どうも、元システムエンジニアのブロガー星野 良輔(@HossyMentalHack)です。
システムエンジニア養成の専門学校を卒業したあと、横浜でシステムエンジニアとして就職しました。
私は業務系ソフトウェアが好きで専門学校時代からそればっかり作ってきました。
面接でもその点をアピールしてきたのですが、配属された先が自動車関係のすごくレガシーなシステムを構築するところでした。
レガシーなシステムというのは、まだ必要とはされているんだけど、古くて新しい技術が入っていないシステムのことです。
新しいもの好きな私はとってもストレスでした。んで、双極性障害になりました(笑)
希望とは違う配属先が言い渡されたその日
私の希望していた部署は横浜にあるシステム事業部。いわゆる、普通の業務系ソフトウェアを扱う部門です。
しかし、システム事業部でも、ちょっと希望とは違うところに。
組込みソフトウェアだね。
はい、でました。組み込み系。
私はガッツリシステムエンジニアでして、ソフトのことはそれなりに詳しいんですが、ハードのことはさっぱりなのです。
ちなみに、組み込み系のハードって、パソコンがどうとかそんなレベルじゃないです。
私の隣で別の会社の人がはんだ付けとかやってましたから。工業高校かよ。
私はこの時点で頭が真っ白でした。正直、辞めようかとも思ったんですよ。
ただ、この話があったのが、なんと
専門学校卒業前の2月
なかなかにタチが悪い。
専門学校は学生の進路よりも取引先である会社とのパイプを大事にするので、断りたいと言ってもなかなか断らせてくれないのです。
あ、ちなみに
内定出ても蹴れませんよ?企業のほうが大事なお客様なので〜!
ホント専門学校には泣かされました。内定に限った話ではありませんが、専門学校にいくよりもオススメの方法がありますよ。
業務系ソフトウェアと組み込み系ソフトウェアの違い
専門用語を使うとややこいので、わかりやすいように料理人で例えてみましょう。
例えばあなたが和食の料理人だとします。
和食のお店を持ちたい!と思って徹底的に腕を磨きますよね。
きっと弟子入りして何年も腕を磨くことでしょう。
数年後……やっとあなたにもチャンスが巡ってきました。師匠からお店ののれん分けの許可がでたのです。
まぁざっとこんな感じですわ。
和食でずっと腕を磨いてきた人が、洋食なんてできるわけないでしょ。
そりゃどこぞの素人よりはうまいでしょうが、お店を開けるほどのレベルにあるとは到底思えない。
業務系ソフトウェアと組み込み系ソフトウェアの細かい違いについてはどうでもよくて、とにかく専門外のことを急にやらなくてはいけなくなったということです。
大まかに見れば、料理という同じジャンルですが、洋食と和食では全く違う。そりゃ肌も合わないわけですよ。
人間関係よりやりたい仕事ができないことがストレスだった
人間関係もいろいろめんどくさいことありましたが、それ以上にやりたい仕事じゃないということがストレスでした。
上司にも業務系がやりたい!とつねづね言っていたのですが、サラリーマンの世界では、〇年我慢することが美徳なのです。
星野が事業を大きくしてくれれば、チャンスが巡ってくるかもしれないよ?
それは5年後かもしれないし、10年後かもしれないね。
上司には比較的恵まれていたほうだと思います。話もよく聴いてくれました。
おそらく例え話だとは思うのですが、5年後10年後という単語だけがズシっと私の心に響きました。
その日から、銀色のドロドロした液体が体中にこびりついているような……とにかく身体が重たくなりましたね。
上司とのこの会話後から、より眠れない日々がスタートしたことも記憶に新しいです。
やりたくない仕事と厳しい納期
システムエンジニアの世界は、納期というものが厳しく設定されていまして、ちょっと遅れます〜すみません!じゃ許されません。
ま、納期を守れ!というのはどこの仕事も同じだとは思いますが、私がやっていたのは自動車関係ですから、その先に待っているお客様が無限にいるわけです。
と、追い込まれるうちに、文字がユラユラと踊りだし、トイレに行く回数が増えました。
画面を見ていると気持ち悪くなっちゃうんですよ。見事にプログラムの文字だけが揺れてました。
こないだひさっしぶりにプログラム触ってみたんですが、なんとか触れる程度には回復してました。
組み方とか忘れちゃって、もうすっからかんだけど(笑)
ゆとりに休日出勤はきついっす。
やりたい仕事なら休日なんか思いっきり返上してやりますよ。現に今の私に休業なんて言葉は存在しません。
寝る時間とご飯を食べる時間以外はずっと仕事しているな〜と言うような感じ。
え?Twitterで結構つぶやいてんじゃんって?
Twitterにつぶやくのもある意味では仕事なので(笑)
んで、システムエンジニアは納期が近づくと休日出勤は当たり前、徹夜も当たり前みたいな世界になります。
これがやりたい仕事だったら問題ない(いや問題あるけど)でしょうが、やりたくない仕事の場合は地獄以外のなにものでもないですよね〜。
単純にやりたくない仕事+納期前の追い込み+不眠=???
?に入るのは誰でも想像できますよね。そう、うつ病です。
最初はうつ病という診断でした。のちに双極性障害に変わったんですよ〜。
このあたりは出版した本に詳しく書いてあるのでぜひ!
