双極性障害に限らず、うつ病のうつ状態、またはそれ以外の精神疾患も同じかもしれませんが、言われたくないことというのがいくつか存在します。
家族や知り合いに精神疾患がいる方は、発言1つ大げさに捉えられてしまう可能性があることも知っておいてもらいたいですね。
私自身も、寛解するまでは、知り合いの一つの言葉をかなり大きく受け取ってしまい、被害妄想に駆られ、心を痛めていました。
言われたくない言葉
気分転換したら?
普通の方と違って、そう簡単に気分転換できるようなものではありません。
言ってしまえば、気分転換ができないからうつになってしまうわけで……。
うつ状態がひどいときは、気分転換ができない自分は、ダメなんだなぁと思ってしまいます。
なにかつらいことはない?
うつ状態のときは、生きてるだけでつらいっすよ〜。
これはなかなか伝えづらいところなんですけど、楽しいことが1つもない状態になるんです。
どう表現したら良いか難しいところですが、風邪を引いて趣味なんかとてもやる気が起きない状態が続いているといったらいいでしょうか。
とにかくもうぐて〜っとしてます。
気持ちも身体もぐて〜っと。
調子はどう?
そりゃ悪いですよ。嘘でも調子いいよ!って言えないぐらいには悪いですね。
そしてまた、調子が悪いと伝えたときに、不安そうな顔をされるんですよね。
そのことでまた自己嫌悪に陥ったりして……人も自分も傷つけるという最悪の結末になってしまいます。
こちらの気持ちを察して、ちょっと聞いただけだから気にしなくていいよなんて言われても……ときすでに遅しです。
診察はどうだった?
これは人によるのかもしれません。
私は診察がどうだったかと聞かれることがきらいです。
何しろ、ずっと経過観察なので気になるのも分かるんですけど、特に話すこともないんですよね。
それに、家族に関するストレスが原因で、調子が悪くなっている場合、あなた達のせいで調子が悪いですよなんて言えないんじゃないですか。
そういったときに、返答に困っちゃうんですよね。
仕事はどうするの?
仕事に関しても、家族が心配するのは仕方のない事ですが、言われたくないことの1つです。
とてもそんな状態ではないということもありますし、調子が良くなってもなかなか踏み出せないというの。
言われればますます再就職に対するエネルギーが失われてしまいます。
これからどうやって生きていくの?
それは患者が悩んでいるのでわざわざ言わなくていいですよ!(笑)
どうやってと言われましても、時間をかけて療養して、いずれ社会に復帰する以外にないわけです。
どうしてほしいのか
ひとによって違う
無責任な言い方になってしまいますが、例えば私と同じ双極性障害だとしても、これは言ってもらいたいけどこういうことは言わないで。
ということが、それぞれ違うと思います。
私の場合
一切干渉しないで頂きたいと考えています。
もう全く普通の人間として扱って欲しいと当時から思っていました。
傷つくとしても、腫れ物を扱うような態度よりは「うつ病とか甘えやろw」なんて言われるほうがまだ気が楽だったりしたものです。
しかし、これは人によって違います。そして、症状の重さによっても違います。
一切干渉されないということで孤独感が強まって症状が悪化するおそれもあるのです。
中島らもさんの場合
- 絶対に励まさないでくれ
- 気分転換を強要しないでくれ
- 放っておいてくれれば1人で治るから干渉しないでくれ
中島らもさんは、双極性障害を抱えていた作家さんです。
彼も干渉されることがとにかくきらいだったと書いていました。
レビューを書いたので良かったらどうぞ。
干渉するべきかどうかはわからない
そもそも私も、あとになってそう感じていたはずだ。と、後付けなんですよね。
あのときもっと干渉されていたらきっと悪くなっていたはずだ。
と、思っているだけなので、もしかすると家族を診察に連れて行った方が治療は早まったのかも…?しれません。私はそう思えませんが(笑)
例えば私と同じ双極性障害だとしても、双極性障害患者にはこのように対応せよ!といったマニュアルは存在しないと思ったほうが良いです。
やっぱり専門家に聞くのが一番なのかなぁ……と無責任なことですが、そう思います(笑)
否定しないこと、受け入れること
一番無難なやり方としては、否定しない、受け入れるということでしょう。
これは普通の人間関係も大切なことなので、ぜひ患者である私たちを利用して人間力を向上させてください!w
ちょっと無理矢理ですが、このようにして良いように考えないと、身近で見守ってくれる方も闇の世界へ引きこまれかねないので注意してください。
コメントを残す