どうも、メンタルヘルス研究家のほっしーです。
私はブログを書いてるってこともあるんでしょうけど、言葉の定義とか気になるほうで…。
よくネタで使われる「メンヘラ」と「ヤンデレ」
この2つ、定義が違うのに、混同して使われてること多いな〜って思うんですよ。
改めて2つの意味を調べてみて考え直してみると、まぁ、混同して使われることにもメリットがあるなって思ったんですよ。
それぞれの意味の違いを見たあとに、混同されることで得られるメリットについて書いていきます。
「メンヘラ」と「ヤンデレ」 それぞれの違い
メンヘラの定義
語源は2ちゃんねるの「メンタルヘルス板」より由来する。
メンタルヘルス板とは「心の健康」について取り扱う板。
2ちゃんねらーの間で「メンタルヘルス板にいるような人間」をメンヘラーと略されるようになり、それがメンヘラになった。
主に心に病気を抱えた人について使われる言葉として扱われている。 差別的な意味を含む場合もあるため扱いには注意しよう。
端的に言えば、精神疾患者=メンヘラってことですね。
引用文にもありますが、由来は差別的な意味合い。
最近は、精神疾患者が自虐的に使うことによりカジュアルに使われているイメージです。
メンヘラそれ自体に、恋愛に積極的なイメージはありません。
というか、それどころじゃない。
精神的に参ってると、全てのエネルギーが吸い取られるので…。
好きな人に対しても、一時的に感情を失ってしまいますからね。
ヤンデレの定義
厳密な精神医学理論の背景が存在するわけでもなければ主として医療知識に基づくわけでもない、ゲームプレイヤーおよびゲーム評論によるヒロイン分析法によって作られたキャラクター類型であるが、パラフィリア(性的倒錯)や躁鬱状態に陥った状態で描かれることが多い。
正常な状態からヤンデレ化することを「病み化」、「闇化」、「黒化」などともいう。好意を持つ、あるいは交際相手への愛情表現の異常な度合いがファンの間で好まれる。
ただし、定義は流動的で語の使用者によって意味が異なることも多い。
例えば、 『にゅーあきば.こむ』では「心を病んだヒロインへの萌え属性」としており、『ケータイ Watch』では「精神的に病んでいるかのようにデレデレしてしまうキャラクターのこと」としている。
境界性パーソナリティ障害を思わせる面があると指摘されることもある。
ね、定義的にはメンヘラとは別物なんですよ。
恋愛感情が行き過ぎて精神やんじゃったみたいな。
描写としてはメンヘラチックに書かれますが、恋人の気を引くためだけにやってるので、自ら死を選ぶことは少ないでしょ。
境界性パーソナリティ障害の存在が、メンヘラとヤンデレ混同の原因かな?
ただ、境界性パーソナリティ障害がヤンデレのイメージに当てはまるので、必ずしもメンヘラではないとはいえないんですよねぇ。
ここがひとつの境界線なのかも。
- 境界線パーソナリティ障害のような精神科領域なのか?
- 心を病んだ悲劇のヒロインなのか?
どちらにしても程度によっては素人じゃ見分けがつかないので、メンヘラとヤンデレが混同してるのかも知れません。
プロの精神科医でも、境界性パーソナリティ障害の見分けって難しいらしいですからね。
境界性パーソナリティ障害が悪いとは言ってませんよ。
あくまで、混同の原因ってだけ。
混同されたって、当事者たちが気にしてるだけで、外野は楽しんでるだけでしょうからね。
本人たちはめちゃめちゃ苦労してるわけですが、「メンヘラ」「ヤンデレ」という言葉でエンタメとして消費されちゃってるのは残念です。
ただ一方で、エンタメとして捉えられるとしても、認知されることも大事なのかなとも思う。
全く注目されないよりは、そういう人たちがいると知ってもらえることはありがたいもんです。
明確に定義しないほうがいいのかもしれないけどね
様々なマイノリティを内包する言葉として、メンヘラとヤンデレが拠り所になっているような気もします。
同じ精神疾患でも、うつ病と双極性障害の患者って分かり合えないことがあるんですよ。
全部メンヘラやらヤンデレとしてひっくるめちゃえば、まぁいろいろあるよねって連帯感持った優しい雰囲気になれるじゃないでしょうか。
メンヘラもヤンデレも、もともとはネットから生まれているので、どうしても抵抗感ある人はあると思います。
ただ、言葉ってのはコミュニケーションの道具に過ぎないんですよ。
差別を助長するわけじゃありませんが、時代として定義が移り変わってくのは何も不思議な話じゃありません。
ってしっかり区切る必要はないと思いますね。
そもそも、白黒つけようとするってのは認知の歪みだったりしますよ!w
自分自身が生きやすくなるために、伝わりゃいっかって感じで抵抗ある人も使ってみてはどうでしょうか。