どうも、ほっしーです。
うつ病ってなりやすい性格があるの知ってますか?
よく言われているのは以下の3つです。
- 執着気質
- 循環気質
- メランコリー親和型
ただ、個人的には
と、思うわけでありますw
また、うつ病になって性格が変わってしまった、悪くなってしまった。…と気にしている人も多いらしい。
確かにそれは納得します。 私も性格がめっちゃ悪くなったような気がしますねぇ…。
でもそれは、うつの症状によるものだと思いますよ。
私は症状が軽くなってから身近な人に「性格がもとに戻った」と言われましたからw
というわけで今回は、うつ病と性格について。
そしてそれよりも問題な「うつ病人の考え方」について書いていきます。
うつ病になりやすい性格3つを詳しく見ていこう
1.執着気質
完璧主義や融通の利かなさ、白か黒かの二分法的思考に陥りやすい面が見られる。
もうまさにって感じですよねw
うつ病になってからもこの考え方はなかなか消えません。
完璧主義を治すのは、容易なことじゃない。
ただこれは、性格というより考え方なのでは? と思うんですよねぇ。
2.循環気質
双極性障害の病前性格としては、ドイツの精神医学者クレッチマーの分類による、社交的で、明るく、活発で、情味や喜怒哀楽の豊かな「循環気質」が知られていた。
(中略)
実際のところ、循環気質の人もいれば、執着気質の人もいるし、両方が重なっている場合もある。
引用した文は双極性障害に関してしか記述がありませんが、うつ病の病前性格としてあげられることも多いです。
私はおそらくこの循環気質でした。双極性障害の診断も出たことがあるしね。
会社を退職した後にこんな声があったそうです。
まさかほっしーさんがうつ病になるなんて思いもしなかった
今思い出しても、ありがた申し訳ない…w
ただ、私は、執着気質的なところもありますねぇ。
白か黒か思考で、うつ病になったとき、人生終わったー! って思ってましたからw
仕事してなきゃいけない。 大人として社会貢献していなければダメ。だらけるな。とか、本気で思ってた自分が怖いな…。
この循環気質はやはり双極性障害に多いようです。
いろんな本を読んでもそう書いていたし、ネットで知り合った双極性障害の人は循環気質のほうが多い。
それに、うつ病の診断を受けていた人が、双極性障害に変わるってのは、あるあるですから(笑)
実際に、単極のうつ病から双極の躁うつ病への極性診断変更は、決してまれではありません。
単極性うつ病の患者さんのうち2~3割以上が、数年にわたる経過観察中に、双極型あるいは型に移行しているという報告もあります。
つまり、はじめはうつ病に見えたのに、治療中に躁うつ病だったとわかるケースが、意外にたくさんあるということです。
3.メランコリー親和型
代表的な大うつ病が、「メランコリー型うつ病」であり、昔から知られているタイプである。
律儀で、几帳面で、責任感の強い性格の人がかかりやすいとされてきた。
執着気質とよく似ていますな。
と、なんでもビシィ!っとやってしまうタイプです。
物や人がいつもの場所になかったりすることに、めっちゃ敏感。
こうじゃなきゃダメだ! という考え方は、変化に弱い性格ともとれますな。
今は変化の流れが爆速なので、うつ病人が増える理由もなんとなくわかります。
代表的な3つの性格があてにならないと思う理由
本で読んでいる限り、「正確に統計を取ってみたわけじゃないけど、この3タイプが良くいるよ。」ってことっぽいなぁという印象を受けました。
当事者としては、あまりあてにならないなぁと感じてます。
かくれ双極性障害がいるとはいえ、せめて循環気質がなければまだ統一感があってマシだったんですがw
- 律儀
- 白か黒か思考
- 完璧主義
それに、性格というか、考え方のほうに問題があるんじゃないか? と意識してます。
≫完璧主義は完璧から程遠い! 治す方法はダメな理由を知ること
何よりの問題は性格ではなく、完璧主義的な考え方ですよ
