どうも、うつ病ブロガーのほっしーです。
私は2014年9月にうつ病の診断がおりました。

うつ病って、なる前となった後での印象がまったく違いませんか?

こう感じている人、めっちゃ多そうなイメージです。
私も例に漏れず、めっちゃなめてました…(笑)
うつ病になってみてわかったことをツイートすると、多くの反響がありました。
【うつ病になって知った真実】
・身体症状もある
・薬の副作用てんこもり
・精神科は予約しても待たされる
・差別はされないけど理解もされない
・うつ病に似てる精神疾患がめっっちゃある
・3-6ヶ月で治るのは嘘だった
・社会復帰のハードルが雲の上
・よくなっても昔の自分には戻らない— ほっしー@ 10月に出版予定📖 (@HossyMentalHack) 2018年7月20日
今回は↑のツイートについてもっと掘り下げて書いてみたいと思います。
なかなか症状が良くならずに悩んでいる人に、焦らずにやっていきましょってことを伝えたいので。
1.心が病むだけではない!身体症状もある
「うつ病は心の病」という認識が広がりすぎて、身体症状もあることは当事者しか知らないので広まって欲しい。 pic.twitter.com/nYkE4g5mbG
— ほっしー@ 10月に出版予定📖 (@HossyMentalHack) 2018年8月15日
もうね、ほんとに…うつ病って心が病むばっかりって思われてるじゃないですか。

精神的な病みを克服しても、身体症状はなが~く残ってやがるんですよ。
ガンコな油汚れもびっくりなレベルでね…。
私はうつ病の診断を受ける前…おそらくすでにうつ病だった時にかなり身体症状が出てました。
ひどかったのは、疲労感と倦怠感&微熱です。

2.抗うつ薬は、副作用てんこもり

抗うつ薬を飲む前はふつうの風邪薬のような感覚で飲み始めた記憶があります。
でも、これまで経験したことのないような複数の副作用が襲ってくるんですよ。
おそらくこれは、抗うつ薬を飲むと誰もが経験することだと思います。
他の病気の薬より副作用多いんじゃないですかねぇ…。
私がそう感じてしまったのには、抗うつ薬の特性に理由があるっぽいです。
抗うつ薬の種類によって、さまざまな副作用があります。抗うつ薬の副作用は、服用を開始して最初の1〜2週間に強く出ることが多く、それ以降は治ってくることがほとんどです。
また、抗うつ薬の効果が現れるまでに日数がかかることもあり、初めのうちは副作用だけ感じられることがあります。
副作用が強く出すぎると薬もポンポン変えます(医師によるかも)
私もいくつもの種類の薬を試してきました(笑)
3.精神科は予約しても待たされる

精神科いつ行っても1時間以上待たされるから予約のとり方考えろやって毎回思う
— ななしの菜梨@コスモ (@flirting21) August 7, 2018
私が通ってる精神科は
・診察5分
・予約しても待たされる
・先生が前言ったこと覚えてないことある…って書き出してみたら最悪だけど、1点だけ最強に信頼できるとこがある。
『安易に薬増やしたりしない』
ここが私にとって最強の信頼。
他が悪くても、薬の扱いに超慎重ならそれでいい。
— ほっしー@ 10月に出版予定📖 (@HossyMentalHack) April 29, 2018
個人的に予約しても待たせる問題は、医療関係者が考えるよりも重大な問題だと思ってます。
予約しても待たされるというのは、精神的にもきついし、身体的にも疲れる。
診察をうける頃には

