どうも、メンタルヘルスブロガーのほっしー(@HossyMentalHack)です。
うつ病の治療法はあまり知られていないものも含めるとかなりバリエーション豊かです。
薬を使わない治療法も存在します。
今回は、治療法を10個まとめてみました。
あなたは全部知っているでしょうか。
また、治療法を変更したい場合は、自己判断はやめてください。
必ず担当の医師に相談するように。
それでは、うつ病の治療法まとめをみていきましょう!
うつ病の治療法まとめ
1.休養、環境調整
環境調整とは、治療する環境を整えることです。
例えばあなたが仕事をしていてうつ病になってしまったなら、仕事を休職するか辞めなければ環境調整できているとは言えません。
うつの治療は薬飲んで寝ていればいいと思われがちですが、そんなに簡単ではありません。
抗うつ剤が治療してくれるのはあくまで症状。
あなたがずっとストレスを感じ続ける環境にいるならば、薬で一時的に良くなったとしても、環境にとって再発し続けることになります。
うつ病になりやすい性格の人は、◯◯しなければならないと自分を追い詰めてしまいがち。
「仕事」という義務感を感じる環境からは一刻も早く離れなければ、早期の治療は行なえません。
治療をしながら仕事を…なんて無理をし続けると、うつの難治化につながり、長い目で見れば損ですよ。
2.薬物治療
脳内の神経バランスを整えて、しあわせホルモンを出しやすくしてくれるのが抗うつ剤です。
うつ病治療の基本は薬物療法です。抗うつ剤は、六~七割の人に効果があるとされています。
SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)という抗うつ薬は、通常、飲みはじめて二週間後くらいから効果が表れます。
引用:うつ病は軽症のうちに治す!
- SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
- SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)
- NaSSA(ノルアドレナリン作動性、特異的セロトニン作動性抗うつ薬)
- 三環系抗うつ薬
- 四環系抗うつ薬
副作用の少なさから、1〜3までのお薬が使用されることが多くなってきています。
わたしはSSRIのレクサプロという薬を飲んでいます。
3.精神療法
支持的カウンセリング
その人の訴えを支持的に傾聴し、苦悩に共感を示すことが治療の第一歩と考えられています。
人間関係で傷ついて軽症のうつ病になった人の場合は、治療者と温かい関係を築くだけで改善が見られる場合もあります。
引用:うつ病は軽症のうちに治す!
精神科や心療内科でもカウンセリングっぽいこともやってくれますが、基本的には5〜10分ぐらいで診察は終わっちゃいます。
#精神科 #心療内科 #メンタルクリニック に通っている方に質問です。
診察時間はどれぐらい?
— 星野 良輔 (@hossy_fe_ap) 2016年12月30日
薬物療法を行ってくれるかかりつけの病院とは別に、カウンセリングを受けている方もいます。
投薬治療と違って基本的には副作用がなく、傷つくことは言ってこないので人気があるようです。
経験がないので、わたしも挑戦してみようと予約しました!
1月30日にカウンセリング初体験することになりましたん。
いろいろ質問したろ。なんか目的がおかしい気がするけど(笑)
— 星野 良輔 (@hossy_fe_ap) 2017年1月27日
心理教育
うつ病についての理解を深めてもらい、治療法の説明と改善までの経過などを伝える教育的なものです。家族に対して行う場合もあります。
たとえば、「精神がたるんでいるから、こんな状態になったのではないか」といった考えを持っている人には、病気であることを説明し、積極的に治療選択にかかわることの大切さを伝えます。
また、苦しいときには誰かに助けを求めることが重要であることなどの教育も行います。環境調整、生活リズム改善などを教育することもあります。
引用:うつ病は軽症のうちに治す!
