけで仲間意識が持てたりする。
単純なことなんだけど、すんごく大事なことなんだよ。
人間の思い込みパワーは体調まで変化させるからね。
— ほっしー@メンタルハッカー (@HossyMentalHack) 2018年8月9日
3.自分の特性を活かす
当事者取材で何度も「発達障害は障害としてもっと社会が受け入れるべきなのか、強い個性なのか論」を話してもらってきたが、まさか自分自身がそれを考える身になるとは思っていなかった。
自覚はなかったが、他の多くの人が歩む普通の世界では受け入れられなかったので、私は自分の得意分野を活かせるフリーライターをしているのだと思った。
(中略)
「私は暗算ができないけど、記事を書けば500万PVは出せます」
これを私のウリにすることにした。
うつ病は、発達障害ほど凸凹はないかもしれませんが、「ふつうの環境」に合わない人が多いことも事実。
私も組織で働くことが全く合わなかったので、ブログを主軸として生計を立てているわけです。
最近では、メンタル疾患でもSNSを上手に使って生きていこうとしてる人も増えてますよね。
いわゆる普通にお勤めする働き方が好きな人はそれでもいいと思います。
でも、環境が合わなかったり、そもそも組織は嫌だと感じているなら、自分の特性を活かせる場所を探すべきだと思いますね。
- 好きなものに徹底的に没頭する
- 自分と向き合う時間を長くとって、 自己分析
- と同時に、手当たり次第にやってみる
これらが大事なのかなと思います。
発達障害でもうつ病でも、自分がこれは楽しめるなと思える生き方や働き方が見つかると強いですよ。
こんな人にオススメ
- 発達障害の体験記が読みたい
- 発達障害とはなんぞや?難しい話はだるいから分かりやすいやつで
- 家族に発達障害者がいる人
- 自分は発達障害かも?と疑いを持っている人
- 発達障害の当事者