精神疾患コミュニティって、患者にとって非常に重要なものだと思うんですが…。
現状のコミュニティは、正直どこも微妙です。
ハッキリ言ってしまえば「良くない」んですよね。
特に当事者だけで作っているコミュニティは、崩壊するのも早く、入る前より傷ついた…って人多いんじゃないですかね。
うつ当事者でもある私が、現状のうつコミュニティの問題点について語っていきます。
精神疾患コミュニティの問題点
1.ポジティブな方向性のコミュニティがない
・症状軽めだけど理解者を求めている
・うつを抱えながらも一応は働ける
・回復期に入っていて、寛解を目指したいみたいな、ポジティブな方向性を持ったコミュニティを作れるといいなぁ。
ないもんなぁ。
— ほっしー@メンタルハッカー (@hossy_fe_ap) 2018年3月15日
今あるコミュニティは、ほとんどこれと正反対の方向性です。
- 当事者は周囲の理解が得られずに苦しんでいる
- +客観的な視点を持ち合わせていない
マイナスな投稿をするなと言っているのではなく、そればかりがあふれることが問題だと指摘しています。
ただ愚痴を吐き出すためのコミュニティになってしまいますよね。
一時的な共感を得て気持ちよくなるだけだと、人生は前に進まないんですよ。
しかも! ネガティブなストレスは伝染し、脳に悪影響を与えることが研究で分かってます。
せっかくのコミュニティ、共同体なんですから、みんなで少しずつ回復のプロセスをたどりたいじゃないですか…。
2.依存しあって衝突する
精神疾患者のコミュニティづくりは、むちゃくちゃ大事。
今のところ、まともなコミュニティがまったくない。
こればかりは当事者だけで作ると依存し合う仕組みになるので難しいところ。
心の問題を扱う専門家や企業体も噛んでもらうのが一番いいんだよなぁ。
— ほっしー@メンタルハッカー (@hossy_fe_ap) 2018年3月14日
たしかにそうです。健常者の集団よりは理解者が多いでしょう。
でも、自分のすべてを理解して受け止めてくれる人なんて…この世には存在しません。
誰もがそんな強い気持ちを抱えているので、強い気持ちが衝突して大爆発します。
誰もが「私が」「俺が」状態になってるので、客観的にコントロールできる人が少ないんですよ。
なのでここは、健常人や企業体に入ってもらう必要があると考えてます。
あまり統制が強すぎると当事者は話せなくなってしまうのでコントロールが難しいところだけどね…
ちなみに、依存すること自体は悪いことじゃないです。
依存先を複数増やすことが自立につながるという話もあるわけだし。
学校や会社だけじゃなく、複数のコミュニティに所属する意識を持てばいいわけですな。
私なら
・リアル友達
・うつ系グループ
・ブロガーのグループってな感じ。
自立は依存先を増やすことですからなぁ。https://t.co/egmerWXmtz
— ほっしー@メンタルハッカー (@hossy_fe_ap) 2018年3月16日
3.社会復帰の道筋がない
専門家や企業体が入ってくれば、社会復帰の道筋も経ちやすい。
当事者だけのコミュニティは、自分の社会復帰すらギリギリできるか?ってところなので、ズブズブの関係になりやすい。
当事者同士が衝突して、コミュニティが崩壊する。
— ほっしー@メンタルハッカー (@hossy_fe_ap) 2018年3月14日
- バイト
- サラリーマン
- フリーランス
- 起業
あったとしても、ボロッボロの橋みたいな感じで、渡ってもすぐに足が抜けちゃう…。
ここにも企業体が入ってもらうことで、もっと包括的な道筋を示してほしいわけです。
たとえば…
そのコミュニティ内での発言や行動を見ていて、「このひとだったらうちの仕事任せられそう」みたいな企業もあるかもしれないわけじゃないですか。
コミュニティ内の貢献度合いが社会復帰につながるんだとしたら、コミュニティ自体もポジティブな方向性に変わりそうですよね。
もっと未来の話をすれば、コミュニティ貢献度の高い人にトークンを配るという仮想通貨思想を導入することも出来ます。
ちょっと難しい話なので、ここでは詳しく辞めておきます。興味がある人は以下の記事をどうぞ。
いずれにしても、このような包括的なサービスは個人では無理です。
ましてや、管理者の状態が安定してなかったら話になりません。
健常者相手のサービスならイケても、精神障害者の場合は理性が外れた人が多いので…。
理性が外れるってのは、症状と捉えることもできるから責めるところじゃないけどね。
リアルコミュニティよりネットコミュニティのほうがいいよね
心病んでる人は、リアルコミュニティよりネットコミュニティだと思ってる。
人の温もりに飢えていながらも、傷つきやすくもろいので、一定の距離があるネットが最適だと思うからねぇ。
「ときどきリアルで会う」ぐらいが1番良いと思うんだよなぁ。
— ほっしー@メンタルハッカー (@hossy_fe_ap) 2018年3月14日
精神科の診察とか行ってるのでわかりますけど、リアルだと言いたいこと言い忘れるんですよねぇ。
ネットだと、以下のようなメリットがあります。
- ネットを介した、心地よい距離感
- 相談したいときにすぐできる
- 週末、夜中も対応してくれる人がいる
ネットだと家に居ながらリラックスした状態で頭が回るので、言いたいことが吐き出せるんです。しっかりと。
家から出たほうが太陽の光も浴びれるし、人の目に触れるからトレーニングになるってのはわかります。
「リアルの場所」におでかけした次の日って、ダウンして動けない人多いんですよ。
ネットの壁は、精神疾患者にはとても心地良いものじゃないかなぁ。少なくとも私は心地良いです。
精神疾患になった人は、健常者に迷惑をかけないようにと必死なところがあるので、「外出時限定!明るいコミュ障」は多い気がするな。
家に帰ってぐったり疲れるのも、ただ単に体力がないだけじゃなく、気疲れもしちゃうんだろう。
— ほっしーメモ (@hossymemo) 2018年3月6日
問題は多いけど、コミュニティづくりは必須
私は自分でコミュニティを運営したこともありますし、所属したこともあります。
ぶっちゃけ、相当大変ですよ。特に管理者側の負担が大きすぎる。
しかも精神疾患者を集めるとなると、その負担は2倍3倍…いや10倍以上と言ってもいいでしょう。
管理が大変。
この1点だけでも、個人がコミュニティを運営しない十分な理由になるかと思います。
あとはこれまで述べてきたように、当事者だけだとあまりにも問題が多いので健常者や企業、専門家にも入ってもらいたいってことですね。
人は精神的に追い込まれて孤独になると、まともな思考が働かなくなります。
高齢者が詐欺に引っかかるのもこの原理なんですよ。
どれだけ聡明な人でも、心がやられちゃったらやっぱり漬け込まれやすいんです。
だから、コミュニティのような関係づくりは大切。
- 助け合える仕組みを
- 回復に向かう仕組みを
- ポジティブな方向性で
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