どうも、双極性障害と戦うブロガー星野 良輔(@HossyMentalHack)です。
「うつになってツライなら、すぐに会社を辞めて自分を守ってください。」
というひとは、うつになったことがないひとでしょうね。
実際うつになったら、そもそも自分に異常事態が起きているという思考すらできない。
つまり、逃げるという選択肢など全く浮かんでこないんですよ。
うつになると、判断力が鈍る
今こうして心がおかしくなっているという自分に気づいていながらそれが「異常」であるという判断ができない。
上司から頭ごなしに怒られて自分が悪いような気がしてそれを「疑う力」も失われている。
毎日なんとか朝起きて、全く食欲もなく、身体を引きずりながら会社に通うことが「あたりまえ」になっていて、それが「異常なこと」であるということにも気が付かない。
仮に気づいたとしても、それが甘えだと自己判断してしまうのです。
上司や周りの人が気づいてあげてほしい…ではなく、気づく義務がある
これまで述べてきたように、自分ではもはや判断ができない。
うつの状態になると、思考能力が低下することがあると言われていますが、体感的にそれは間違いないです。
……いや、間違いないはずです。当時の私のことはもうわかりません。記憶にあんまないので。
私も、こうしてぼくは双極性障害となり、働けなくなった。の記事に書いたとおり、完全に頭がおかしくなるまで病院には行きませんでした。
上司の協力があってこそ、スムーズに休職という流れになったなと今強く思います。
誰しもがこうじゃない。電通の過労死の問題では、彼女は全く相談できなかったんだろうなぁと思うと、心が苦しい。
周りも気づいていて気づかないふりをしていたのかもしれないですね。
そして最後には
- 自ら異常に気づけない状態が続く。
- それでも心は疲弊していく、身体も疲弊していく。
- 自身の喪失、判断力の喪失から仕事のミスが増え、この世に自分の必要性を感じられなくなる。
- それなのに、周りのサポートがなければ病院に行くという「判断」もできない
結果はどうなるか?それはわざわざ口にすることでもありませんね。
最悪な結末ですよ。
企業は「コスト感覚を大事にしろ!」と声高に叫ぶ割に、社員がうつになったり、自殺してしまったときのコストは全く考えないよね。会社としては大損失でしょう。
コスト感覚、まったくねえなお前ら。無能だろ(笑)
— 星野 良輔 (@hossy_fe_ap)
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