どうも、最近医師から「非定型うつ病かな?」と言われたほっしーです。
非定型うつ病ってのは、「定型うつ病ではない」つまり、これまでとは別のタイプのうつ病ってこと。
近年では、うつ病の半分以上がこれじゃね?っていうデータもあるんですよ。
最近の研究では、うつ病の半数近くは非定型うつ病であるとする報告がなされていますから、全国民の5%は一生涯の間に非定型うつ病にかかる可能性があることになります。
非定型うつ病ははっきりと大うつ病または気分変調性障害と診断されない、やや軽症の人々にも非常に多い病型ですので、実数はその数倍に達する可能性があります。
他の本にも、いわゆるプチうつタイプの患者が増えた。なんて書かれているんですよね。
じゃあなんで増えたの?ってことで、その理由について考えてみましょう。
非定型うつ病が増えた理由
1.子ども時代の理不尽環境の喪失
昔のように”がまん”するようにしつけられた子供が減ってきています。縦割り社会から横並び社会になり、先生、師匠、先輩の存在感を薄くなり、人間の心を規制する状況が少なくなった結果、心の鍛錬が不十分になっていうことを筆者は大きな問題と考えています。
そうですなぁ…父や母の子ども時代の話を聞いていると、こう思います。
うわぁ…そんな我慢した経験ねぇな…
私たちの親世代って、家庭や学生時代も理不尽な社会で生きてるんですよね。
ひるがえって私たちは、子ども優先、体罰はダメ!ってことで、基本的には無菌状態です。
社会は理不尽なことが多いので、いきなり理不尽なステージに立たされるってのはやっぱ厳しいんですよ。
2.人として未熟?
一昔前とは違って、総じて子どもたちの社会は広くて浅い人間関係、自分をあからさまに表現できない世界となっています。
そのため、情緒的に安定した精神の発達が損なわれることが少なくないように思います。
未熟かどうか?ってのも、理不尽社会側に両足で踏ん張って立ってる人の意見ですよね。
これ、一歩間違えると「うつ病は甘え」という結論になりかねない。
ただまぁ、わからないことはない。
50代以上の人と、現代人は全く価値観が違うんですよね。
ただ、現状社会がそうなっている以上、理不尽な世界が「大人」なわけで、非定型うつ病の人が「未熟」という定義は一応成り立つ…わけでございます。
ちなみに、「甘え」と「未熟」は全く違いますからね?
うつは甘えじゃなくて未成熟といっていたカウンセラーの言葉がとても納得できるので、気になる方はご一読ください。
3.情報の洪水に飲み込まれている
情報量年間の新刊書籍出版点数で見ると、昭和46年には約2万点でしたが、平成15年には7万点以上となり、32年間で3.5倍以上も増加してます。
さらに最近のITの普及、とりわけインターネットと携帯電話の普及は、さらに情報化を飛躍的に発生させています。
現代人は、情報の洪水の中に生きていると言っても過言ではないでしょう。
さらに時代を遡ってみると、江戸時代の一生分の情報量を私たちは1日で得ているというデータもあります。
“情報の洪水の中に生きている”が大げさな表現ではないことがわかりますね(笑)
マインド・コントロールの悪用方法で、人を情報過剰にさらしてやれば主体性を奪えるという考え方があります。
本人の主体性を奪い、操り人形やロボットに仕立て上げようと思えば、常に情報過剰な状態に置き、脳がそれらの情報処理で手いっぱいになり、何も自分では考えられない状態にしてしまえばいいということになる。
うつで頭がパンッパンになっているときに、ネガティブなニュースに洗脳されるんですよ。
この洗脳の力。無意識に行われていることも多いので怖いですよ。
たとえば、うつブロガーの人がこんなことを言ったとしましょう。
いや、マジで危ないんだって。
うつ系のサイトとかでも、くらーい体験談ばっかり乗ってるところあるでしょ?
もし、あなたが自分の病を治したくて検索しているなら、見るサイトはちゃんと考えたほうがいい。
4.抗うつ薬SSRIの登場
厚生労働省の統計によりますと、日本の気分障害(大部分はうつ病)患者数は1996年には43.3万人、1999年には44.1万人とほぼ横ばいでした。
しかし、同1999年にSSRIが認可されたのをきっかけに、2002年には71.1万人、2005年には92.4万人、2008年には104.1万人、2014年には111.6万人と、2倍以上に著しく増加しています。
SSRIの処方解禁と同時にうつ病患者数が急激に増加しており、薬そのものが医師の診断に大きな影響を与えていることの証拠とみてよいと思います。
SSRIは以前の抗うつ薬とくらべて、副作用が軽い傾向にあると言われているので、医師も処方しやすいと本で読んだことがあります。
実際どうなのかは医師じゃないので知りませんけど、上のグラフと照らし合わせて考えると、納得感ありますよねぇ。
私が飲んでいるレクサプロも、副作用が少なく飲みやすい薬だと言われています。
レクサプロに関しては…。
1.過眠
2.性欲減退この2つの副作用がでかいってぐらい。
特に生活に影響ないので、助かってます。
この薬飲みだしてから安定したしなぁ。https://t.co/mCSY7YYaoI
— ほっしー@メンタルハッカー (@hossy_fe_ap) 2018年2月22日
さいごに:たしかに、現代うつ病かもね
正式には、非定型うつ病。
でもこうして増えた理由を考えてみると、現代・新型うつ病ってぴったり当てはまってんなって思いますよね(笑)
非定型うつ病は、甘えなんじゃないか?と勘違いされやすいところあります。
が! こうして大きな目線で考えてみると「社会構造上出てきた病」とも言えるんじゃないですかね?
新たな生活習慣病と言ってもいいかもしれません。
なので、甘えてるんじゃないか?とか思う必要はないですよ。
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