という気持ちになってしまうんですよね。
患者は精神科医に言いたいこと言えてないってデータがありますが、それは単に疲れてダルいだけってパターンもあるかも(笑)
精神的な症状は、患者が自ら訴えることができてないっての重大な問題だよね。
甘えの範囲なのか、病気の範囲なのか…自分では判断つかないんだよなぁ。
それと診察だりーし、さっさと薬出してほしいから適当に済ませてるってパターンもあると思う。 pic.twitter.com/121zSxPP79
— ほっしー@ 10月に出版予定📖 (@HossyMentalHack) 2018年8月16日
私は暇な時間に病むという特性? があるので、待ち時間もひたすら暇つぶししてます。
4.差別はされないけど理解もされない
「相手がうつを理解してるか」よりも「理解する姿勢を見せているか」または「差別的な態度を取っていないか」の方だと思う。
これだと期待値は自然と下がるし、世界は意外と優しい人が多いことに気づける。
— ほっしー@ 10月に出版予定📖 (@HossyMentalHack) October 16, 2017
最近はあからさまに差別をしてくる人は少なくなりました。
でも、理解はやはり進んでいません。


これは実際に言われた言葉です。
ただ、理解されなくて苦しいのは「理解されるべきだ」という姿勢が強くあるかもしれない…と思ってから人間関係は楽になりました。
何事も体験してみないとわからないじゃないですか。
そりゃ、うつ病になったことがない人がうつ病を理解するのは無理な話ですよね…。
5.うつ病に似てる精神疾患がめっっちゃある
書いてたらきりがないので詳細は省きますが…もうとにかくたくさんあります…w
厚生労働書のみんなのメンタルヘルスでは、心の病として双極性障害や適応障害をはじめ、15種類の病が掲載されてます。
どれも違うものですが、「うつ状態」があるんですよね。

それぞれに治療法も異なるし、うつ病だと思って周りの人が対応すると逆効果だったりすることもあるので大変。
たとえば、私の例を出しましょう。
精神科医に、うつ病というよりも非定型うつ病に近いと最近になって言われました。
非定型うつ病は、マスコミが新型うつ病と揶揄しているタイプのものです。
素人からみれば「うつ病を盾に甘えているだけでしょ」にしか見えないので厄介。
6.3〜6ヶ月で治るのは嘘だった
合う薬を見つけるまで飲んだ薬:7種類
合う精神科医に出会うまで:3人
自立支援医療を知るまで:1年
簡単な仕事ができるようになるまで:2年
人前で話せるようになるまで:3年うつ病が3〜6ヶ月で治るって言ったやつ誰や…w
— ほっしー@ 10月に出版予定📖 (@HossyMentalHack) June 11, 2018
問題なのは「長い目で見守ってあげてください」の期間が人によっては途方もなく長いことだね。
3〜6ヶ月とかのイメージだろうけど、5年ぐらいは見といたほうがいいかもね。
と、お願いはしてみるものの、相当無茶苦茶言ってる自覚はありますww
分かってくれよぉってのも無理な話だろうねぇ…。
— ほっしー@ 10月に出版予定📖 (@HossyMentalHack) April 26, 2018
ここはショックがデカかったですねぇ…。
巷でよく言われているのは、うつ病は1年以内にはだいたい治るってやつ。
急性期が1か月~3か月、回復期が4か月~6か月、再発予防期が1年~、というのが典型的なうつ病の場合の大まかな目安となります。
もちろん軽症で早期に治療を開始した場合には、より早く再発予防期に移行することが可能となります。
生活習慣病と同様、早期に対応することが重要であることは変わりありません。
しれっと書かれてますが、あくまで典型的なうつ病の場合の大まかな目安なんですよねぇ…。
双極性障害だったり、非定型うつ病だったりする場合はこれに該当しないということです。
うつが長期化している背景には、非定型タイプが増えてきているからではないか?と私のカウンセラーは言っていました。
2009年と少し記事は古いですが、精神科医も非定型タイプが増えていると指摘しています。
非定型うつ病は、これまで知られている定型のうつ病とは、現れる症状も治療法も違うことから、「非定型」と呼ばれています。
世間ではまだ知られていないので、単に「わがまま」と見なされ放置されて発見が遅れたり、従来のうつ病の治療法では治らないのですが、正しく診断できる医師も多くはないため、治療を受けてもよくならないという例も見られます。
また、中年以降の男性に多い定型のうつ病に対して、非定型うつ病は若い女性に多いのも大きな違いです。
うつ病が治るまでの期間について…自分でアンケートとってみると、なかなかにハードな結果が出ました。
「うつ病の人だけ答えてね!」って書いてるんですが、おそらく相当な数うつ病ではない人も混じってると思います。
でもそれゆえに、リアルな数字になっているかと。
7.社会復帰のハードルが雲の上