精神科や心療内科を受診していれば、自然と心理教育を受けているかもしれません。
わたしもうつ病になったときは自分はなんて甘えた存在なんだ、生きている価値がないと医師に愚痴ってたもんです(笑)
うつ病に対する知識がつくと、「うつ病は甘え」という考えがいかに愚かで危険かがわかります。
≫うつ病は甘えじゃないぞ…。 実際にうつ病になってわかった11のこと
他人から言われても、イマイチ納得できないという方は、専門書を読むことをオススメします。
精神科医が書いている本でも、わかりやすく噛み砕いて書いてあるので、うつ病になるメカニズムなんかを学ぶことができますよ。
≫うつライターのわたしが教える!うつ病のことがよくわかるオススメの本14冊まとめ
認知行動療法
認知を変えることで、気分を変える治療法です。欧米で広がっており、日本でも徐々に効果が認められてきています。
最近は、軽症うつの場合は、安易な投薬治療は避けるべきとの考え方が強くなり、認知療法が注目されています。健康な人が予防的に用いることもできます。
うつ病患者さんでは、特徴的な認知パターンが見られるとされており、こうした認知パターンが、認知行動療法の標的とされている。うつ病に特徴的な認知パターンとしては、「全てか無か、の思考」「過剰な一般化」「ラベリング」など、わずかな情報を基に、両極端な結論を導き出すような思考パターンが多い。
引用:うつ病の脳科学
うつ病の患者さんは認知が歪んでいるみたいな言い方をします。
わたしが最初にうつ病にかかって感じていたときのように「働けない自分なんて生きる価値がない」といった「全てか無か思考」ですねw
これは立派なうつ病の症状の1つなのですが、投薬治療によって症状が良くなってきても、考え方のクセ、つまり認知の歪みが治らない限りは、再発しやすい傾向にあります。
Amazonで検索してみると、認知行動療法について本がたくさん発売されていますが、素人が実践するには少し難しいかなぁという印象。
≫うつに自己啓発はダメ!…ん?認知行動療法って同じようなことしてない?
自己啓発書のような使い方をして自分を追い込んでしまう方が多いそうです。
認知行動療法を専門とするカウンセラーも存在するので、専門家を頼ってみるのがいいでしょう。
4.ECT(通電療法・電気けいれん療法)
脳に通電をしてうつ病を治療する方法です。全身麻酔のうえで行う修正型のmECTでは、入院の必要があります。自殺念慮がある場合など、比較的重い症状のときに、即効性があると考えられています。抗うつ薬を口から飲むことができない人などにも用いられます。全身麻酔のリスクや、記憶障害などの副作用も報告されています。
引用:うつ病は軽症のうちに治す!
- 整脈麻酔と筋弛緩薬を注射し眠った状態で脳に電流を30〜60秒通電する
- 血圧・心電図・血液データー・脳波をモニタリングし全身状態に問題がないかを専門医がチェックしながら施行する
- 週2〜3回のペースで6〜12クール実施する
- 麻酔科などの設備のある総合病院・大学病院で行っている
引用:「うつ」からの社会復帰ガイド
日本では自ら命を経ってしまいそうなほど悪化し、難治性のうつの方に限定されて使用されるそうです。
ほとんど経験ある方はいないかもしれませんね。
懲罰的なイメージで恐ろしいですが、ちゃんと治療法として確立されているそうです。
5.TMS(経頭蓋的磁気刺激)
脳を磁気で刺激して治す新しい治療法で、アメリカで広まりました。抗うつ薬が効きにくい人が主な対象者です。二人に一人は反応が見られ、三分の一程度の人に効果があるとされます。電気けいれん療法のような劇的な効果は現在のところありませんが、有害事象が少なく、比較的安全性が高いとされる方法です。
引用:うつ病は軽症のうちに治す!
