双極性障害(躁うつ病)となって、うつ状態が続いていたとき、生きる気力を完全に失っていました。
参照:双極性障害(躁うつ病)とうつ病の違いを知っていますか?症状や治療法が全く違います。
ひどいときは、食事すらもめんどくさくて、とりあえず水だけ飲んでいるという完全に廃人の状態。
ベットから見上げた天井は何も変わらないはずなのに、本来そこには見えないものが見えてしまったり、上司からの叱責の声が耳から聞こえてくる。
最初はそれに怯えながら布団にくるまっていましたが、次第にその「恐怖」を感じることすらもめんどくさくなってきました。
すぐ真横にあるテレビの音は大きいはずなのにどんどん遠くなってゆく。
時間の感覚すらなくなってゆく。
あれ?俺って何のために生きてるんだっけ?
そんな風に考えてしまうようになった時期に、強制的に実家に送り返してくれた会社には感謝しています。
病気だとわかっていても
人はなぜ死にたいと思うんでしょうね。
最近思うことはなくなりましたけど、うつがひどい時は思う日もありました。
死んで何かが変わるわけではないことはわかっているけど、とりあえず死にたいという思考だったな。
— ほっしー@双極性ブロガー (@hossy_fe_ap)
ベッドから起き上がれなくて、明らかに病気が悪いのに、俺は甘えすぎだと本気で思ってた。
いやー恐ろしい。
— ほっしー@双極性ブロガー (@hossy_fe_ap)
ここが不思議なところです。
「あなたは病気です」と医師に告げられ「今日から休め、仕事のことは気にするな」と上司は言ってくれました。
それをわかっていながらも、事実を受け入れられずにどうして自分はこんなに甘えているんだろう?
と自分を責め続けます。
それが病気にとって悪いことであると分かっているはずなのに。
会社が悪い!社会が悪い!俺は可哀想だ!
なんて思えれば、もう少し回復が早かったのかもしれません。
思い出せない
ホント不思議なのは、あれだけ死にたいと思っていた「ような気がする」のに、あまり当時の感情は思い出せない。
それどころか、記憶があまりない(笑)
うつっぽい感情とかっていうのは、思い出せるんだけどな……。
死にたいという感情を言語化してみたいと思っているのだけれど……
— ほっしー@双極性ブロガー (@hossy_fe_ap)
当時、危険な思考をしていたという記憶はあります。
ただ、具体的にどういう感情だったのかというのは思い出せないのです。
せっかくブログを書いているというのに、真っ黒なあの鉛のような感情を言語化できないのは非常に残念。
ふだんの何十倍も重力がかかって、身体も頭も脳みそも内臓も、更には思考までひどく重たくなって動けない感じです
うつ状態を経験したことがある方は、この表現がしっくりくるのかもしれません。
しかし、一般の方にこれを理解しろというのは難しいのかも……。
これに加えて、ずっと金縛り状態にあるようなイメージです。
とにかく、表現がおおげさになっちゃうんですよ。
すべてが空虚で、すべてが嘘に見えて、すべてが悪く見えて、とにかくもう嫌だ。みたいな(笑)
甘えなんて言われなくてもわかってます。
うつは甘えだと言われることも、病気だから甘えじゃないことも、当事者はわかってます。
ただ、自分を責めています。もう全て自分が悪いと思うんです。
だからこれ以上追い詰める必要もないでしょう。
もしいま、知り合いにうつ病がいて、その人のことを甘えだと思っているなら、もう放っておいてあげてください。
充分に自分で自分を痛めつけていますよ。
私もうつ状態だったときに、死にたいと思っていましたが、今となってはずっと昔の記憶みたいに、ほとんど思い出せません。
体が鉛のよう、頭の中がどんより、色々な表現があると思います。
私の場合は、人格改造と表現します。
自分の脳が自分の人格をじわじわと、しかもいつの間にか変えてしまうのです。
もはや自分に近い別人です。元の人格をベースに、悪い方向へ変貌した人間です。
当時の記憶があまり思い出せないのは、当時の自分が別人だったからではないでしょうか?
別人の記憶を完全に追体験できるわけがありませんもの。