うつになりやすい人も、頑張りすぎて躁になりやすい人も、いずれにも多く見られる性格傾向は、いい加減にできないという完璧主義である。
完璧主義の人は、百パーセントできていなければ、失敗だと思いがちである。
その結果、よい結果が出ていても、不満な部分の方に目がいってしまい、喜びよりもストレスを生んでしまう。
引用:うつと気分障害
例えば、治療をするためにはできるだけ散歩をすることが必要ですと主治医よく言われます。
完璧主義的な思考をしていると、体調が悪いときに散歩をできない自分を責めてしまうんですよ。
よく考えてみれば、たった1日散歩できないからって何も変わりませんw
真面目な人が多いから、健常者時代は優秀な人多いんですよねぇ。
なおさら理想の自分に責められてダメになっていっちゃうパターン。
と、気づいてから私は楽になりました。
手前味噌ではありますがこのブログ、月に20万回以上も読まれているんですよ。
Twitterのフォロワーも3,000人超えているので、精神疾患持ちの個人としては注目度は高い方だと思います。
が! ブログが全く読まれていなかった、フォロワーが100人ぐらいだった時代とそれほど変化ありませんw
応援コメントをくださる方ももちろんいらっしゃいますが、気が向いたときにたまに見てくださるぐらいで、おそらく毎日毎日チェックしてくれる人は超少ないでしょうな。
顔出ししてうつですって公表してたら、他人から何か言われるかもしれない…
これは完全な自惚れだったので、考えるの辞めました。
- 顔出し実名で活動することによるリスクを、完全回避するまでは顔出しなんてできないよ…
- そもそも、ブログ記事もこんな質で出していいのか? 完璧主義だから永遠に1記事書き終わらないよ…
- 完璧な記事を毎日1記事は絶対にアップしなきゃいけない! 絶対だ! 絶対だァァァ!
私が2年近くブログを書き続けてこれたのも、完璧主義を小さくすることができたからに違いありません。
完全に無くすことはなかなか難しいですが、社会生活に影響のない程度には小さくする事ができました。
うつ病+完璧主義って、完全に生活に悪影響ですからね…。
性格と病気の違いの判別は素人では無理なので、何言われても気にしなくていいよ
特に、非定型うつのような症状を示す人は誤解されやすいです。
仕事するときはうつになるけど、旅行に行ったり、自分の好きなことはできるぜえええ↑
ってタイプですね。いわゆる現代うつ病。
不眠より過眠、食べられないより過食。
本来のうつ病とは真逆の行動を示すので、甘えてる性格なのでは?と思われやすいです。
大うつ病の中には、メランコリー型とは異なるタイプのうつ病がある。
過眠や過食、体重増加が見られる「非定型うつ病」、ある季節(多くは、秋か冬)にだけうつ状態が見られる「季節性うつ病」である。
引用:うつと気分障害
また、もともとはメランコリー型だったのに、経過とともに非定型のような症状を示しだす人もいるそうな。
間違いなく「メランコリー型」だと思った人が、治療中にだんだん「非定型」の特徴を示し始めたために、分類を変更したり、
神経症的な要素が強いなと思っていた人が、突然躁転(うつ状態とは反対の躁状態になること)したために、双極性障害(躁状態とうつ状態を反復する病気)と診断を変更したり、ということは、筆者も何度も経験している。
そう思うのは少し早いかもしれません。
経過によってタイプは変わるし、うつの種類も相当な数あるのであなたが知らないだけかも。
いずれにしても、性格のせいかどうかは素人では判断がつかないってことです。
ここは精神科医の腕の見せ所。
あいつうつ病とか言ってるけど、甘えてるんじゃないの?
とかいう人は、ただ言いたいだけで何もわかっていないので無視しましょう。
うつ病になって性格が悪くなりました ← 大丈夫、回復後に戻るよ
私も言われたことあります。
うつ病になって性格変わったよね。
しかし、症状が収まるにつれて反対のことも言われました。
性格戻った?