- 1コース10病患x5回頭頂部・左右前頭部に磁気パルスを当てる
- 1日1〜3回のペースで(陽日の場合もあり)2週間行う
引用:「うつ」からの社会復帰ガイド
ECTよりも技術の進歩により、気軽にできるようになったようです。
脳卒中後のリハビリとしても使用されています。
ただ、日本ではまだ健康保険対象外となってるんですよねぇ。残念。
6.光治療(ライトセラピー)
季節性のうつ病(冬季うつ病とか)に効果があると言われる治療法です。
海外の日照時間の短い地域では、よく使われているそうですよ。
Amazonで医療用の器具を見つけましたが、ちょっと価格が…(笑)
- 1回の照射時間は、30〜120分
- 朝(午前中)または夕方の決まった時間に行う
- 7〜10日間連続して光療法を行い、光療法が有効であれば、うつ状態の終了時期まで継続して行う
引用:「うつ」からの社会復帰ガイド
7.VNS(迷走神経刺激)
- VNS装置を埋め込む
- 抑うつ気分を感じたときに、手首にあるスイットを押し左胸部の装置に電気を送り、小さな電気パルスで迷走神経を刺激し気分をコントロールする
引用:「うつ」からの社会復帰ガイド
てんかん患者さんには認知されている治療法なのですが、うつ病ではあまり知られているものではありません。
体内に埋め込んで使うので、ペースメーカーに近いイメージですよね。
個人的にはちょっと怖いです…体内に埋め込むってのが…(笑)
8.鍼灸・漢方療法
鍼灸療法や漢方薬による治療も行われています。抗うつ剤と漢方薬の併用で胃腸障害やしびれ感、倦怠感等の副作用が軽減されます。
使用される漢方薬は、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)・加味逍遥散(かみしょうようさん)などですが、主治医の指示に従ってください。
引用:「うつ」からの社会復帰ガイド
わたしが実践して効果があった治療法
1.うつ治療の基本! 薬物治療
基本中の基本。薬物治療です。
その気持ち、めっちゃわかりますw
副作用ばっかりが目立って、効果がわからないんですよねぇ。
飲みたくなかったり、不安になったりしたらちゃんと主治医に相談して方がいいですよ。
間違ってもわたしみたいに、勝手に断薬しないことです。
ほんと、大変なことになったのでw
治療もゼロからのスタートに戻ってしまって、精神的にもボロボロになってしまいました。
薬物治療を強制終了したことで、効果を実感するという人体実験をしてしまったことになりますね…w
≫レクサプロの断薬を精神科医の忠告を無視して勝手にやってみた結果…
2.読書をすることで視野を広げた
まずはうつ病に関する本を読み漁りました。
知識をつけることで、自分に起こっている症状が「甘え」ではなく「病気」なんだと認識させるためです。
≫うつライターのわたしが教える!うつ病のことがよくわかるオススメの本14冊まとめ
わたしは本を読んでいくうちに、ストレスを感じやすい考え方に問題があるんだなと認識するようになりましたね。
認知行動療法とは少し違うかもしれませんが、自分の被害妄想的な思考を治すのに役に立った本があります。
この本の中の一節にビビッときたんですよねぇ。
人によっては、「現実を受け入れることは、つらい」と思うかもしれません。
でも、そうではありません。
「受け入れる」のではなく、「ある」ものを「ある」と理解するだけです。
つらいと感じている現状を無理に受け入れるんじゃなくて、ただそこに「ある事実」と理解するだけでずいぶん違うんですよ。
その事実は事実として、自分の人生にとんでもないダメージを与えるかは別の話ですよね?
この考え方を身に着けてからは、事実を事実として置いておくことができるようになりました。
悩みに対して適切な距離感をとることができるようになって、ストレスがぐっと減りましたね。
読書によって、物事に対する考え方の視野が広がって、ストレス耐性が上がったといえるでしょう。
3.器具を使わない自然な光治療
冬になるとうつの傾向が強くなるので、とにかく光をあびたろ精神で生きてます。
散歩は光を浴びることもできるし、身体に負担が掛からない程度に運動ができるので最高ですね。
ぽかぽかと芯から身体も温まるので、リラックス効果もあります。
ただ、本当にうつがひどくなってくると、外に出られませんよね(笑)
下手したらベッドから起き上がれない…なんて日もあるわけです。
そんな日は動かなくても日を浴びるようにするといいです。
これなら、カーテンさえあけられればいつでも日光浴できますw
そりゃ外に出るほうがいいですけど、まったく光を浴びないよりは全然いいですよ。
ぜひお試しあれ。
4.引きこもっててもできる「掃除」
部屋が散らかっていると、心も散らかりますよね。
掃除は心理学的にも効果を認められているし、活動しやすいという利点があるんですよ。
- 自分で範囲を決められる
- 引きこもってる場合、誰にも見られずに活動ができる
私も実体験として体感しているので、暇だけど何かをするのが怖いという人はぜひ試してみてください!
まとめ
どうでしたか? 知らない治療法はありましたか?
精神科や心療内科に通っていると、薬物療法と医師との対話のみですが、
意外にもバリエーション豊かで驚きますよねw
他の治療法も試してみたいと考える場合、担当医に相談してからにしてくださいね。
あくまで参考程度にどうぞ。こういう治療法もあるってことでね。
- 休養、環境調整
- 薬物治療
- 精神療法
支持的カウンセリング
心理教育
認知行動療法 - ECT(通電療法・電気けいれん療法)
- TMS(経頭蓋的磁気刺激)
- 光治療(ライトセラピー)
- VNS(迷走神経刺激)
- 鍼灸・漢方療法