どうも、ほっしーです。
かにかまさんに体験談を投稿いただきました!
優秀だった自分は消えても、できない自分を認めてあげることで、最終的には薬からも卒業できたそうです。
それでは、体験談スタート。
悪魔の気配は、大学生のころに
私がうつ病を自覚したのは大学生の頃です。
なんだか気持ちがのらないなぁ
と思いながら過ごしていたり、悪い方向にばかり物事を考えていたことに気づきました。
うつ病について本を読んだか、授業で習ったかで、もしかしてうつ病かもと思ったことがきっかけです。
それまでの私といえば、高校をトップ成績で卒業し、大学へは推薦入学。
センター試験の苦労も味わわず、「人生楽勝!」と思っていました。
こいつムカつくなぁ
とか、思わないでくださいね?
それだけの努力はしていたんですよ。
あとは、運が良かったというのもあります。
ただし、スポーツはあまり上手くなく、異性にもモテませんでした。
人と話をするのも苦手で。
ムカつき具合がやわらげば幸いです。
心療内科を受診することになったきっかけ
- そんな自分が大学に入ってつまづいたことは主に3つ。
- スポーツ外傷に悩んだ
- 大学の講義についていけなかった(なめてた)
- 宗教にはまった
うつ病について知ると、ひどくなると死んでしまうらしい、ということを知り、
死にたくない
という気持ちから、心療内科を受診しました。
心療内科では、主にカウンセリングを行い、薬を処方されます。
- どういう気分ですか?
- どんなふうに考えますか?
とか聞かれました。
認知行動療法の一種でしょうか。
気分悪くて行っているので、「そりゃあ気分悪いです。やる気が出ません」と答えます。
という診断。
ルボックスとデパスという薬を処方されました。
診断のとき気付いたのですが、うつ病とは言わず、うつ症状というのですね。
後から知ったことですが、うつを病気ととらえると心理的効果で治りにくくなるようです。
とりあえず薬を飲みながら、普通の生活を続けていました。
「うつは、心の風邪」という言葉をこのとき知りました。
それで、すんなり治ればよかったのですが…。
少し良くなったな、と思い先生にも相談してしばらく薬をやめていました。2年くらいです。
今度は大学の研究で行き詰まり
研究で結果を出せない自分は、価値がない人間だ
などと、思い込むようになっていました。
ある日、頭が痛くて、起きて大学へ行くことができません。
外に出ることも怖くなり、大学へ通う道に恐怖感をもつようになります。
その日から約1年、引きこもり生活を楽しむことにしました。
外に出ることもできない自分に、「なんでこんなことに」とか、「親に申し訳ない」という罪悪感を感じながら、日々を過ごします。
「うつは、心の風邪」という言葉を言い聞かせていました。
悩み過ぎて死んでしまいたくない
そんな気持ちです。
自分中心に考えたいけど、役にも立ちたい葛藤
周りからは、無責任とか、甘えているとか、そんなふうに見えていたのではないかと思います。
「でもそんなの関係ねー!!」(当時流行ってました)
自分が生き残る事のほうが大切です。
いえ、本当は世の中に役立ちたいと思っているのです。
自分なりに能力を活かして、世の中に希望を与える存在になりたいと思っています。
だから、まだ死にたくない。
だけど、外に出ることも怖い自分という現実。
「役に立ちたい」という気持ちと「自分には無理だ」という気持ち。
そんな葛藤の中、頼った言葉が「うつは、心の風邪」です。
風邪なら、治るでしょう?
1年間の引きこもりを終え、大学院には退学を申し入れ、就職しようと思いました。
薬を飲みながらの仕事です。
薬を飲みながら仕事をするための戦略として、「できない自分」を装うことにしました。
自分を守るためです。
私の場合はその戦略に効果がありました。
できない仮面をかぶりながら日々仕事をこなす。
その中で、「結構がんばってるじゃないか、自分」という気持ちが芽生えます。
自己肯定感というのでしょうね。
新しく芽生えた気持ちが支えとなり、仕事を始めて2年弱の頃、薬を卒業しました。
それから、7年ほど経ちますが今では自分大好き奴です。
弱さだけを見つめてみてもつらいだけなので、自分の良いところを見つけることがおすすめです。
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