この経験から言えるんですが、性格が悪くなるのは症状の二次災害的なもんでしょう。
うつ病になると、色メガネをかけてしまって、世の中が色を無くしますからね。いわゆる、認知の歪みってやつです。
≫認知の歪みとは? 実例とともにわかりやすく10個解説してみる
つまり、いずれ戻るんですよ。
回復したらイヤーな考え方する自分も完全に消えるわけじゃないですが、小さくなっていきます。
確かに、うつが深いときはストレスに敏感だったので嫌な性格してましたよww
自分ではわからないぐらいのスピードで、性格はもとに戻っていくはずです。
そんなに心配しなくても大丈夫ですよ。
性格を変えるのは難しいけど、自分の良さを認めることはできる
どうしても自分が嫌いで、性格を変えたいんです。
そういう人もきっといるでしょう。私もうつ病になったころは自分の性格が大っ嫌いでしたから分かります。
ただ、性格を変えるってのは結構難しいんですよね。
私は今28歳ですから、28年間積み上げてきた価値観をぶっ壊すほどの衝撃的な出来事がない限り、人間なかなか変わることはできません。
でも、良い面も悪い面も認めてあげることならそれほど難しくない。
自分の弱さを受け入れる最も簡単な方法は、自分の強い部分を知ることです。
え?自分の強さなんてさっぱりわかんないんだけど。
自分の強みを見つける方法は、思いつくままにワーッと紙に書いてグルーピングしてみると浮かび上がって…いやいや、そんなめんどくさいことはしません。
私も無料で使えるツールを使いました。簡単な心理テストみたいなやつ。
18種類の強みのうち5つを診断してくれます。ポイントは、弱みは診断しないこと。
弱みなんて、うつ病のひとならもうみんなわかってるから必要ないですね(笑)
診断結果は8568通り。あなたの個性、強みをつかむことができますよ。
以下の記事で、使い方を詳しく解説してます。
≫短所ばかり見ているとうつが悪化したので、長所を見ることにした
さいごに:完璧主義を小さくして、少しずつ回復のステップを刻もう
一般的に言われているうつ病になりやすい性格は、あてにならない。
それよりも完璧主義的な思考を辞めましょう。という内容でした。
最後にもう一回振り返ってみますか。
- 執着気質…完璧主義や融通の利かなさ、白か黒か思考
- 循環気質…社交的で、明るく、活発で、喜怒哀楽が豊か
- メンランコリー親和型…律儀で、几帳面で、責任感の強い性格
このどれかにピッタリ当てはまっている人もいれば、全く当てはまらない人もいるでしょう。
ただ、私の経験から言うと、完璧主義にとらわれている人は多い。もしかしたら全員そうじゃね? と思えるほど。
まずはこの厄介者を叩き壊すが先決です。
意外に盲点なのが、うつ病を治すんだ! という完璧主義にとらわれていること。
うつ病を完治または寛解させるまでにはかなりの時間がかかります。
という人もいると思いますが、だいたいその割合は4人に1人と言われています。
詳しくは以下の記事で。
≫治るけどすぐには治らない? うつ病が寛解(完治)するまでの期間について
焦らず治していきましょう。
長い戦いになる人もいます。
完璧に治そうとすると途中で疲れ果ててしまい何もかも投げ出したくなってしまうかも。
- 精神科に通うこと
- 処方を守り、しっかり薬をのむこと
- 今あなたができる範囲でやるべきことをやること
症状の上下に一喜一憂せず、小さな壁を乗り越え続けることが大事です。
いきなり難しいことに挑戦すると、うつ真っ逆さま。
目標を「ほんのちょっと頑張ればできそう」なぐらいに設定することがコツです。
私が意識したステップについては以下の詳しくまとめているので、参考にしてみてください。
長くなりましたが、言いたいことはこれ。
まあ、当たってるところもあるけど、性格より考え方のほうが問題だろ。