うつ当事者が考える、精神疾患コミュニティの問題点

コミュニティ
ほっしー

精神疾患コミュニティって、今は問題だらけだよなぁ…

精神疾患コミュニティって、患者にとって非常に重要なものだと思うんですが…。

現状のコミュニティは、正直どこも微妙です。

 

ハッキリ言ってしまえば「良くない」んですよね。

特に当事者だけで作っているコミュニティは、崩壊するのも早く、入る前より傷ついた…って人多いんじゃないですかね。

ほっしー
何のためにコミュニティに入ったのか…

うつ当事者でもある私が、現状のうつコミュニティの問題点について語っていきます。

 

精神疾患コミュニティの問題点

1.ポジティブな方向性のコミュニティがない

今あるコミュニティは、ほとんどこれと正反対の方向性です。

ほっしー
愚痴、愚痴、愚痴の嵐で、見るだけで疲れが溜まってしまうような投稿内容ばかり…。
  • 当事者は周囲の理解が得られずに苦しんでいる
  • +客観的な視点を持ち合わせていない
この2つが組み合わさることで、強烈なマイナスエネルギーをまとった投稿になるのです。

 

マイナスな投稿をするなと言っているのではなく、そればかりがあふれることが問題だと指摘しています。

ただ愚痴を吐き出すためのコミュニティになってしまいますよね。

一時的な共感を得て気持ちよくなるだけだと、人生は前に進まないんですよ。

しかも! ネガティブなストレスは伝染し、脳に悪影響を与えることが研究で分かってます。

脳みそが小さくなる

ネガティブな言葉は脳に影響を及ぼすことが研究で証明された

2018年3月20日

 

せっかくのコミュニティ、共同体なんですから、みんなで少しずつ回復のプロセスをたどりたいじゃないですか…。

ほっしー
せっかく元気になるためにコミュニティ入ったのに、コミュニティから抜けるときは以前と同じ状態…ってのあるあるだよね?

 

2.依存しあって衝突する

女性
ここなら私の気持ちをわかってくれる

たしかにそうです。健常者の集団よりは理解者が多いでしょう。

でも、自分のすべてを理解して受け止めてくれる人なんて…この世には存在しません。

誰もがそんな強い気持ちを抱えているので、強い気持ちが衝突して大爆発します。

イラスト 女 双極性障害

誰もが「私が」「俺が」状態になってるので、客観的にコントロールできる人が少ないんですよ。

なのでここは、健常人や企業体に入ってもらう必要があると考えてます。

ほっしー

あまり統制が強すぎると当事者は話せなくなってしまうのでコントロールが難しいところだけどね…

ちなみに、依存すること自体は悪いことじゃないです。

依存先を複数増やすことが自立につながるという話もあるわけだし。

3.社会復帰の道筋がない

道
  • バイト
  • サラリーマン
  • フリーランス
  • 起業
なんでもいいんですが、当事者だけで構成されていると…当然道筋がありません。

ほっしー

あったとしても、ボロッボロの橋みたいな感じで、渡ってもすぐに足が抜けちゃう…。

ここにも企業体が入ってもらうことで、もっと包括的な道筋を示してほしいわけです。

 

たとえば…

そのコミュニティ内での発言や行動を見ていて、「このひとだったらうちの仕事任せられそう」みたいな企業もあるかもしれないわけじゃないですか。

コミュニティ内の貢献度合いが社会復帰につながるんだとしたら、コミュニティ自体もポジティブな方向性に変わりそうですよね。

 

もっと未来の話をすれば、コミュニティ貢献度の高い人にトークンを配るという仮想通貨思想を導入することも出来ます。

ちょっと難しい話なので、ここでは詳しく辞めておきます。興味がある人は以下の記事をどうぞ。

メンヘラコミュニティなら、ブロックチェーンベースでお金が回るサービスを実現できる

2017年12月17日

 

いずれにしても、このような包括的なサービスは個人では無理です。

ましてや、管理者の状態が安定してなかったら話になりません。

健常者相手のサービスならイケても、精神障害者の場合は理性が外れた人が多いので…。

ほっしー

理性が外れるってのは、症状と捉えることもできるから責めるところじゃないけどね。

 

リアルコミュニティよりネットコミュニティのほうがいいよね

精神科の診察とか行ってるのでわかりますけど、リアルだと言いたいこと言い忘れるんですよねぇ。

ネットだと、以下のようなメリットがあります。

  • ネットを介した、心地よい距離感
  • 相談したいときにすぐできる
  • 週末、夜中も対応してくれる人がいる
ほっしー

精神科はさっさと遠隔診療に対応してほしい

2018年3月16日

 

ネットだと家に居ながらリラックスした状態で頭が回るので、言いたいことが吐き出せるんです。しっかりと。

家から出たほうが太陽の光も浴びれるし、人の目に触れるからトレーニングになるってのはわかります。

ほっしー
でもそれ以上に「疲れ」や「デメリット」の部分のほうがでかくね?

「リアルの場所」におでかけした次の日って、ダウンして動けない人多いんですよ。

コミュニティ

「移動」が疲れるしね。

ネットの壁は、精神疾患者にはとても心地良いものじゃないかなぁ。少なくとも私は心地良いです。

問題は多いけど、コミュニティづくりは必須

私は自分でコミュニティを運営したこともありますし、所属したこともあります。

ぶっちゃけ、相当大変ですよ。特に管理者側の負担が大きすぎる。

しかも精神疾患者を集めるとなると、その負担は2倍3倍…いや10倍以上と言ってもいいでしょう。

 

管理が大変。

この1点だけでも、個人がコミュニティを運営しない十分な理由になるかと思います。

あとはこれまで述べてきたように、当事者だけだとあまりにも問題が多いので健常者や企業、専門家にも入ってもらいたいってことですね。

 

人は精神的に追い込まれて孤独になると、まともな思考が働かなくなります。

高齢者が詐欺に引っかかるのもこの原理なんですよ。

どれだけ聡明な人でも、心がやられちゃったらやっぱり漬け込まれやすいんです。

だから、コミュニティのような関係づくりは大切。

  • 助け合える仕組みを
  • 回復に向かう仕組みを
  • ポジティブな方向性で
こんなコミュニティ。いつか実現したいものです。

 

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コミュニティ

心理学やメンタルハック(心の分析、改善)が大好き。

新卒でIT企業に就職 → 半年でうつ病 → フリーランス。

ブログを仕事にして(最高45万PV)お金を稼ぎつつ、本を読み漁ってます。

#うつマッピングの著者です。

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