うつが良くなれば、さっさと社会復帰できるんだろうと思ってたんですがこれがまた大間違い…。
精神科医からそろそろ行けるんじゃね〜?と言われても、まったくそんな気持ちになれないんですよ。
私はサラリーマンのときにうつを発症していますから、ある意味サラリーマン恐怖症みたいになっちゃってるんです(笑)
いまの働き方を選んだのも、なんとかサラリーマンをせずに済む方法を徹底的に考え抜いた結果なのかもしれません。
…にしても、個人的には社会復帰しなければいけないっていう最低限達成しなきゃいけないゴール設定に無理があるように思います。
それなりに日常生活を送れるようになったことを、もっと喜んでもいいのではないのでしょうか?
急性期は、死ぬほどつらい…いや、そんな感覚すらない人間としての尊厳を失っていた期間だったはずです。
あなたや私はそこを乗り越えてるんですから、すごいことだと思いますけどね。
うつから回復という話になったとき、みんなゴール設定が社会復帰になってる。
日常生活がこなせるようになるだけでも、十分にすごいことなのになぁ🤔
まずはその回復を喜んで、また新たに「ちょっと頑張れば達成できそうな目標」を立てて、最終的に復帰できればいいな😊ぐらいに思っとくのが楽だよ。
— ほっしー@ 10月に出版予定📖 (@HossyMentalHack) August 11, 2018
8.よくなっても昔の自分には戻らない


「うつ病になる前に戻りたいと考えることは間違いで、新しい自分に生まれ変わると考えることが正解」だと自分では考えている。実際その通りにすることで、うつが改善できたからなぁ。うつ病になる前の自分に戻ったところで、「うつ病になりやすい自分」はそこに存在してるわけだから、歴史は繰り返す…
— ほっしー@ 10月に出版予定📖 (@HossyMentalHack) May 9, 2018
ブログを仕事にし、ありがたいことに本を出版することになった私ですが、昔の自分とは大違い。
回復しても体力と気力が全回復したとは思えません。
いや、そもそも回復してないのかも?しれません。
以下の図で示した感覚は、ずっと変わってませんからねぇ…。
うつになると体が疲れやすくなんだけど、それ以上に最大値も削られてるよね。
ハードモードで人生ゲームプレイしてるw pic.twitter.com/xuKy3jjFaX
— ほっしー@ 10月に出版予定📖 (@HossyMentalHack) 2018年4月18日

老化の問題じゃないの?

さいごに:焦らずにやっていくしかないね
今となって私が言いたいことは、うつ病に関しては「だいたいこんな感じ」がまったく通用しない病であるということ。
良くも悪くも、個人差ありまくりです。
個人差があるからこそ、うつ病だからって人生終わりなわけじゃないですよ。
ここがまた面白いところです。
私自身も診断が出てからまさか今のような人生を歩むとは思ってませんでしたから。
- うつ病になったばかりの人も
- なかなか治らないと絶望している人も
何もかもがイヤになって、投げ出したくなる気持ちはわかります。
私もそういう時期ありました。ほんと、世界が最悪なものに見えるんですよね。
でも、小さなことからコツコツやっていけば、スローペースではありますが世界は変わりました。
精神科医とのコミュニケーションを大切にしながら、いまの自分がほんの少し頑張ればできることをやっていきましょう。

そして、どんな小さなことでも、自分を褒めることを忘れないでね。
ぶっちゃけ、なめてました…