やりたい仕事以外、やっちゃダメだと思う
今でこそ執筆という好きな仕事をずっとしていられるので幸せですが、当時、仕事は「我慢して対価をもらうもの」だと思っていました。
でもその考え方だと、我慢できなければ仕事はできないということになってしまう。
それでは、精神疾患者にとってはあまりにつらいことになります。というか、無理。
私は逃げて逃げて逃げまくってきました。
双極性障害になったとはいえ、いつの日か必ず社会復帰をしてやると息巻いていましたよ。
でも、現実を直視することが怖いので徹底的にゲームやったりして時間を潰していました。
そのときのことは詳しくこの記事に書いてありますのでよかったら。
で、とにかくやりたい仕事以外はやっちゃダメなんですよ。
という方は、この記事を読んでみてください。
「片付け」や「ゲーム」で食ってる人も世の中にはいるわけですよ。
あなたはなぜその仕事をしているのですか?
勤め人は誰しもがやりたい仕事をできているというわけではないでしょう。
あなたが働く理由はどこにありますか?
■働く理由 — 「お金」6割越す
現実的な就業観が浮き彫りに 社会人になって働く理由を聞いたところ、「お金を稼ぐため」(64.2%)が最多で、次いで「生活するため」(49.2%)、「自立するため」(33.0%)と続きました。一方で、「人として成長するため」(17.9%)、「社会に貢献するため」(14.4%)、「自己実現のため」(12.3%)などの項目は低めにとどまりました。これらの結果から、若者の「はたらく」観は、夢や目標を重視したものではなく、生活に関わる現実的なものであることが分かります。
引用:Intelligence
わかりにくいので図を作ってみました。
ぐぬぬ……想像以上に、夢や目標などどうでもいい。とにかく金だぁ!
という世界がはびこっていますね。 そりゃ皆さんストレスも溜まりますぜ。
で、ふと、これって不況のせいもあるのかな?と思いました。 バブル期とかってどうだったんだろう?と思って検索してみると……
以下のような事例が私の身の回りで実際ありました。誇張はなしです。
・学生はみんなイベントサークルを運営。複数のディスコと協力関係にあり、ディスコで大規模なイベントを開催して学生を集める代わりにサークルスタッフは皆、普段のディスコ通いは「顔パス」。
・サークルスタッフは儲けたお金で法人登記する者もいた。
・学生のサークル幹部は皆、初期費用20万円、月額基本料2万円のセルラー携帯電話を持っていた。
・クリスマスは皆、普通の学生でも一晩で10~20万円使うのが普通。プレゼントは7万以上。シティホテルのディナー3万円。宿泊は3万円。皆クレジットカードで払うのが主流。その為に皆バイトを掛け持ちしていた。
・バイトも時給1500円とかがゴロゴロ。塾講師とかは時給4000円等。
・大学4回になると、「うちの会社に来てくれ」と会社の方から家に電話が複数社かかってきた(あるいは直接、家に訪問)。
・東京までの面接交通費+宿泊代は全て会社持ち。複数社まとめて面接を受けると一回で数10万円もうかった。
・「内定を出すから、この場で他の会社へ内定辞退の電話を出してくれ」と言われ、そのまま慰安旅行に連れて行かれて缶詰にされる。
・留年しても、大学に籍を置いたまま採用される。
・1人で5~10社の内定を取るのは普通。
しかし、驕れる者は久しからず 入社後、ほどなくバブルは崩壊(1991~1993年の景気後退期)、ハシゴを外されたので、上記以外では、それほど「おいしい思い」はした記憶はありません。
おいおいおいおい(笑)
失われた世代からしてみると、なに妄想いってんだ?というレベルの話です。
しかし今は生活のコストが明らかに上がっているため、総合的に使っている金額は今のほうが多いか同じぐらいかもしれません。
でも、遊びにこれだけお金をかけられるということは、ずいぶんとストレス度合いが低かったんじゃないでしょうか?
単純に考えても、これだけ遊び回れるなら、仕事のストレスも吹っ飛びそうな気はしますw
そして、上記のことが本当なら、世の中がそうとう浮かれていると思いますから、好きな仕事にも付きやすかったかも。
……と、過去を羨んでいても仕方ありません(笑)
思いっきり飛び出してみるというのもあり
人間には恒常性というものがありますから、変化を怖がります。
という人は、完全に変化を恐れていて行動できてないだけなんですよね。
やってみると意外とどうにでもなったりします。
ガッポリは無理だけど少しぐらいならすぐに。
月2〜3万程度なら、ネットショップ開いてスキル売ったり、そのスキルがないならクラウドソーシング利用して仕事を請け負えば難しくありません。
下記記事を参考にしてみてください。
私がやりたい仕事をするべきと強くオススメする理由
精神疾患になる可能性がガッツリあがるからですよ。
これで絶対治るとは言いませんが、「ストレスの少ない環境で好きなことをして過ごす」ことができれば、よほど重症な精神疾患でない限りかなり回復すると思います。もちろん、病院での治療も兼ねてね。
自尊心を高める方法の記事にも書きましたが、好きな仕事じゃないと自尊心を保つことが大変なんですよ。
何か壁にぶち当たったときも、好きな仕事だったら楽しめます。
と言った感じで。乗り越えたときに自尊心がグッと高まりますしね。
これが嫌いな仕事だと
となってしまいます。
この「ふえぇぇぇぇん」がだんだんネタじゃなくなってくるんですよ。
「ふえぇぇぇぇん」が当たり前になったらあかん。
自尊心は減る一方ですよ。増えん。すみません。
……とにもかくにも、あなたが今やっている仕事で、強烈なストレスを抱えながら対価を受け取っているなら、将来の自分のために真剣に考えたほうがいいと思います。
うつになってから考えるじゃ、遅いですよ。
うつの当事者が警告しておきます!