どうも、双極性障害と戦うブロガー星野 良輔(@HossyMentalHack)です。
精神疾患であれば誰でも抗うつ剤をはじめとする精神科薬を飲んでいると思います。
医師からどのように説明されましたか?
私は以下のように説明されました。
おそらくあなたも同じでしょう。
しかし、セロトニンが増えればうつが治るという科学的根拠は何もないようです。
それどころか、関係なかったと証明されちゃってました。
この記事は、戒めのためにあえて残しています。
私は陰謀論に踊らされて断薬し、体調を崩しました。
もくじを見ていただくと、追記と書いているところから考え方が変わっていることが分かるかと思います。
うつ=セロトニン不足は間違っている?
うつ病がセロトニンの減少に関係するのではないかという仮説を立てたのは、ジョゼフ・シルドクラウトという人だ。セロトニンやドーパミンが精神病に関係するのではないかという仮説を、モノアミン仮説という。
しかし提唱したこの仮説はすでに否定されている。仮説というより関係ないと「証明されている」のだ。
にもかかわらず、たとえば二〇一〇年に発表された研究によれば、アメリカ人の八七%が統合失調症はセロトニンやドーパミンがバランスを失っているという「化学的不均衡論」が原因であると考え、またうつ病も八〇%の人が同じように考えているという結果が出ている。
この件に関してアメリカ精神医学雑誌「the American Journal of Psychiatry」には、うつ病の化学的不均衡理論を再検討した医師たちによる以下のようなレビュー記事が掲載されている。
「一〇年以上にわたるPET study、モノアミン枯渇に関する研究、およびモノアミン関連遺伝子の多型性を調べる遺伝子関連解析の結果、
うつ病の病態生理において、セロトニン系、ノルアドレナリン性、またはドーパミン作動性神経伝達の実際の欠陥に関係すると思われるエビデンスはほとんど存在しなかった
セロトニン不足=うつ病は誰もが疑いもせずに信じ込んでいることですが、実際には否定された仮説なんだとか。
そう、私は現在、双極性障害の治療薬としてレクサプロを飲んでいます。
レクサプロはSSRIで、セロトニンを増加させる役目があるわけです。
それでうつを改善しようってな算段ですが……うつを治すのにセロトニンが関係ないなんて言い出したら、私の考えは完全に見当違いですよね?
仮説は否定されているし、科学的なエビデンス(証拠)も取れていないとの記載があったわけだし……。
抗うつ剤は「プラセボ効果」が働いている
十三年間にわたる臨床試験データを調べた結果、五六%の研究で、代表的な六種類の抗うつ薬について、服用した場合の改善率が、プラセボ(偽薬)を服用していた場合の改善率と差がないことがわかったというのである。
(中略)
データを解析した結果、改善効果の八〇%は、プラセボ効果による心理的効果であると結論づけている。
引用:うつと気分障害
抗うつ剤についての研究結果で、ポジティブなものはほとんどでてきません。
先ほどのように、セロトニンとうつには全く関係が見られなかったというものであったり、抗うつ剤の効果はの80%がプラセボだと結論付けられたり……。
ここまで抗うつ剤を否定すると、飲まないほうがい良いのではないか?と考えてしまいそうです。
抗うつ剤は飲まない方がいいの?
正直に言うと、飲まないでいいのか?についてはわかりません。
私もおそらく、レクサプロという抗うつ剤を飲んで良くなったのですがそれを証明する手段がないのです。
レクサプロを飲むことで、症状が改善したような気は……しますが、果たしてそれは薬による効果なのか、ただ単にストレスの環境から開放されただけだからなのかはわかりません。
ただ、明らかにレクサプロの副作用だと思われるものはありました。
だからといっていきなり断薬することはオススメできません。
精神医学がペテンだという研究結果は数多くある。精神医学が効果をもたらしているという研究結果は少ない(主観的に診察なので効果がわからない)
また、抗うつ剤はやめた方が治るというのも研究結果が示してある。
ただ経験者としてはいきなりの断薬は推奨できない……うーん😣
— 星野 良輔@双極性ブロガー (@hossy_fe_ap) 2016年9月13日
私も、過去に断薬してしまったら、体の震えとか、不眠症状が出ました…。
かなりキツかったです。
いきなりの断薬は、するものではないと、そのとき感じました。 https://t.co/FTHUeeKFln— マエイ (@maeeeeei) 2016年9月13日
精神科医療を信じ過ぎないようにしよう
科学的根拠があるのは、「薬が効いていない」というデータ。
それが全て正しいとはいえないけど、客観的なデータを示せる方を信用してしまうのも事実です。
抗うつ剤がしっかりと聞いているという客観的なデータと、抗うつ剤は全く効いていないという客観的なデータが示されてはじめてまともに付き合わせることができる。
現時点で、薬が効いている!という主観的なデータと、薬が効いていない!という客観的なデータを並べられた場合、精神科医療はペテンであるという結論に至るのは自然な流れだと思います。
患者として私たちは、今すぐに薬を辞めることは危険です。
ただ、精神科医にすべてを委ねてしまいがちです。自分を守るためにも、精神科医療ではどういったことが語られているのか知る機会は必要だと思います。
これら精神科医療の不正(かどうかはわかりませんが)に目をつむり、精神科医を宗教のように盲信して突き進むという道もありっちゃありなのかな……なんて考えたりもします。
精神科医療を全否定することは、病気である自分を否定しなくてはならないので、なかなかつらいところ。
誰しも一人一人に価値はある。それはメンヘラだろうがなんだろうが変わんない。けど、「精神医学の否定」は「メンヘラの存在理由の否定」に繋がる。
— 星野 良輔@双極性ブロガー (@hossy_fe_ap) 2016年9月13日
追記:実際に断薬してみた
結論からいえば、体調悪くなりました(笑)
ある程度、プラセボが働いていることには間違いないという考えは変わっていませんが、下手に断薬をするものじゃないなと痛感。
また、この記事で引用した著者の他の本がなかなかのトンデモ本でした。
本として出しているので、すべてが嘘っぱちではないでしょうけど、ちょっと怪しいかもしれませんね。
追記:精神科医を信じすぎないようにから一転、しっかり話し合うことが大切
結論が完全に矛盾しましたが、しっかりと話し合うことが大事だなと改めて理解しました。
双極性障害の可能性も指摘されているので、躁状態で一時的に奔走していたのかもしれません。
私にとっては良い経験となったのでこの記事は残しておこうと思います。
世の中には科学で証明できないこともいっぱいあります。
うつが瞑想で治るとか、筋トレしたら治るとか、証明されていなくても治る人は治るのかもしれません。
ただ、治療はあくまで精神科医との二人三脚で行うようにしてください。
一方で、患者自身が考え方を変えていかなくちゃいけないことは間違いないと思います。
考え方の面では、自信をつけることが治療の第一歩で間違いないですね。
≫うつ病で自信が持てないあなたへ! 自尊心を回復する方法を3つ紹介する
いずれにしても、精神科医を神格化したり、以前の私のように敵対視しすぎたりすることのないようお願いします。