どうも、メンタルヘルスブロガーのほっしーです。
最近、ADHDと残業の話がすごく話題になっているのでちょっと便乗してみようかなぁと。
ADHDと残業問題についての議論を眺めていると、永遠に平行線だな。https://t.co/oWFGUKVMGa
コメント見てると今度は「健常者のムラとADHDのムラ」について説明が必要そう(笑)
— 星野 良輔(ほっしー) (@hossy_fe_ap) 2017年2月26日
ほんとこれ、いまのままじゃ永遠に平行線だよなぁ…と。
根底には病気に対する理解力の無さがあると常々思ってます。
お互いに誤解していているという可能性もありますけど、先天的に障害者ということでない限り、健常者のほうが誤解している可能性が高いですよね。
後天的な障害者は、健常と障害の世界の両方を経験しているわけですから。
知らない方のためにざっくり説明
もともとは借金玉という方が書いたエントリが燃えたんですよ。
メンヘラJPのわかり手さんが借金玉さんのエントリーをざっくりまとめてくれているのでそのまま引用します。
著者(借金玉氏)は、ざっくり言うと
・自分(ADHD)は仕事の効率が悪い
・なので「残業禁止」のルールだと生き残れない
・「残業禁止」は強者のルールなのでは?
・ロスタイムとしてサビ残をさせてほしい…的なことをブログで主張しています。
ADHD的には一読してすぐ意味がわかる文章で、「そうにゃんな~」となるやつです。
しかし、多くの反対意見が見られます。主なものは
・仕事が遅いからといって労働ダンピングは許せない!
という内容です。
引用:メンヘラ.JP
続いてこんな主張も。
定型発達者Aさんの10時から16時の仕事を考えてみましょう。
1時間あたりの平均仕事量が100だとすると、Aさんは
10時:100
11時:110
12時:90
13時:80
14時:90
15時:100
16時:130みたいな感じで仕事を進めることができます。ブレはありますが、大きくはなりません。
しかし、これがADHDのBさんだと次のようになります。ADHDのBさん、Aさんと同じく1時間あたりの平均仕事量が100だとすると
10時:10
11時:0
12時:0
13時:20
14時:30
15時:300
16時:340こんな感じになります。
引用:メンヘラJP
ふむふむ。
わたしはADHDではありませんが、作業効率のムラという観点からみれば、双極性障害も似たような所あるんですよ。
躁状態とうつ状態が交互にやってきて、うつ状態のときは全く仕事できません。
ブログの更新も1日に1記事なんとかかけないかな…というほど落ち込みます。
躁状態のときはなんと5〜6件は更新できてましたね(笑)
ムラに対する誤解
これとかね。定型発達の誤解って書いてるけど、対比として数値出しただけで定型が超安定しているなんてこの記事には書いてない。
双極性障害のムラとADHDのムラが近いとすれば、「普通の感覚のムラ」では理解が追いつかないと思われる。 pic.twitter.com/WYyontmKhK
— 星野 良輔(ほっしー) (@hossy_fe_ap) 2017年2月26日
元記事では、障害に理解のない人のために、わかりやすいように数値として示していました。
が! 理解を促すために数値を現実的なところに持っていったのが誤解を生んでしまったのかな?
300とか400よりも、おもいきって10000とかにしてもよかったかもしれませんね。
障害を持っているひとからしてみると、大げさな表現ではありません。
ま、10000とかあまりに現実感のない数字を出すと、掴みどころがなくて定量化した意味もなくなってしまうのかもしれませんけど…。
なんていう強硬な態度にはでたくありませんが、なかなか理解してもらうのは難しいよなぁ…と感じてます。
企業は自衛のために残業を規制する
自衛のために残業を規制すると言う視点のコメントは面白かった。
確かになぁ…いちいち傷病手当とか、それこそ裁判なんて起こされるぐらいだったら最初から雇用しねーか、労働ダンピングをせないためにマイノリティ切り捨てたほうが企業は安全だ。 pic.twitter.com/RRZ0rgjuzd
— 星野 良輔(ほっしー) (@hossy_fe_ap) 2017年2月26日
障害者は基本的に立場が弱いので、「弱者」というものが大きな武器になるときがあります。
とくに精神障害系となると、理解が追いついていない部分も多いし、なにかと危険なニュースのときに精神障害だったと言われることもあるので、イメージ悪いですよねぇ。
うつ病に関しても労災がおりやすくなっている傾向にあるので、企業も間違いなくリスクとして捉えていることでしょう。
残念なことに
という流れよりも
という流れのほうが強いように感じます。
まぁ…正直わたしもそう思いますよ。
自分が企業の社長だったら、自分が精神障害者だからといって精神障害者を積極的に採用しようとは思えないかもしれません。
パターン化されてないんですよ。精神障害は…。わからないことだらけだし、リスクがでかすぎる。
すべての元凶は、精神科医療が未熟であるというところにあると思ってますがね。責任を押し付けるようですがw
サビ残ではなく、働き方の多様性で対応するべきという意見について
しかも、多様性は認められつつあるものの障害のあるところまではカバーできていないのが現状です。
残念ながら、ADHDをはじめとした障害によるパフォーマンスのムラは健常者の想像以上なんですよ。
わたしを例に出せば、12月の冬至の時期がもっともパフォーマンス低くて、小学生以下になります。
もうずっと寝てばっかり。ブログをなんとかスマホで更新して、死なないように自分を元気づけてますw
8月9月はバンバンイベントにも参加するし、睡眠時間も3時間程度で仕事しまくりますね。
からだに悪いと分かっていながらも、やれるうちにやっとかないと! と焦っちまいます。
さいごに:マイノリティが黙殺されるなら、マイノリティはどうすれば?
- 耐えず希望を持ち続け頑張るしかない
- 大きなムラの中で最大限効率化を図るしかない
- コミュニケーション能力をつけてムラを認めさせる
- 障害者雇用で就職することで多様性を強制させる
- 起業家になる
- フリーランスになる
ADHDの過集中や双極性障害の躁状態は、うまく利用すればほんとすごいパフォーマンスを発揮するんですよ。
それこそ健常者の理解できないレベルでね。
まぁー日本はやたらと安定したパフォーマンスを求めますけど、この障害もしくは個性をもっと上手に利用しようという方向にかじを切ることができれば誰もが幸せになれるのかなぁと。
排除するのではなく、うまく使う。
多様な働き方を認めるにはこの考え方が重要になってくるんじゃないかなぁ。
≫マイノリティはマジョリティ評価軸から抜け出さないとつらいままだぞ
でもまぁ、こういったことが議論されるのは、良い傾向だと思いますよ。
一部ではありますが、病気に対する偏見や、社会と強制する難しさが垣間見れていろいろ考えさせられますわ。