ネット叩きは「脳が快感を覚える」らしい

オーバーサンクションとシャーデンフロイデ.001

どうも、ほっしーです。

ネットで誰かを叩くって行為、むかーしからあって、全然なくなりませんよねw

最近は個人でも名誉毀損で訴訟することが増えてきたので、ちょっとずる減るかな?と思ったけどまったくw

ほっしー
何がそんなに楽しいんだろう?

と疑問だったんですが、どうやら脳が快感を覚えるらしいんですよ。

ログミーというサイトで、脳科学者の中野信子さんが素晴らしい解説をしてくれていたので引用します。

 

シャーデンフロイデという快感

みんなが素晴らしい人間である社会とは、あなたも素晴らしい人間であることを強要される社会です。

理想主義的な要素が強いというのは、裏を返せば、理想の姿ではないものはバッシングの対象になるということです。

引用:脳科学者・中野信子氏がシャーデンフロイデという感情を解説 – ログミー

理想の姿から遠い状態を「問題である」と一定数の人が考え始めれば、それが「世間の総意」であるとして激しい攻撃を受けたりします。

攻撃する人は、それが社会正義であるという無意識的な自認があるので。

引用:脳科学者・中野信子氏がシャーデンフロイデという感情を解説 – ログミー

まったく関係ない人まで「社会のために」攻撃を始めます。

さらに、「オーバーサンクション」という現象が起きることもあります。

これはどういうものか。その人にはとくに責めるところなんてないんだけれども、「明示されていないルールを理解しない」「暗黙の了解に従わない」「まわりから浮いている」という要素によって制裁行為が行われてしまうという現象のことです。

引用:脳科学者・中野信子氏がシャーデンフロイデという感情を解説 – ログミー

一方で、「Schadenfreude(シャーデンフロイデ)」という用語もありまして、これはドイツ語なのですが、いわゆるネットスラングの「メシウマ」というのが一番ぴったりくる、そんな概念です。

メシウマ、って「他人の不幸で今日もメシがウマい」の略なんですよね?

シャーデンフロイデは、妬みの相手が失敗したときに感じる喜びの感情のことです。

例えば、自分と同学年で同性の人が、素敵な恋人とつきあいはじめました。

誰もが羨むような人とお付き合いをしている。

でも、どうもそのせいか成績も下がって、なんか別れたらしいよ、とかね。

引用:脳科学者・中野信子氏がシャーデンフロイデという感情を解説 – ログミー

 

匿名の人がネットで叩くのは、リスクが少ないと「思える」から

よくマスメディアやネットで見ませんかね、こういう光景。

誰かを吊し上げて、みんなで一緒に叩くと、非常に多くの人が喜ぶ。

サンクションのメリット、つまり叩く快感のほうがリベンジのリスクよりも大きい時、これは匿名で叩くという行動の時にリスクが少なくなるわけなので、相対的に制裁行動のメリットは大きくなります。

引用:脳科学者・中野信子氏がシャーデンフロイデという感情を解説 – ログミー

叩く側の人間は、無意識に相対的にサンクションのメリットが大きいと感じているようですけれども。

今の時代は、訴訟リスクを考えるとむしろメリット少ないんじゃないですかね…。

一時的な快楽のためにとんでもないリスクを犯してるんですよ?

私も2ちゃんねるにいわれのないことを書かれてました。

5ちゃんねるほっしー

うつ病の私は意識高い系メンヘラとして2chに晒された

2018年1月2日

 

Twitterでもわざわざ、悪口リプライを送りつけてくる人もいます。

いちいち相手にはしませんが、全部スクショ撮ってますからね。

個人を特定できる悪口は、普通に名誉毀損の対象になるので気をつけたほうが良いですよ…。

 

叩く人が多いから、無難な人ばかりになる

こうした理想主義的要素の強い社会では、自分が何かを達成する、何かを実現するというよりも、なるべくバッシングを受けないようにするのが生き延びるのに最善の戦略となります。

ほどほどの幸せ、ほどほどの利得ということが一番賢いやり方だと、両親にも先輩たちにも言われるのではないですか。

目立たないように、突出しないように振る舞って、自分の利益はこっそりと仲間内だけでおすそ分け、というのが一番いい戦略になります。

あんまり希望のない話で申し訳ないようですけども、日本こそが、そうした戦略が適応的である社会です。

引用:脳科学者・中野信子氏がシャーデンフロイデという感情を解説 – ログミー

ほっしー

こんな社会、つまんなくない?

誰もが人の目を気にして暮らしていく世界。

ネットで好き勝手振舞っている人が成功するのも、なんだかあたりまえな気がしてきますねぇ…。

みんな周りの目が気になるから、好き勝手振る舞っている人が羨ましく見えるんでしょう。

 

さいごに:村社会の名残はさっさとなくしたほうがいい

終身雇用や村社会の制度は完全に崩壊したので、もはや周りの目を気にするメリットはありません。

自分のやりたいことを好きなようにやっても、賛同してくれる人がリアルの世界にいなくてもネットの世界にはたくさんいます。

一部の人に賞賛され、名声を獲得し、仕事を獲得する。これがインフルエンサーというやつですよ。

そういう仕事のあり方が存在する以上、誰からも好かれないと生き残っていけない時代ではなくなりました。

ただ、人間はそう簡単に変わらないので、ここに「気づいている人」だけがインフルエンサーになっているだけの気もします。

ほっしー
変わるといいなぁこんな不毛な社会…。

 

オーバーサンクションとシャーデンフロイデ.001

心理学やメンタルハック(心の分析、改善)が大好き。

新卒でIT企業に就職 → 半年でうつ病 → フリーランス。

ブログを仕事にして(最高45万PV)お金を稼ぎつつ、本を読み漁ってます。

#うつマッピングの著者です。

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1 個のコメント

  • 「国家を作る」よりも「村を作る」ほうが難易度が低い時点で「村社会の名残」を無くすのは無理なんじゃないかな…

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